読書録:
1989年12月29日、日経平均3万8915円
元野村投信のファンドマネージャーが明かすバブル崩壊の真実
近藤駿介著
河出書房新社
発売日: 2018年05月28日
以前から気になっていたバブル崩壊理由についての分析
ファンドマネジャーとしての相場最前線からの詳細な説明は読んで納得させる力量がある。総量規制を犯人とする従来の説明を覆す新説が世に出るのに30年の時間がかかったことに驚き。目からうろこの本だ。常識を当たり前とし、自分の分かっていない理由を鵜呑みにしていたことに反省させられる内容だった。データの裏づけに基づき真犯人は国内銀行の投資姿勢とする説明にも納得。テクニカルな側面は一読だけでは理解が難しいが、見事な理論展開だと感服する。
さらに、昨年末の仮想通貨の暴落にヘッジファンドが絡んでいるとの推測には驚愕。
世の中には凄い人物もいるものだと改めて痛感。加えて、著者のゼネコンマンから転進して
ファンドマネジャーになった生き様も極めて興味深い。是非一度お会いしてお話してみたい方だと思う。1900円はとても安く感じる内容のある本だった。
Posted at 2018/06/25 02:40:19 | |
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