MICHELIN CROSSCLIMATE 2 185/65R15  

オールシーズンタイヤの交換。GOODYEAR Vecter 4Seasons → MICHERIN CROSSCLIMATE2 に交換したのでその印象。

そもそも純正(DUNLOP ENASAVE EC300)から、実家の親の世話で高速山越えの可能性が年中あったので速攻でベクター4シーズンズに交換。…したのだがコロナもあって結局3年間雪道を走らないままに終わった(笑)。なので雪道比較ではなく、通常用途におけるベクター4シーズンズとクロスクライメート2の比較になる。まあ、過去20年間自分が利用するような範囲の雪道ではどこのオールシーズンタイヤでも困ったことは一度もないのでそこは気にしていない。

⑴デザイン
・デザインはとても良く似ているが、ベクターがあくまで「溝」であるのに対して、クロスクライメート2は接地面の山がそびえ立つ感じ。これは溝では無くてもはや「谷」

⑵静粛性
・ベクターが柔らかく地面に吸い付くようで重かったのに比べて、クロスクライメートはあっさりと軽い。切り返し時のハンドルの軽さにはびっくり。これは前述の接地面積の少なさによるのだろうか。屋内駐車場でタイヤがキーキー鳴り響くことも無くなった。
・全ての速度域において慣れ切っていたベースノイズのシャー音が無くなった。変わった特徴として50キロ直前付近にキーン音が一瞬出る不思議な帯域があるけど。。転がっている感があり全体的には一回り静かになった。
・固いけど滑らか。ゴツゴツ感はむしろ強いというか、荒れた路面の凸凹やザラザラはしっかり拾う傾向あり。逆に良い舗装だとぐっと滑らかで静かなので、良質路面においてより静粛性の差を感じる。

⑶制動性
・ブレーキ性能は幸いにもフルブレーキの機会は無いが普段使いレベルでは良好。そう言えばエナセーブからベクターに変えた直後に、うわ〜重い、おっとっと止まらない〜みたいな取り替えた感があったが、今回はそういうのはない

⑷エコ性能
・転がり抵抗が明らかに少なくなった。振り返るとベクターではアクセルオフ時にタイヤが勝手に止まったのが、クロスクライメートだと回生ブレーキでスピードを落としているGを感じる。これまで半分はタイヤの抵抗で止まっていたんだなと感じる
・そのためか、メーターの充電レベル表示が4中心に変わった。ベクター時代は3が中心で4以上は結構特別な状態の印象が強かったが、クロスクライメートでは下手すりゃ5まで普通に見かけるようになった
・EVが粘る。ベクターだと動き出して1〜2mするとエンジンがかかっていたところ、今はもう少しスピード上がるところまでEVで進んでいる
・タイヤ自体の転がり易さに加えて、回生ブレーキでの充電効率向上、EVで粘れる範囲拡大のトリプル効果なのだろう、燃費がかなり改善している。燃費比較は以下

⑷燃費実測
・よく走るルートの燃費平均比較(メーター燃費。左がベクター4シーズンズ、右がクロスクライメート2) ※本州10月下旬の計測なので低気温の燃費影響が無い時期
・ベクターは3年物なので不利かと言うと、実は溝の50%ラインが近づいた最近の方が燃費良いくらいなので比較に問題なし
①一般道日常使い(朝一始動後かつ数キロ渋滞とアップダウンを含む厳しい環境の10km) 16.7km/ℓ → 19.1km/ℓ【+14%アップ】
②一般道ドライブ(大都市幹線を流す30km) 22.3km/ℓ → 26.3km/ℓ【+18%アップ】
③高速中心ドライブ(大都市圏高速なので80km/h前後の合計30km) 23.4km/ℓ → 24.9km/ℓ【+6%アップ】

やはりハイブリッドだと転がり抵抗の少なさが生む相乗効果により一般道の方が燃費改善は著しい。常時エンジン駆動しがちな高速ではそれほどの改善は無いものの、それでも5%以上は改善している。(この数字の印象は新車時の純正エナセーブと同等レベル)

トータル10%の改善だとしても1年のガソリン代差額でタイヤ1本分軽く浮くがな(笑) そう考えたらもう戻れない。特にハイブリッド車にはかなりお勧め。