相変わらず独断と偏見、上から目線の素人インプレッションですが、以前試乗したことがありますが、今回知り合いのY51フーガハイブリッドにじっくり乗る機会がありましたのでご紹介を。
画像が夜で見難いかもしれませんがご了承くださいませ。
グレードはベースグレードとなるHYBRID A Package
ちなみにA Packageはレスオプションのことです。
先進装備やフォレストエアコン等が省かれ100万以上HYBRID比安くなります。
但しBOSEのオーディオは装着できなくなります。
ベースグレードですが、クラウンのようにエンブレムや目立った装備の差がないので内装をよく見なければわかりません。
曲線を多用したデザインで顔は2015年のMCで変わりましたが全体のデザインは登場時から変わっていません。しかし、日産お得意の6ライトウインドウや先に述べた通り曲線的なデザインの為、未だに古臭く感じません。
エンブレムも日産エンブレムではなくなったので車に詳しくない女性などはどこの車かはわからないでしょう。
また、曲線的なデザインで取り回し性が良くないかと思われるかもしれませんが、盛り上がったフェンダーのお陰で車幅感覚も取りやすく大きさを感じさせずに運転することができました。
クラウンクラスから乗り換えても路地や機械式駐車場に入れるとき時以外は全長4980mm、全幅1845mmのボディーに困ることはないです。
少なくとも同じ全幅のレジェンドよりは運転しやすかったです。
ガソリンモデルとの差はHYBRIDのエンブレムのみ。
今回、驚いたのはタイヤが標準でREGNOが装着されていたこと。アコードで標準装備されているのは知っていましたがまさかフーガもとは。 次期クラウンの装着タイヤがREGNOなのもそういうことがあってからなのかな。
続いて内装。
好みがあるとは思いますが、クラウンが大好きな私から見てもセンスの良さや質感という観点からみるとフーガは良いセンスです。
何よりも色気があります。
この車両は装着されていませんが銀粉本木目フィニッシャーは美しいです。
登場が2009年のためモニターの大きさや昨今のタッチパネル式のスイッチに見慣れていると古臭く感じるかもしれませんが、しっかりと押した感じのする物理スイッチは押したときの質感などで高級感を感じることができるので私は好きです。
クラウンなどのマルチオペレーションタッチは操作のしやすさという観点では些か疑問ですので。
運転席周りの照明もメーター、シフト回り、操作系など統一されたもので非常に綺麗です。
間接照明もブルーなどではなく白色ですのでさりげない高級感がGOOD。こういった光のおもてなしはY32から日産の得意とする部分。
私が日産のセダンを購入するならば是非ともアンビエントライトシステムは装着したいオプションの一つです。
それと、 A Package のため本車両には搭載されませんが、良かったのはフォレストエアコン。
風の当たりが柔らかく、何とも言えないアロマの香りで、クラウンのスイングルーバーとは違った快適さがあります。
後席の居住性もシートを下げてもこの通り。
頭上空間も余裕があり快適です。
しかしシートはクラウンよりもホールド感は少ないのでそこは好みが分かれるかも。
私のように昔ながらの高級車のふわっとした座り心地が好きな人には文句のないシートだと思います。
それと大したことないように思われるかもしれませんがMC前ではフロントのパワーシートスイッチにはきちんと絵が描いてありましたが後期型ではそれが省かれています。
こうして電球色のルームランプを見るとこれはこれで落ち着いた高級感が魅力的です。
走行性能に関しては静粛性はクラウンと比べてしまうとロードノイズなどは拾いますが不満はありません。
燃費はエコ運転しないでの数値は11km
加速感は3.5V6+モーターでの力強い良い加速でFR特有の背中を押される感覚はやはり魅力的。
ハイブリッドモデルでの比較では高級感という観点からするとエンジン音が聞こえるときは6気筒のフーガが有利でCVTと7ATとの違いから、運転の楽しさもフーガの勝ち。
乗り心地は重量もあってか重厚で現行のクラウンロイヤルのように柔らかいです。
プロドライバーに聞くとフーガよりもクラウンの方が乗り心地が良いと言われましたがガソリンモデルではわかりませんがハイブリッドならばそれほど大差ないように思います。
ただ後席の乗降性能は古くからおもてなしの心をもったクラウンがやはり勝ち。
ここまで良い事ばかり書いてきたフーガですが不満な点も。
それはエンジンがかかった時のギクシャク感。
クラウンのハイブリッドもエンジンが掛かったのは全くわからないということはありませんが、それでも違和感なく掛かります。しかし、フーガの場合エンジンが始動した時の振動がシートにまで伝わり、せっかくの高級感が台無しです。これは後席でも同じでした。
そういうところがクラウンと比べてプロが好まない理由なのかも。
最後に
フーガの価格は480万から、次期クラウンが460万から
価格差20万ですが、高級車としての質感という観点から見てしまうと次期クラウンは高く感じてしまいます。
現行モデルと比較してもドアハンドルなどの手に触れる場所の質感などクラウンは高く感じてしまいます。しかし全体の質感は高いのに天井、ピラーの質感はクラウンのような肌触りの良い素材ではなくジャージのような素材なのはマイナスポイント。
フーガは登場から時間が経ってしまっていますが走行性や質感などまだまだ一級品でした。
これはクラウンが国内専売。フーガはインフィニティブランドで海外での販売を視野に入れて開発されている差もあるかもしれませんが、トヨタが好きでクラウン信者の私がクラウン贔屓の視点から見てもフーガは良いクルマです。
私はクラウンが大好きなのであえて辛口に書きますが。このクラスではクラウンが圧倒的な強さを誇りますが、年々クラウンの良さである内装の質感、ステータス性、気品が薄れていっている中、どうせ買えませんが、今の私からすると街に出たら必ず10台は見るクラウンよりフーガの方が魅力的です。
クラウンは指名買いが今でも多いクルマ。ユーザーの若返りも必要かもしれませんが、60年という伝統のある車だからこそ、これまでの顧客を裏切ることの無いクルマ作りをしなければどんどんドイツ御三家にお客が流れていってしまうのではないかと、今回、セドグロ時代からクラウンの最大のライバルであるフーガに乗って思いました。
先に述べた通り、現在、国産のこのクラスではクラウン一強です。かつてのセドグロ、クラウンのようにお互いを切磋琢磨し合い、輸入車勢に押され続けている国産Eセグメントを再び盛り上げていって欲しい。
今のクラウンはどうしてもクラウンというブランドで売れているように感じてならないのです。
街中であまり見ない。
コストダウンの影響を感じさせない。
国産車である。
上記の条件を満たしているのでY51フーガ是非とも所有してみたい車となりました。
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車の感想 日産 | 日記
Posted at
2018/06/16 00:45:18