スプライスの代用品

電装品の電源や信号を取るために車両の電線から
配線を分岐する機会は結構あります。
その際に写真のエレクトロタップやスプライス、
はんだ付け等の方法を取ることになります。
一番手軽なのはエレクトロタップですが
接触不良や元の配線を痛めてしまうことも。

後付けの電装品では配線の分岐にスプライスの使用を
推奨しているものもありますが再利用ができないので
中古品や車両の乗り換えだとスプライスがありません。

そこで電装品の装着の際によく使う
ギボシを使ってスプライスの代用品にします。
ギボシはオスでもメスでも構いません。
作り方は簡単でニッパーやペンチを使って
写真の位置でパキッと切り分けるだけです。

実際に使用するときは分岐する場所の被服を５ミリくらい
むき、先端の被服をむいた線を巻きつけます。
そこに先程のスプライスを取り付け電工ペンチでかしめます。
その際金属部とビニール被服部の２箇所で
かしめるようにします。

これで完成です。
ポイントは金属部のカシメと同時に
ビニール部のカシメによって配線同士が
しっかり固定されていること。
分岐側の配線が動いても変な負担がかかることが
無いので接触不良、配線切れの可能性が減ります。