悲劇は突然に…
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
タイトル通りです。
まだ走り出してもいないのに…
これから組み立てって時に…
まさかの…
センターシール抜け( ;∀;)
最初のチェックでも漏れが無かったので完全に過信してました。
各パーツを洗浄し、あらゆるパーツを買い集め、これから、いざ組み立てようとしたところで、その悲劇は起きました。
2
フロントバンクのクランクシャフトに錆が出ています。
実はセンターシールチェックの時、気づいていたのですが、自分に都合良く誤魔化してしまいました。
『シール抜けてないしね~。しかも素性の知れない雑なバイクだし、どうせ、いずれ抜けるんだろうから本当にオシャカになった時また考えよう』と。
数日前、組み立てる前に軽くクランク内洗浄しておくかと前回と同じ1:1混合ガソリンをリアバンクに注入。フライホイールを手で回しながら車体を左右へ揺らしシャカシャカ。
すると、ピチャピチャと下に敷いていたトレーに何か垂れる音が。
『!?』
リアバンクに注入していたはずなのにフロントバンクからガスが微量に垂れてきている…。
最初のチェック時には漏れていなかったので、まさかの事態にその現実が受け止められず、何度かガスを注入。ピチャピチャ程度だった漏れも次第に量が激しくなり、フライホイールを手で回したらジャバーと出てきました。
抜けていなかった喜びから一気に奈落のドン底へ。まさに、これからって時に起きたので頭の中が真っ白になり、暫く放心状態でした。
センターシール抜けについての覚悟はあったものの、実際それを目の当たりにすると精神的に大ダメージ受けます。
しかし、クランク位置によっては漏れが激しかったり微量であったり。
何故こうなった?
最初のチェック時に1時間もガソリンに漬け置きしたせいでセンターシールのゴムがガソリンでふやけてしまったのか?溶けてしまったのか?
いや、それでも、その時は漏れ滲みは全く無かった。廃油もスポイトでくまなく吸いとっている。
中には2時間以上、丸一日漬け置く人もいるぐらいだ。
だとしたら、洗浄時にやらかしたとしか思えない。GT-Rもワークスもゴム、ブッシュ類をガソリンで何度も洗浄し再利用した事あるが、こう言った経験はない。クランクの錆からしても永らく放置されていた車両だったのか、劣化していたゴム類に対しガソリン量が過剰過ぎたのだろうか?タンク内に残っていた古いガソリン使ったからか?
それとも、たまたまセンターシール廻りに何かが詰まっていて運良く漏れが無かっただけで、洗浄した事により漏れてしまったのか?
思いあたる事挙げたらキリがない。
中には最初漏れたけど、後日は漏れなかったなんて人もいるようですが私の場合は逆パターン。
しかし、漏れ出したと言う事は気密が保たれていない、抜けてしまっている証拠。仮に後日、漏れが止まったとしても、一時的なものに過ぎない。自然治癒する事はない。
確かにその通りだ…。
むしろ、この時点で気づけて良かったと言うべきか。
せっかく組み上げても、暫くしないうちに抜けたなんて事もあったかも知れない。
ガソリン臭くなった部屋で複雑な心境のまま眠りに入りました。
3
とりあえずガソリン臭い部屋でも無事に翌朝を迎える事が出来たので、ウダウダ考えていても仕方ない。そもそも考える事でもない。クランクシャフトの交換は絶対なのだから。しなければ何も始まらない。全てが無駄になる。気を取り直し先へ進もう!
