前回のブログで記載しました様に、初期製造不具合の対応でディーラー入庫中の愛車GLC43ですが、結局1週間では治りきらず、もう一週間預けることになりました。
早く治って、戻ってきてもらいたいです。
愛車が手元にないというのは、何となく落ち着きません。。。
さて、そのGLC43の代車として用意されたのはベンツのフラッグシップセダンであるSクラスだったということは前回のブログに書きましたが、恐縮はするものの、Sクラスに乗れるなんて滅多に無いことですので、堪能させて頂くことにします!
そんなSクラスですが、本日時点で、走行距離としては200kmそこそこは走れましたので、簡単なインプレッションを書きたいと思います。
代車として用意されたのは、復活した直列6気筒3000cc+電動ターボ+ISG搭載という最新メカニズム満載のエンジンを搭載したS450というグレードで、Sクラスの中では下から2番目という位置づけです。
そのS450にAMGラインプラスというオプションが付いている車で、主にはAMGスタイリングパッケージと20インチのアルミホイールが装着される様です。
まず、外観を眺めますが、AMGスタイリングパッケージ付きでもあり、非常に威圧感のある堂々としたものです。
大きさは、長さ5155mm×幅1915mm×高さ1495mmですので実際にかなり大きいですね。
幅はGLC43の方がわずかに広いですが、長さが圧倒的に長い為か、異常に大きく感じます。
また、塗装品質が極めて高く、いかにも塗膜が厚いことがすぐにわかります。
本当にヌメヌメの真っ黒です(笑)
次に、室内に乗り込みます。
高級感が凄いです。
ダッシュボードには木目の大きな1枚ものパネルが貼られており、その他の部分には全て合皮が貼られていて、樹脂部分が見当たりません。
また、全体で見ても、未塗装の樹脂が皆無で、必ずピアノブラックかシルバーの塗装がされており、極めて高い質感です。
この高級感にちょっと圧倒されます。
ダッシュボードセンターから運転席前までは、1枚の大きなディスプレイが鎮座していますが、これは最新のベンツでは見慣れたものですね。
このデジタルディスプレイは賛否両論ありますが、私は賛成派です。
様々な情報を映し出せるので、大変便利であり、新しい車を所有している満足感に浸れます。
そして、乗り込んでドアを閉めた時点で、圧倒的な静寂感にも驚きます。
ピシャっと外の音が聞こえなくなり、外と隔離された感覚が凄いです。
耳が「ツーン」となりそうです。
でも、これも、「高級車に乗っているんだな」と感じる部分ですね。
また、シートはたっぷりとしたサイズがあり、クッションの量感というか、ものすごく分厚いシートに座っている感覚があります。
また、体全体を包んでくれる安心感を与えてくれる為、極めてリラックスできる心地よい座り心地です。
あまり長距離・長時間の運転はしていませんが、このシートで不満が出るとは思えません。
次に走り出しますが、【走行性能】と【乗り味(乗り心地)】に分けて記載しようと思います。
【走行性能】に関して・・・
この車は上でも記載しました様に、エンジンがメルセデスベンツ最新のものが載っています。
エンジンそのものは復活が話題となった直列6気筒の3000cc直噴ターボエンジンですが、48V電装システムが搭載されていることにより可能となった電動ターボが装着されていることと、ISGと言われるエンジンとミッションの間にモーターが付いたシステムが搭載されています。
ちなみに、エンジンそのものの出力は最高出力367PS、最大トルク500N・mで、ISGの出力は16kwとトルクは250N・mとなっています。
また、この電動ターボは、タービンをモーターで回すことで、排気エネルギーの小さい低回転域から十分な加給圧を発生させ、ターボラグを減らすことのできるというもので、エンジン開発を行っていた私には大変興味のあるシステムでした。
そして、このシステムの利点は、走り出して、アクセルを踏み込むことですぐに体感できます。
1000r/minちょっとの極低回転域から本当にターボラグが皆無で、アクセルを踏み込ん
だ瞬間に凄まじい加速が始まります。
本当にターボラグが全くないので、驚きです。
大排気量NAと同じ様なフィーリングに、ターボによるトルク感が上乗せされた様な不思議な感覚です。
更に、ISGと言われるモーターがアシストしてくれることもあり、質量のある物が凄い力で引っ張られる加速感は圧巻です。
また、アクセルを深く踏み込んだ際だけでなく、ちょっとした加速の際にも、毎回この低回転からの全くラグの無い思い通りの加速感を味わうことができる為、気持ち良いドライブが出来ます。
この感動を文章で伝えることは難しいですが、運転する度に、「スゲェー!」と感動するほど、凄く気持ちの良いものです!
