冬眠明け作業

冬眠明けと言っても、もう春真っ只中、いつまで寝てるんだって話ですが、この連休にお出かけの予定が出来たので、始動の準備に取りかかりました。

先ずはジャッキアップをしてタイヤを外します。

フロントは各部のグリスアップをいたしますぅ…
グリスアップポイントは、この年式のMidgetには、タイロッドエンドが1箇所、ステアリングナックルに2箇所、キングピン下側のフルクラムピンに1箇所の4箇所ずつ、左右合計8箇所あります。
特にキングピン下側のフルクラムピン部は、こまめに念入りにグリスアップをした方が良いですね。
フルクラムピンが摩耗してガタガタになってしまった車両が結構多い気がします。

グリスガンを使ってグリスアップしていきますが、各隙間から古いグリスが溢れ出た後に綺麗なグリスが溢れ出てくるまで注入していきます。
溢れ出たグリスは、ウェスで拭き取りますが、クリーナーを使うまではせず、金属表面にグリスを塗った感じになるようにしています。
砂汚れや泥汚れは、毎年のグリスアップ作業前に拭き取るようにしておりますので、汚れを拭き取った後にグリスの皮膜をつける感じですね。
グリスの皮膜で少しは防錆効果があるのかなと、期待しております。

グリスアップが終わった後は、ブレーキ周りのチェック〜キャリパーからの漏れやブレーキホースの損傷状態、ブレーキパッドの摩耗状況など〜もしておきます。

リア周りは、グリスアップポイントは無いのでブレーキ周りのチェックです。
※年式によってはサイドブレーキのワイヤーとレバー部にグリスアップポイントがある場合が有ります。

特にホイールシリンダーの漏れが症例として多いので、ドラムを外してチェックしています。
使用状況にもよるのでしょうが2〜3年に一度はカップを交換する位の気持ちでいます。

今年は特に漏れも無いようなので一安心です。
シューの摩耗チェックと各部のクリーニング、遊びの調整をしました。

その他、キャブレターのダンパーオイルの補充とエンジンオイルのチェック、ブレーキとクラッチのオイルのチェック、燃料ラインのチェック、ゴムパーツのチェックなどを一通りして完了です。