みなさん、こんにちは!
自動車ライターの伊藤梓です。
突然ですが、
「WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)」は見ましたか?
野球好きな自分としては、劇的な形でWBC優勝が決まって、いまだに興奮が収まりません……。
一方で、
モータースポーツも世界と戦う立派なスポーツ!
今年も世界耐久選手権(WEC)には、ルマン5連覇、ハイパーカークラスで2連覇を達成しているトヨタが引き続き参戦しています。
写真:トヨタ自動車
そして、今年はそのハイパーカークラスがさらなる盛り上がりを見せているのです!
正直、ハイパーカークラスはここ数年
トヨタ一強でしたが、今年からは
耐久王ことポルシェをはじめ、
フェラーリや
プジョー、
キャデラックなど、世界の名だたるワークスチームが参戦しています(さらに2024年からBMWも参戦します)!
写真:トヨタ自動車
トヨタがルマンで初優勝したのは、当時ライバルだったアウディの撤退後。
トヨタは、本当のライバルがいる状態ではまだ優勝していないため、私は
ここから本当のWEC王者を決める戦いが始まると思っています。
トヨタには、国内レースでも活躍している
平川亮選手や、F1の経験もありWECではベテランの
小林可夢偉選手といった日本人ドライバーも戦っているので、世界で勝てるよう、WBCのようにみんな応援しましょう!🔥
写真:トヨタ自動車
写真:トヨタ自動車
ちなみにWECの第1戦セブリング1000マイルの予選は、なんと50年ぶりにトップカテゴリーに参戦した
フェラーリがポールポジションを獲得!
レースもトヨタと接戦になるかと思いきや、最初のセーフティカーランのピットインでトヨタが前に立つと、フェラーリは他車との接触もあり、ずるずると交代。
覇者らしく危なげないレース運びをしたトヨタが1-2フィニッシュ、フェラーリは3位、注目のポルシェは5-6位となりました。
続く第2戦のポルティマオでは8号車のトヨタが盤石なレース運びで完勝。しかし、フェラーリが2位、ポルシェが3位に入るなど、ワークスどうしが表彰台を分け合うかたちとなりました。
写真:トヨタ自動車
今のところは、近年の世界の耐久レースの“試合運び”を熟知しているトヨタが力を見せつけていますが、きっとライバルも黙ってはいないはず。ここからどうなっていくかが楽しみですね✨
そして、国内トップの耐久レースである
「スーパー耐久」もいよいよスタートしました!
第1戦は鈴鹿サーキットで行われ、予選は雨模様だったのですが、決勝は快晴。絶好のレース日和となりました!
私自身は、1500cc以下のマシンで争われる
「ST-5クラス」をメインに取材しているので、当日はそのクラス中心に走り回っていたのですが、
前年よりも各チームのレベルが拮抗していることに気がつきました。
写真:マツダ
ロードスターはコーナリングが速く、デミオはストレートが速いので、付かず離れずの大接戦。
あまりにそのバトルが白熱したこともあって、最後には大クラッシュがあり、赤旗終了となってしまいました……。
大破してしまった72号車のドライバーである山野哲也選手の命に別状がなかったことが不幸中の幸いでした。ただ、肋骨などを骨折したということで、日本ジムカーナ第1戦を欠場。次戦の富士24時間耐久レースには、元気な姿で戻って来るよう心から祈っています。
そして、個人的に嬉しかったのは、「ST-2クラス」で
「Honda R&D Challengeチーム」が新型「シビックタイプR」で優勝を果たしたこと!
写真:雪岡直樹
このチームは、シビックタイプRの開発責任者である柿沼選手やチーム代表の木立選手のほか、メカニックやエンジニアも従業員で構成されています。
人材育成も兼ねて参戦しながら、
5年かかってようやく掴み取った優勝🏆
写真:雪岡直樹
新型シビックタイプRが走っているという話題性だけではなく、
ホンダの従業員チームとしての
強さやマシンの速さが証明されたことが何より嬉しかったです。
スーパー耐久では、マシン同士のバトルもそうですが、こうやって
メーカーが新しいことにチャレンジする姿を間近で見られるのも魅力ですね!
写真:雪岡直樹
次回は
5月26日〜28日に
富士スピードウェイで開催される24時間耐久レースとなります。
なんと「Honda R&D Challengeチーム」から、国内トップカテゴリーの1つであるスーパーフォーミュラで2連覇中の王者、
野尻智紀選手の参戦が決定!
さらに、
カーボンニュートラル燃料(CNF)を使用する
「シビックタイプR CNF-R」が「ST-Q」クラスから参戦するなど、こちらも大注目!
写真:本田技研工業
キャンプやBBQ、たくさんのイベントも目白押しですので、ぜひ皆さんも現地にレースを見に来てくださいね!
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伊藤梓(いとう・あずさ)
クルマ好きが高じて、グラフィックデザイナーからカーグラフィックの編集者へと転身。より幅広くクルマの魅力を伝えるため、2018年に独立してフリーランスに。
現在は、自動車ライターのほか、イラストレーターとしても活動中。ラジオパーソナリティを務めた経験を活かし、自動車関連の動画などにも出演している。
YouTubeチャンネル『伊藤梓の気ままな日常』ではF1を(ほぼ)毎戦、予選・決勝をYouTubeで実況生配信中!
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伊藤梓のモタスポ調査隊 | 日記
Posted at
2023/04/24 11:01:12