次期スタッドレス研究資料(備忘)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
今シーズンには間に合わなかったが、来冬にはもう待ったなしとなったマダームちゃんのスタッドレス。
実地調査を含めて研究してみました。
整備もしてないのに整備手帳なのは、ただ単にうP慣れしてるから。
単に自分自身の備忘録で見返しやすいという事です。
一般の方にはまったく参考になりませんし長文ですので、気長にどうぞ。
2
新潟市内は現在、スタッドレス装着率がほぼ100%。乗用車はもちろん、働くトラックや原付二種までも、おしなべて冬タイヤになっています。
最近信号待ちでやたらと横浜のアイスガードを見かける、というか数年前に比べてグッと増えてきたなぁ~と思ったのが、今回の調査・研究のきっかけです。
では一体どれくらいのシェアになっているのか⁉
タイヤメーカーが発表しない(BSの地域別以外)、スタッドレスのシェア。
細かくカウントはしていませんし、けっこうアバウトな感覚ながら、外出先の街中やスーパー・病院℗での傍観、信号待ちで停まった時、複数車線で隣りレーンなど、様々なシチュエーションで印象をまとめた結果が図表の右です。
左はYouTube内の冬タイヤ系、北風寒太郎さんの札幌市内381台カウント実証データです。
雪道太郎さんの二匹目の…なのでしょう、そっちに来たか!と(笑
ひと昔前の新潟市内もこんな感じでしたが、去年あたりから大きく変わりました。
観察すればするほどアイスガードが多い!
それに比べ、昔は結構いたミシュランをほとんど見かけません。というかSUV系以外は1台も発見できず。。。
タクシーは相変わらずGOODYEARとかファルケンとか、適当なやつが多いです。
お客様の安全 < コスト最優先
あぁ、悲しみを誘う現状です。
3
研究(?)なので現地調査も丹念に。
店内掲示されてるとはいえ、写真記録など多少のスパイ活動も行います(汗
画像は公序良俗に反する内容を含みますので、ボカシ消去・薄消しバージョンは日本国内では禁じられております(笑
店長に凸インタビューすると、やはりブリヂストン、ヨコハマ、ダンロップが売れているらしい。
というかそれ以外で出てるのは、オートバックスPBぐらいで、海外メーカーは指名買いを除くとほぼ皆無という状況だそう。
気になる在庫状況はというと、ほぼ8~9割は終了。(特にトップグレード商品)
あとは倉庫分で取り寄せが主流だそうです。
ちなみに店頭在庫は、案外BSブリザックVRX2と3がダブつき気味。ダンロップWM02とヨコハマアイスガード6がちょぼちょぼ。
WM03、アイスガード7に至っては、見本品は別としてシーズンインした直後に見たのが最後らしい。
この状況は、季節商品のスタッドレスがほぼ予約で販売される事、余計な在庫を抱えず保管に適したメーカー倉庫から一括納入になるタイヤ業界の慣習も大きいと従弟整備士も言ってました。
4
では上位3社を研究していきましょう。
まずはブリヂストン・BSです。
凍結路面で滑らない発泡ゴムを最初に展開してきたメーカーですから、私にとっては揺るぎない信頼感にあふれています。
個人的にBSに感じてる難点は、サマータイヤ同様で転がり抵抗が大き目。何となくペタペタした感じがします。
あとエッジが立っている感じで、ハンドリングがイマイチ。
5
右がVRX3、左がVRX2.
VRX3は2に比べてグルービングのラインが若干細めです。それと溝の大きさが太いラインと細かいラインに2極化されていてシンプル、全体に剛性アップを狙っていることが解ります。
太・中・細と斜めにラインが目立っていたVRX2とは、ココが大きく違う点です。
サイドの柔らかさはほぼ同じ、トレッド両サイドのエッジが立ち気味なのも一緒です。
6
続いてヨコハマ・アイスガード。
品番はIG70なのに"7(セブン)"
IG60は6(シックス)
だけどIG30は3(トリプル)
何で???
5プラスもそうですが、何となく現場開発の研究者のコダワリと販促部の都合が混ざっているような昭和のニオイがします。
ダイハツ・ハイゼット(HIJET)にも似た何か。。。
ぁ、ブリ「ヂ」ストンもだ(笑
今回いろいろ聞いたり調べたりしてみて、初めて知りました(汗
7
IG60から70になって一番変わった所はゴム質だそうで、何でもスリック状態でも喰いつくくらいに改良したんだとか。
マジか⁉
パターンはほぼ一緒なので、氷上制動14%減は凄い。
モデルチェンジ毎に〇%止まる!とか〇%向上だとか言っちゃってるので
トータルで最初からみたらどうなのよ? と比べて見たのがこの表です。
懐かしいガーデックスK2時代を経たIG20(IG10のデータが無かった)から比べると4割ほど制動距離を短縮している訳ですね。
これ見るとIG60と70の差は小さく感じるけれど、これが大きいと捉えるのか小さいと捉えるのかは人それぞれですね(汗
8
さて最後。
住友ダンロップは発泡ゴムではなく
軟化作用の強いグリップトリガー成分が混ざった、ナノ凸凹ゴムの密着技術により氷に密着すると謳っています。
図解を見るとうまい具合に次々と削れてグリップ成分が出てくるように解説していますが、果たしてそうなのか⁉
ちょっと懐疑的になるのは、昔のガーデックスやガリットも成分こそ違えど、こんな風に謳ってて売れず、それぞれが発泡ゴム等の「水分吸着性能」強化に舵を切り直した経緯を覚えているからです。
※約20年前(汗
しかし店頭で触ると、一番柔らかい感触を受けるのがDUNLOPウインターマックス03でした。
いかにもモチモチなゴムって感じで、ガラス掃除のスキージに似た効きそうなイメージ。
ただし従弟整備士の倉庫で保管されてる、数年モノのウインターマックスを触った限りでは、柔らかさは伝わってきませんでしたが、WM03になって変わったのでしょう、きっと。
9
他にもTOYOガリットやGOODYEARなんかを確かめましたが、今一歩。
FFのサンちゃんならOKでも
腰ふり大好き、FRのマダームちゃんには相性が悪そう。
基準としてはVRX2あたりか。せめてサンちゃんのブリザックXG-02以上は欲しい。
ガレージ前が5%勾配なので、とにかく氷上性能で納得したいと思っています。
・・・ま、どっちみち滑らすんだけど(笑
10
どれを買う・買わないは別にして、今回ありとあらゆるスタッドレスを触り、トレッド面のコシと柔らかさ、サイドウォールのたわみ具合、ゴム質、サイプなどを念入りにチェックして、惚れ惚れしたのがコイツです。
ヨコハマ・アイスガード7
喰いつきの良さそうなゴム、全体としては柔らかいのに、なぜかガッチリまとまっている手応え。
比べて見ると、同じサイズでもアイスガード6よりトレッド面の幅が狭くなって、ショルダー部分が丸みを帯びています。
おそらくコントロール性と、雪道の圧着荷重のバランスをとった改良ポイントだろうと思います。
残念なのが値段。
7は高いっス。。。
新潟だとVRX3より若干お安めですが、札幌では逆転している模様。
IG60なら2割ほど安いんだけどなぁ~。ぁ、それで皆が買ってるのか!(汗
ということでアイスガードは、やっぱり売れていたという結論でした。
ユーザーシェアが本州側から広がり、拡大していくような気がしています。
ブリヂストン、雪国での安泰が続くのか、巻き返し策やアドバンテージは築けるのか。
今後のBS/横浜に注目ですね。
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