腰下もオーバーホールなので、むしろ当初の予定より万全の態勢で乗り出せると思う反面、プロアームなんか買って浮かれてる場合じゃなかった…。
本日、エンジン降ろすのに工具が足りなかったので朝一ホームセンターへ。
その後、降ろしたエンジンを箱詰めし、クランクシャフトのオーバーホールについてNSRに強い店員さんがいると噂のバイク屋へ持ち込みます。
何でも、その店員さんは自身もNSRに精通しており、また、あらゆるその道のプロとの繋がりもあるそうで。
所詮は素人レベルの私みたいな人間としては、こう言う人達から話を聞けるのは大変有難い事です。
雑誌や世間一般論で得る固定概念より、実践経験者の情報は何より強い。それに何でもかんでも変えりゃ良いってものではない。社外品が良い時もあれば純正のままの方が良い時もあるようにマシンや乗り方に合わせて自分にあったものを見つけて行く。これはバイクも車も変わらない。まぁ、マシンに限らず仕事も人生も同じですね。と言うのが私の考え方です。
急いでいたので写真撮り忘れてます。
現地にて、その店員さんに色々とお話を伺いました。
クランクの錆は結露によるもの。軽くクランク回して覗いて見た限りでは主軸に問題無さそうだが、錆の進行が何処までか?で再利用出来るか出来ないか?コレはバラして本家が判断。
センターシールも、やはり何かが詰まっていただけで既に抜けかかっていたみたいです。本来、完調ならば、こんな事ぐらいで簡単に抜けたりはしないはず。
むしろ組み立て前に気づけて良かったと思います。と慰められました(笑)
出費を出来るだけ抑える為、腰上の組み立ては自分で。腰下も自分で出来ればクランクシャフト代だけで済むのですが経験が無い。ジャンクみたいなエンジンだったら練習がてらやってみても良いのだが、せっかく素晴らしいクランクシャフト組むので、ぶっつけ本番で素人が組むよりプロに任せるとします。
ミッション、クラッチ、ウォーターポンプなどの後から自分で交換できるものに関しても、まだ使える使えないを判断し全て洗浄再利用。ダメだったら交換。純正新品か社外かは、その時々で相談します。限界ギリギリまで使いましょうとの事。ここは何でもかんでも新品に換えるディーラーとは違うところだ。
クランク内は一級品の素晴らしいクランクシャフトが入るので、バリ取り、ベアリングやシール類を全て新品交換。今回オーバーホールで一番の目玉です。
話を進める中、安心して預けられそうだったので、クランクシャフトだけでなく腰下オーバーホールと言う形でそのままエンジン預けてきました。
クランクシャフトのオーバーホールを行って頂く本家その道のプロと言うのが、かの有名な井上ボーリングさん。
そうです!
通常のオーバーホールではなく、巷でも話題のラビリンス化です!
純正新品が約12万。
通常のオーバーホールが約7~8万。
ラビリンス化クランクシャフトが約10万。
また、いつ抜けるかも解らない一か八かみたいな物に高額出すより、長い眼で先を見たらラビリンス化クランクシャフトの方が間違いなく良いでしょう。値が張ると言っても大した差額でもない。
問題は私の錆たクランクが再利用できるのか?だけど…。ダメだった時はシールの抜けた良品の中古で対応できるとの事なので、大した問題でもないでしょう。そん時は新品より高額になる可能性大(笑)
まぁ、何処へ転がってもラビリンス化クランクシャフト1択ですけど(*´∇`*)
『永遠に抜けないセンターシール』
と、そこにばかりに眼が行きがちですがラビリンス化の魅力は、それだけではないそうですよ(^ー^)
楽しみですな~♪
4
帰宅後はエンジン降りたので、一度外に出し隅々まで洗ってあげました。
チェーン廻りがとても汚かったので高圧洗浄機で吹き付けたらチェーンスライダーが粉々に砕け散りました(笑)
その後は、再び部屋の中。
今日もヌクヌクしてます。
ラビリンス化の受注は始まっているけど正式な出荷はまだらしいので、納期はかかってしまうとの事でした。エンジンが戻ってくるまでの間に他の作業進めて行きますかね。
さんざん虐待受けてきたNSRちゃん。
これからは、存分に贅沢してくだされ(笑)
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