ステアリングの本革巻き替え(トリコローレ ステアリング エクスチェンジキット)
目的
チューニング・カスタム
作業
DIY
難易度
中級
作業時間
6時間以内
1
フォレスターのステアリングは本革ですが、少し硬めで触り心地が好みでないので、セレクトレバーと同様にトリコローレさんのエクスチェンジキット(黒革×グレーステッチ)を使用して、本革を巻き替えました。
イメージ通り、ステアリングの感触が軟らかくなり、触り心地がとても良くなりました。(個人の感想です)
革とステッチ(糸)の耐久性がどの程度なのか分かりませんが、数年は大丈夫かと思います。
なお、作業は昨年の11月に実施しており、今さらになりますが掲載させていただきます。
2
このエクスチェンジキットは、ステアリングを車両から外さないで作業可能となっていますが、車内での作業は苦痛なのと、細かな部分はステアリングを外した方が作業しやすいので、ステアリングを車両から外しました。
なお、分かりやすさを優先して、一部、取り外したステアリングの写真で説明しています。
まずは、エアバッグとホーンのヒューズを抜きます。
エアバッグのヒューズは、運転席右下のETC裏側にあります。(赤丸)
エアバッグのヒューズだけは、車両に付属のヒューズクリップでは抜けないので、ラジオペンチで引き抜きます。
ホーンのヒューズ2個はエンジンルームのヒューズBOXの中にあります。(緑丸)
ヒューズを抜いた後、一応、10分程度、作業せずに放置します。
3
ステアリング根本側面の左右と下の三箇所に穴(赤丸)があるので、その穴に割りばし等を差し込んでエアバッグのロックを外します。
穴をLED等で照らせば金属ピンが見えます。
4
金属ピン(赤丸)を3箇所 赤矢印の方向に押すことで、エアバッグが外れます。
割りばしを差し込む角度が重要です。
左右のピンは、比較的簡単に外せると思いますが、下のピンは外すのに苦労しました。
ピンまでの距離が穴のとば口から40mm程度なので、先端から45mmのとこへ割りばしにマーキングし、マーキングが穴に隠れて見えなくなってもピンを押せなかったら諦めて、何度も角度を変えてやり直しました。
この写真ではピンが見えていますが、実際の作業はエアバッグが外れていないので、手探りになります。
ピンが押せれば、エアバッグのロックがポコンと外れるので、すぐに押せたことが分かります。
5
エアバッグが外せたら、ホーンの端子とエアバッグのカプラー(黒色)を外します。
エアバッグのカプラーは黄色の部品のみを矢印の方向からドライバーを差し込んで持ち上げてから、カプラーを抜きます。
エアバッグを完全に取り外したら、ステアリングセンターの17mmナットを緩めます。
ナットが緩んだら、顔面強打防止のため、ナットはセンターボルトに付けたままにして、ステアリングを手前に引っ張ります。
最初は硬くて動かないと思いますが、上下左右に揺らしながら手前に引っ張れば、ガクンと動くと思います。
ステアリングが少しでも手前に動いたらナットを外し、ステアリングを引き抜く前に、元に戻す時に角度がずれないようにマジックで十字のマーキングをします。(ここ重要です。)
最後にロールコネクターのカプラーを外して、ステアリングを完全に引き抜きます。
直ぐにマスキングテープでロールコネクターが動かないように止めます。
6
表側のネジを1箇所(赤丸)外して、カバーを外します。
次にネジを3箇所(緑丸)外します。
裏側のネジ4箇所(青丸)も外して、パドルシフトを外します。
ステアリングスイッチや裏側のカバーが完全には外れませんが、今回は本革を隙間に入れるだけですので、隙間が広くなれば十分です。
7
ステアリングの巻き替えですが、セレクトレバーの時と同様に、付属の手順書とは異なる方法で作業しました。
時間はかかりますが、綺麗に仕上がると思います。
① 両面テープは使用せず、ステアリングに本革を被せて位置を合わせます。
② 糸は、縫う場所の5倍程度の長さで切って使用します。
③ 縫う前にステアリングスイッチの隙間に本革を入れておきます。
④ 一旦、敢えて絞り上げずに緩々のまま、3箇所(ステアリング下側左右と上側)とも全て縫います。
ただし、縫い終わりの糸の最後の部分は本革には通さず、また結ばず余らせておきます。私は1個飛ばしをしないで全て縫いました。
⑤ 本革の位置を合わせて、指で本革の隙間を狭くしながら、針の頭部分を使用して、縫った糸のたるみを無くしていきます。一度にたるみを無くそうとせずに徐々に引っ張る力を強くしていくのがコツだと思います。
⑥ 縫い始めの場所から縫い終わりの場所まで、順番(赤矢印方向)にある程度ゆるみを無くしたら、また縫い始めの場所から順番にゆるみを無くしていきます。3回ほど繰り返して絞り上げ、ゆるみが完全に無くなったら縫い終わり部分を本革に何回か通してから結んで、余った糸は切り落とします。
両面テープを使用していないので、本革の微妙な位置合わせも比較的楽に出来ます。
(唯一、ステアリング最下段裏側のみ本革が遊ぶので、完全に縫い終わった後に両面テープを使用しました。)
両面テープを使用せずに取り付けてから既に2ヵ月以上使用していますが、本革がずれるようなことはありません。
8
全て縫い終わったら、逆の手順でステアリングを組み上げます。
十字のマーキングに合わせれば角度がずれることなくステアリングを車両に取り付け出来ます。
マスキングテープを剥がした後、ステアリング中央のナットを、トルクレンチを使用して指定のトルク(39N・m)で締め付けます。
カプラー類とエアバッグ、ヒューズを元に戻したら完成です。
ステアリングは運転中、常に触れている箇所なので、満足度は高いです。
ただし、ステアリングが本革の厚み分だけ太くなるので、好き嫌いがはっきり別れると思います。
なお、ステアリングヒーターは問題なく暖かくなります。
また、クルーズコントロール中に手を放していると正常に警告が表示されるので、純正の機能が損なわれるようなことはありません。
通常の作業手順と異なりますが、参考になれば幸いです。
(カバーやスイッチとの境目の写真も掲載しておきます。)
なお、お約束にはなりますが、本整備手帳を参考に作業される場合は自己責任でお願いします。
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