おかんっ！

先日、おかんが永遠の眠りにつきました。

母にとってはDV一家の中で必死に私と姉の二人の子供を守り、過ごされた50年でした。
入院中も父の凄まじく酷いDVにあったりもしていました。
病室でも母がせめて金婚式くらいはと言っていて、私の妻が準備をしていたのですが、父は病室に来るなり「何が金婚式や」とお膳をひっくり返し、投げ飛ばし帰っていきました。
とても公の場で自ら書けるような内容ではありませんが、リクエストがあれば全容を明らかにします。

ですが、昨年入院してから、毎日私は午後７時に仕事を一旦止め、入院中の母の介護に行き、その間は穏やかに過ごしました。母にとって、結婚してから初めての静かな時間で、子である私とゆっくり本心を打ち明けて話すことが出来ることさえも初めての時間でした。
母と二人で「神様がくれた時間だねと」にこやかに過ごしました。
母が眠りにつくまで見守って、また仕事に戻り、ここ10ヶ月以上は休みも無い日々でしたが、貴重な日々でした。

亡くなる数日前、医師と看護士長さんと話し合い、母の容態をみて、血縁のある家族を急遽全員集合させました。母は穏やかに「今日はいい日やぁ」と言っていました。
その翌日から、母は会話をすることが出来なくなりました。

そして、その一週間もたたないうちに一気に多臓器不全が始まり、姉を呼んだりしましたが、結局は私一人になったときに危篤になり、母を抱きしめ「おかん、一緒やで。大丈夫やで。心配すること何も無いからな。おかん、ずっと一緒やで」と話し続け、そのまま息を引き取りました。
母の最期は幸せだったのか、どうか解りません。私の自己満足かもしれません。
でも、看護士長さんは言ってくれました。私が抱きかかえて話しかけてから、いったん心脈が少し上がり安定し、止まっていた呼吸も一回だけ深呼吸して、そのままゆっくりと亡くなられたと。

母の永久の眠りに入った顔は最高でした。
誰が見ても「えっ、これで亡くなってるの？」と言われます。
私も「おかん、よう寝とるなぁ」と言いたくなるくらいでした。

しかし、根性無しの父は喪主をやらずに逃げて、葬儀において、私が喪主兼、実行委員長兼、実行部隊をやりましたが、やはり母はただ寝てるだけにしかみえません。
でも、骨になって出てきたときは、さすがに愕然としました。
「なんで、燃やさなあかんねん」と。

でも、生前の母の願いを叶えるため、こっそり遺骨を少々盗んできました。オイッ！
「私を虐め抜いた家族の、お墓なんか入りたくない。大好きな海に身を委ねたい」と。

まぁ、勝手にやったら産廃違反ですが、少々だから許して下さい。
極めて、個人的な日記、失礼しました。