ドラムブレーキ調整(54,020km)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
リアがドラムブレーキの車両を所有するのはアイが初めて。サイドブレーキが緩めになってきた気がする。
シューとドラムの隙間は自動調整という建前だが、自動とはいっても精緻に動作するものではないらしいので、手動で調整する。
・フロント前後に輪止め<重要>
・ホイールナットちょいゆるめる
・リアを左右同時にジャッキアップ
・ホイール&ワイトレ外す
・センターの割りピンはそのまま
2
・サイドブレーキ解除
・ドラムに M8 P1.25 の雌ネジが2箇所切ってあるので、ここに交互に M8 ボルト(棚つっぱりから拝借)を回し入れることで、ドラムの固着を外すことができる。
グリスアップの状態は良いようだ。
フルード漏れなし。カップのゴム良好。
シューの厚みは約 3.5 mm。
3
ドラムの粉付着はこの程度。ブレーキクリーナーを吹いて清掃。粉塵を吸い込まないように注意。
シューの当たるところと当たらないところの境界にほんのわずかな段差があるだけで、ありがたいことに当たり面には段減りがなかった。
4
機構側もブレーキクリーナーで清掃の上、シリンダー部とシューのバックプレートが擦れる部分と、下のスプリング左右に再度グリスアップ。
シューを手で左右に振り、シリンダーをストロークさせる。グリスが馴染み、ストロークがスムーズになることを確認。
5
パーツクリーナーで地肌が露出してしまったカップのゴムにもグリスを薄く塗っておく。
写真は右後輪。すなわち写真右がフロント方向。
アジャスターのコマは、下から上へ、手前から奥へ送り出す方向に回す。
調整にあたり、ノッチ数を確実に数えるためには、マイナスドライバーが安定しなければならない。そこで、スプリングから伸びる水平のワイヤーの裏の上からマイナスを突っ込み、当該ワイヤーを下にたわませ、その反発力を利用しながらマイナスを手前にそっとこじる。
少し調整してはドラムをはめ、サイドブレーキをいっぱいに引いて、解除する(シューのアライメント)。そして、ほんのわずか引きずるかな、そしてサイドブレーキ1ノッチで明確に引きずりが増加するポイントを目指す。やりすぎるとドラムがはまらなくなる。
7ノッチくらいから、ドラムをはめる際、押し込む最後でカクンとはまる感覚が出てきた。上記のわずかな段差を乗り越える際の反動だと思う。そろそろポイントが近いということだろう。
結果、左右とも 10 ノッチ調整した。10 ノッチも動くということは、やはり自動調整は効きイマイチということか。
従前、普通の力でサイドブレーキを引くと5ノッチであったものが、3ノッチになった。思いっきり引くと5〜6ノッチくらいは引ける状態。
6
作業完了後のテストドライブ。
フットブレーキでリアがしっかり効くようになって、ノーズダイブが減った。これやがな。4輪が同時に沈み込むような(実際はありえないが)感覚で、気持ちよく減速してくれる。
この作業の勘所は、両方のドラムがはまっている状態でしか、サイドブレーキやフットブレーキを動作させてはいけない、ということ。ドラムがない状態でブレーキをかけると、シリンダーが吹っ飛んでフルードダダ漏れになってしまう。次回も慎重にやられたし。
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