341,100km 左側リアハブ周辺整備
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
今年のGW後半、左側リアハブのOHを実施しました。手始めのドライブシャフト抜き作業ですが、フランジのコーンワッシャが中々抜けず、ここだけで2日がかりに。
ナックルOHで使った長ナットでもダメで、赤矢印の方向から、フランジ外周を銅ハンマーを使って約20回叩くことで、ようやく取れました。
注) 鉄ハンマーは部品が変形するのでNGです。またシャフト関係は部品強度を上げるのに、焼処理が施されているのでトーチで炙るのも止めた方がいいです。
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次にブレーキドラムを取り外す要領でサービス用ネジ穴にボルトを差し込んで、フランジを持ち上げます。しかし、ここも、すぐには緩んでくれず、少しづつ出しては入れてを繰り返すことで、ようやくDシャフトが外れました。
スタッドボルトの根本には、それなりの錆。この距離・年数を経て初分解でしたが、固着防止を兼ねて定期的に点検を兼ねて、開けてやるのが良いようです。
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ベアリングはグリスの変色があるものの、状態は良好でした。
4
外側ベアリングの内輪に接触、固定するワッシャには、空回りで生じる段つきの兆候が。
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外側ベアリングが嵌るスピンドル外周下側部分には、やはり偏摩耗。
指先で段差を感じるほどではないのが幸いでしたが、部品の付け替えが可能な前輪と異なって、交換の場合、ホーシング丸ごとになってしまいます。
左側のタイヤを揺すると、ガタとも遊びとも取れない感触は前からあったので、日頃の定期点検・ベアリング調整は大事と感じた一面でした。
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内側ベアリング部分の接触面は大丈夫でした。
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ブレーキ関係も取り外した後の部品群。錆の固着との格闘で、ここまで3日かかってしまいました。
ナックルOHに比べてリア側は構造が簡素な分、楽観していましたが、甘かったです。
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翌日、ホーシングの先端に付いていた、製造時溶接によるスパッタや劣化した塗装を、ベルトサンダー等で取り除いて下塗りを行いました。
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さらに翌日、上塗り後の様子。
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並行して、ブレーキシリンダピストンのカップ、スプリング、ブリーザープラグ一式を交換します。本体は回転ワイヤーで磨いて耐熱塗料で塗装しました。
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ベルクランクのブーツ、バックプレートのホールプラグ関係も新品に。
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今回もハブはASSYで取り替えを図りました。生鉄部分はローバルor防錆浸透剤を塗布。この後、前輪の時と同様に、グリスの充填、新しいベアリング、オイルシールの取付を行います。
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シャフトの仮置きは、ホームセンターで売ってる写真の木材を二つに切って使うと、転がりにくいです。
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フランジ裏面に塗ったローバルを回転ワイヤーで磨くとメッキしたような効果が出ます。
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Dシャフトとシリンダが付きました。
デフオイルの漏れは発生してなかったですが、再使用不可のオイルシール類は新品に替えました。
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ベルクランクのスプリングも新品に。
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交換予定だったブレーキシューライニングは、片利の恐れがあるので、一旦、付いていた物に戻して、右側作業時に同時交換することにしました。
最後の左右のライニング上部を結ぶスプリングの取付は、ちょっと工夫が要ります。詳細は次の機会に。
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最後にドラムを付けて作業終了です。
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