このパワートレインがGLC43に搭載されていれば更なる感動を味わえていたことでしょう。
振動や音に関しては、そもそもほとんど遮断されており伝わってくる情報量が少ないですが、完全バランスである直列6気筒らしい滑らかな回転上昇感や、粒のそろった綺麗なエンジン音が微かに聞こえてきて、その点も満足感は高いエンジンといえます。
最後に、燃費に関してですが、空いている郊外の道路をメインとしたドライブでは11km/Lをマークしましたので、このクラスの車としては良い部類だと思います。
アジリティーセレクトでEモードを選択していると、アクセルオフした際には、エンジンは完全にストップして、惰性走行していました。
ちなみに、惰性走行中も、アクセルを踏むと瞬時に振動無くエンジンが復帰する為、特に違和感は感じなかったです。
このような小さなことの積み重ねでこのような良い燃費を実現しているんですね。
【乗り味(乗り心地)】に関して・・・
極上です。
私はここまで乗り心地の良い車に乗ったことはありませんでした。
月並みの表現しかできず恐縮ですが、道路路面に1枚の分厚いカーペットが敷いてある様な乗り心地です。
サスペンション自体はエアサスですが、ハーシュネスは完全に抑え込まれており、小さな段差は本当に音だけが「ポコッ」と聞こえるだけで、全てサスペンション及びシートが吸収し、段差が無かったような感覚にさせるぐらいで、大きな鋭い段差も乗員には小さな突き上げとしてしか伝えてきません。
タイヤサイズがフロントは245/40R20、リアが275/35R20というサイズを履いていることを思えば、脅威的です。
しかも、フラットライド感がすさまじく、目線が全く動きません。
路面のウネリをストロークたっぷり且つ極めてしなやかに動くサスペンションだけで吸収し、まるで完全に綺麗な路面を滑走しているかの様です。
今回は高速の走行は行っていませんが、恐らくうっとりするぐらい極上でしょう。
この様に、路面の状況をいなす能力が極めて高いにも関わらず、ワインディングでは望外に俊敏な動きをします。
さすがに、車体の大きさは感じる為、自由自在に軽快に振り回すという感覚ではないですが、明確なアンダーステアや、大きなものを「よっこらしょ」と動かす感覚とは無縁で、ハンドルを切ったら切った分だけ正確に向きを変えてくれるもので、この車の素性の良さをこの点からも感じることができます。
以上の様に、文句の付け所の無い、本当に素晴らしい乗り心地ですが、2100kgの車重や『メルセデスのSクラス』という響きから想像する「重厚感」を感じることのできないのは意外でした。
全体的に「サラッ」とした軽さを伴う乗り心地で、CクラスやEクラスの乗り心地をそのまま良くしたという感じです。
これは、現世代のメルセデスが全体的にこういう方向性ですね。
SUVであるGLC43もそうですから。
天下のSクラスに対して生意気なことを言ったら怒られそうですが、この極上の乗り心地に、もう少し「重厚感」がプラスされれば、もう無敵ではないかと思います。
かと言って、そんな車乗ったことないし、存在するのか知りませんが(笑)
いつか歳をとったらこのような安楽極まりない車に乗りたいですね。
いや、乗るかな?
歳をとっても、運転の楽しめる車がいいと言っていたいな とも思います・・・(笑)
では!
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ちなみに、こんな車好きな私ですが、現在TORINO CARSという程度極上車のみを取り扱っている自動車販売店を営んでおります。
自作ホームページにて、お店の特徴や中古車選びの際に参考にして頂ける情報、在庫車情報等も載せておりますので、ご興味ありましたらご覧頂ければ幸いです。
TORINO CARS HomePage
⇒ https://peraichi.com/landing_pages/view/torinocars
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