オイルサーモ撤去

いきなりの分解済写真ですが、これはオイルフィルタハウジングの中にあるオイルクーラー用のサーモスタッドです。
昨年の12月に筑波サーキットを走った際に真冬なのに油温が125℃を超えてしまい、偶然同じ日に筑波を走っていたtaka4888さんは同じ純正オイルクーラーで110℃ちょっとだったことから、サーモスタッドが機能しなくなったのだろうと考え、サーモをキャンセルしてみることにしました。

分解はまず、サーモを固定しているCリングをラジオペンチなどで外します。

内部にはコイルバネが内蔵されているので、注意しながらバネを保持しているプレートを外します。
スプリングと温度で弁の開閉をコントロールしているバルブを外すと右写真のように取り外すことが出来ます。

取り外したサーモスタッドAssyです。
中央にあるバルブから突出しているロッド（写真上側の細い棒）の先端がハウジング側に突き当たっていて、サーモに温度が加わり作動を始めると、ロッドが伸びて上側のバネを抑えているプレートが下側に動き、バネを縮めて、オイルクーラー側へオイルを通過させるバイパス通路を開通させる仕組みのようです。

つまり、常にこのバネを縮めた状態に出来ればオイルは常時オイルクーラーを通過するようになります。

バネを縮めた状態で固定して改造する手もありますが、振動で外れてしまうと恐いので、私は社外品を取り付けることにしました。

日本では見かけませんが、欧米のチューニングショップにはE36やE46 M3のオイルサーモキャンセルパーツが多々出ており、私はBIMMERTUNEというヨーロッパのメーカーの商品を買いました。
商品は24.99ユーロ、手数料0.5ユーロで届きました。
これはアルミを削り出したパーツで、取り外した純正サーモの代わりに挿入して常時バイパスさせるものです。

装着写真です。
元の穴に挿入して、純正サーモを固定していたCリングで固定するだけなので簡単です。
今はまだ寒いので、オイルクーラーのフィンの部分に蓋をして風が入らないようにしてあります。暖かくなったら外せるようにしました。