歯周病とは、歯の表面に付着したプラーク(歯垢)という細菌の塊が原因で歯を支えている組織(骨や歯ぐき)が歯周病原菌の感染によって引き起こされる炎症です。お口の中の磨き残しにより、プラーク(歯垢)が形成されます。時間が経つにつれ、石灰化という現象により硬くなり、歯への付着が強固になり、歯ブラシでは落ちない歯石となります。
歯石を顕微鏡レベルで見ると、細菌の集まりです。1立方mg中におおよそ100億匹もの細菌が繁殖しています。これらの細菌が出す毒素により、歯ぐきに炎症が起き、赤く腫れたり出血したりする歯肉炎が始まるのです。また、これらを放置しておくと炎症が深部へ到達し、歯を支える骨を溶かしていき歯周炎になります。最終的には、歯が抜け落ちてしまいます。
歯科材料
近年CMなどで良く耳にするようになった「歯周病」。実は、現在歯を失う原因で最も多いのは、虫歯ではなく、この歯周病です。特に30歳~40歳からは、歯周病で歯を失う比率が高まっていきます。
「歯周ポケット」という単語は、テレビや健康系の雑誌などですっかりおなじみですね。 健康で問題のない歯ぐきは、歯と歯ぐきの間にある溝(歯周ポケット)の深さが0~2mmです。しかし、歯周病菌によって歯ぐきが炎症を起こしたり、顎の骨が溶けたりすると、徐々にこの溝が深くなってきます。歯周ポケットが4mm以上になると歯周病が始まり、6mm以上になると重傷の歯周病といえます。ポケットが深くなると、歯周病菌や歯石の温床となってしまいます。
PMTC
PMTCとは、Professional(専門家が) Mechanical(専用の機械で) Tooth(歯面を) Cleaning(クリーニングする)の略で、歯科医師・歯科衛生士が機械を使って行う、本格的な歯のお掃除のことです。
お口の中にはホームケアだけでは取り切れない歯石・汚れ・バイオフィルム(口の中の細菌の巣)などが付着しています。毎日の歯磨きにプラスして、定期的に歯科医院へ通い、歯にこびりついた頑固な汚れを落としていくことが大切です。
マイクロスコープ 歯科
軽度の場合
歯周病の基本検査をした後、クリーニング、歯石除去、ブラッシング指導。
中度の場合
歯周病の基本検査をした後、患者様にご説明をさせていただき治療計画を立てます。深い歯周ポケット内の歯石除去、細菌検査の結果により抗菌治療などを行います。
重度の場合
中度の方と同じ過程の後、歯周外科手術・歯並び・かみ合わせの再構築・抜歯などを行います。
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2017/09/22 15:52:55