昨晩、遅まきながら今年のボジョレー・ヌーヴォーを開けてみました。
ボジョレー・ヌーヴォーとひとくちにいっても、たくさんの業者が造っているいますから、信頼できる造り手を選ぶことがまず大事です。なんでも今年は円高のため、980円のヌーヴォーも出回ってるそうですが、それを試した専門家の方によればお話にならないほどのまずさだったとか。空輸便であれば、どう切り詰めても2000円前後するのは仕方のない商品ですから、あまり安すぎるものに手を出すのはやめましょう。
さて、昨晩試したのはジョゼフ・ドルーアンという会社のボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォーです。この「ヴィラージュ」という単語がポイントで、ただのボジョレー・ヌーヴォーよりも優れた畑のもの。したがってお値段は若干高くなりますが、品質はワンランクアップします。
グラスに注いでびっくりしました。いやあ濃い。今年は素晴らしい作柄と聞いてはいましたが、この色を見ただけで期待がもてます。ブドウのエッセンスがみっちり詰まった色調です。香りも華やかで、通常はサクランボや野イチゴのような小さく赤い果実の香りが支配的ですが、今年はそれよりももっと黒い、カシスやブルーベリーを連想させます。口に含めば適度なタンニンも感じられ、去年のヌーヴォーとは別物な印象ですね。
ただ、ブドウがよく熟したことはわかるのですが、ヌーヴォーならではの溌剌とした酸味、フレッシュ感といったものにやや欠ける気がしました。
そうはいってもおすすめせずにはいられない。今年のヌーヴォーであります。
Posted at 2009/11/21 10:29:10 | |
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