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ガソリンの価格の高騰に伴い、「少しでも安い所」を探して給油している人もいる思います。消費者の心理としては当然の事ですが当然「安い」と言う事にリスクが伴う場合もあります。

画像は一年落ちのZESTターボのシリンダヘッドです。見て分かる通りエキゾーストバルブ（径が小さい方）が溶損しています。
この車両はエンジン不調で入庫してきて点検すると、三番シリンダの圧縮が無い事が分かり分解してみるとこの状態でした。

ヘッドをアッセンブリで載せ替え、降ろしたヘッドはメーカーにこのまま送って解析をしてもらう事になっていますが、恐らく燃料が原因の一部だと思います。

燃料が悪いとカーボンスラッジが堆積しやすく、バルブに付着したカーボンがヒートスポットになってバルブを溶損させたのではないかと考えています。ピストンのリング溝にも多量のカーボンが溜まっていました。

他にも粗悪ガソリンが原因でカーボンが触媒に詰まってエンジンが吹け上がらなくなったり、ノッキングが頻発するようになった車両もありました。


安い物が全て悪いとは思いませんが、中には本当に品質の悪い物も有ると言う事です。