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2008年04月03日 イイね!

浅田次郎

浅田次郎「なかはらの虹」ではなく「ちゅうげんの虹」。
「ちゅうげん」とは今の中国大陸を上のほう、中ほど、下のほうと分けた時の「中ほど」の部分にあたります。北のほうは気候も寒冷で厳しく、作物の生育もあまり良くない地域。当時のモンゴル民族は農耕には頼らず、羊や馬を生活の交通手段や生活の糧としていました。
南のほうは逆に亜熱帯に近く、また河川の豊富な地域でもあり漁業、船舶での交易が主な生活スタイルとなっていたようです。しかし豊富な河川はまた氾濫の元にもなり、肥沃な大地の「ちゅうげん」のもたらす農耕産物のほぼ安定した供給は大陸民族の争いの元として常に狙われる位置にあったのです。
その「ちゅうげん」を一握りの支配層の手から人民の全てに奪い取ろうと、馬賊の総大将「張作霖(チャンヅオリン)」が登場するあたりからの話です。

現在2巻。
浅田次郎は人物の性格を深く、ではなく興味深く読者に読ませるのがうまく、今のところ楽しく読んでます。


「壬生義士伝」が一番好きな作品です。
控えめな主人公の、家族の為に死んでいく上下巻の話は、浅田作品の中で唯一繰り返し3度読んだ作品です。
南部のなまりが主人公に独特な性格描写を加味していて、スマートではないけれど、その見事な「男振り」に惚れ惚れとさせられました。
「おもさげながんす」とは「申し訳ないです」の意。主人公がよく口にする言葉です。謙虚でありながら新撰組一の剣の使い手として、家族に稼いだ金を送る為に敵を両断する。TVドラマ版では主役・吉村貫一郎を渡辺謙が見事に演じていました。

時代物に任侠モノ。ピカレスクに人情モノ。いろいろと手を出してる書き手ですが、文章の読みやすさで気に入ってます。
Posted at 2008/04/03 02:23:56 | トラックバック(0) | 読書 | 日記
2008年03月17日 イイね!

長い坂

長い坂山本周五郎の最高傑作だと思っている一冊。

ある小藩に生まれた下級武士の少年が、身分を隔てるある理不尽な出来事に出会い、自らその改革をすべく上へと上り詰めようとする。

さまざまな人との出会いに少しずつ育てられながら、自問自答を繰り返し挫けそうになるのを踏みとどまりながら、何が大切で何がそうではないのかの答えを見つけていく。

この小説の凄みは主人公の人物描写の奥深さにあり、悩み、切捨て、それを耐えていく様を読者に伝える手法の見事さにあります。

何度も思うことだけど、もっともっと作品を残して欲しかった。
Posted at 2008/03/17 00:42:45 | トラックバック(0) | 読書 | 日記
2008年03月12日 イイね!

古本屋

古本屋欲しい本があるとどうにも我慢できず、渇えた心のはやるままに近所の古本屋を巡ります。

ブックオフが3軒。ほんだらけという大型古書店に、あと2軒ほどの古本屋計6軒を巡っても夜なら1時間ほど。地方の町の強みがこんなとこに出てます(笑

特に「ほんだらけ」の物量はすさまじく、ほとんど見つからないことはないのですが、今回はアウト。

休み前に少し遠出してみよう。

Posted at 2008/03/12 23:28:56 | トラックバック(0) | 読書 | 日記
2008年03月01日 イイね!

藤澤周平

藤澤周平「蝉しぐれ」

市川染五郎主演で映画化された藤澤周平の作品です。

映画は大失敗。
あの監督の作品は今後けして観ないでしょう。

それこそ一年に一度は読み返している作品ですが、周平さんの真骨頂はそのセリフの簡潔でありながらとても自然なところにあり、商業用に台本屋がひねくりだしたセリフなどとても及ぶものではありません。

これもまた人にプレゼントする一冊です。

Posted at 2008/03/01 02:51:20 | トラックバック(0) | 読書 | 日記
2008年03月01日 イイね!

山本周五郎

山本周五郎繰り返し読める書き手はなかなか見つからない。

山本周五郎
藤澤周平

去年本棚があふれ返っているのを見て一念発起。「飾りにしかなっていない本は処分する」と選び出したとき、何度も読み、また読みたいととって置くことにした書き手はこのふたりだけ。

あとは今読みかけている京極夏彦と北方謙三のみ。
京極にしても「魍魎の函」で映画化された京極堂シリーズは読み終わって人にあげてしまい、巷説百物語のみ残している。
北方さんにしても三国志はこれまた人にあげてしまい、水滸伝とその一連の本、楊家将に血涙、現在進行中の楊令伝のみ。ハードボイルドの現代モノにいたっては一冊も読んでいない。

周五郎の「あだこ」を読み返した。

本が好きな人が、面白いのが見つからないと言ってるときに古本屋で買ってプレゼントする。それがこの「あだこ」の入ってる周五郎の短編集「おごそかな渇き」です。
「雨あがる」「かあちゃん」と、近年映画化された短編も入ってます。

しみじみとうれしくなる。そんな本です。
Posted at 2008/03/01 02:35:27 | トラックバック(0) | 読書 | 日記

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