ツインスプリング
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これはツインスプリングについての記事になります。
【ねじ式・全調整式必見です!】
ツインスプリングを組むにあたって知って起きたいことをまとめたので、
これからツインスプリングを組む方は参考にしてください。
まず、ツインスプリングを組む理由としては
『車高を落としたい』
『伸びストロークが欲しい』
『街乗りを快適にしたい』
等の理由があるかと思います。
走り重視で車高を気にしない方はツインスプリングを組むメリットが薄いのでオススメはしません。
だが''街乗りからサーキットまで''を重視するにはツインスプリングは最適です!
まず最初にツインスプリングの効果を考えてみましょう。
基本的には1Gの状態でサブスプリングが線間密着し、マンホール等の段差で伸びるので、衝撃が緩和され乗り心地が良くなるというものです。
そしてネジ式車高調の場合、バネを遊ばせず線間密着した分の車高を落とすことが出来ます。
素晴らしい効果ですね(*^◯^*)
ツインスプリングを組むにはコンセプトを持って組むのをオススメします。
ただ単に車高を落としたいのか、乗り心地を良くしたいのか、サーキットでタイムを出したいのか。
中途半端な目標では絶対にツインスプリングをセッティングする事は出来ません!
2
私の場合、ネジ式で車高を落としつつ街乗りからサーキットまでをコンセプトにツインスプリングを組むことにしました。
ネジ式車高調で車高を下げるには
バネを柔らかくするか
バネに遊びを持たせ無理やり車高を落とすか
しかありません。
サーキットを走る私には高レートのバネを組む事を前提としているので、車高を下げるには遊びを持たせるしかなく、30mm程バネを遊ばせて走ってみました。
すると横Gが掛かるとin側の足から『ギギギガシャン』と異音が( ᷇࿀ ᷆ )
完全にバネが遊んでしまってます。
これじゃ、高レートのバネに変えても1割ほどしかスプリングの効果を発揮出来ておらず宝の持ち腐れでした。
さらに車高調の寿命を縮めてしまうのでメリットが1つも無いです。
とはいえプリロード0の状態にし、バネの遊びを無くすと拳1つ分の車高高状態になってしまうのでヘルパースプリングの導入を決めました。
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某オークションサイトでスプリングとアルミカラーを購入٩( 'ω' )و
これで車高を落とせるぞと思い気や・・・
《バネが長くて車高調に収まらない!!》
メインスプリング+ヘルパースプリングの長さが車高調のスプリング設置長よりも長くなってしまい、車に収めれない事になってしまいました( ˊᵕˋ ;)💦
仕方ないので、メインスプリングを買い直し…
50mm短いスプリングを購入しました。
ツインスプリングを組む際はスプリングの合計長と車高調との適合を考えてから購入しましょう。
そして次にヘルパースプリングの購入に当たって気をつける点は、車高調のシリンダー長です。
メインスプリングが短くし、さらにヘルパースプリングを組むとなると、その分シリンダーが底づきしやすくなります。
それを阻止するためにヘルパースプリングの長さを考えてみましょう。
例
シリンダー長が140mmだとしましょう。
伸び縮み両方を考えると1G状態で中間の70mmまでシリンダーが縮めばいい感じ
つまり、H90mm 線間密着20mmのヘルパースプリングを組むとベスト
という事になります。
ネジ式の場合これで70mm以上車高を落とせる事になります。
(あくまで例なので中間位置が良いとは限りません。)
以上を考慮して私が組んだものがこちらになります!
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(画像はセッティングしてない状態です。)
メイン KYB H150
サブ ビルシュタイン H80 2k
になります!!
これで車高を下げつつ、バネの遊び無く走行することができます。
ここで車高調を組んだ私にある言葉が囁かれます。
『高レートのバネで減衰緩めがバネの力を最大限発揮出来る』
調子に乗った私は減衰20段中15段戻しで走ることにしました。
すると・・・・
ツインスプリングが動きまくって乗り心地が超悪い!!!
突き上げが酷い!!!
マンホール等でスプリングが伸びる時気持ち悪い!!!
酔う!!!!
流石に高レートスプリングのせいとは言いきれず、ツインスプリングを見直すことにしました。
5
ネットの記事を漁っているとこんな記事を見つけました。
《ツインスプリングはつける位置に影響される》
簡単に言うと、サブスプリングを上につけるか下につけるかです。
色々試した結果
私のMRーSの場合、フロントは上にサブスプリング
リアは下にサブスプリングを入れた方が乗り心地が良くなり、地面への接地感が高くなりました。
これは車種の特性に左右されるので、一概に''これがいい!''とは言えないです。
乗り心地が良くなったとは言え、不快感とふわふわ感が残る乗り心地のMRーS…
さらにネットの海を調べて見ると、
《プリロードをかけるとふわふわ感がなくなる》
という事がわかりました。
当たり前のようで、これが理解するまで時間がかかりました。
ツインスプリングの場合、プリロードを掛けてもサブスプリングが縮むだけであまり意味が無いと勘違いしていた私は、車校を落とす意味も込めてプリロード0でセッティングしていました。
しかし、物は試しだと思いプリロードを5mm掛けてみると世界が変わりました!!
ふわふわ感が少なくなり、コーナー性能が上がりました!!
0G状態では、プリロードをかけるとサブスプリングが縮むだけですが、1G状態だと線間密着する分メインスプリングにプリロードが掛かるので、
プリロードに関してはシングルスプリングも、ツインスプリングも変わらないです。
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それでもふわふわ感が残っているので、
道の駅や峠の入口で走る車に相談すると、
《減衰力MAXで走ってみなよ》
と言われました。
試しに減衰0段戻しで走ってみると、
突き上げが柔らかくなった!
直線安定性が向上した!
そう、めちゃくちゃ乗り心地と走行性能がよくなったのだ!
どういう原理かと言うと、
減衰を硬くした事により、サブスプリングの効果を薄くしたのだ。
つまりだ。
今までは減衰を柔らかくしていた事により、サブスプリングの効果を受けすぎていた。
ということになる。
ここでサブスプリングを組むにあたって1番大事なことが分かる。
《ツインスプリングは減衰力に依存する》
普通は減衰力を緩めると突き上げが柔らかくなり、乗り心地が良くなるが、ツインスプリングは真逆で、減衰を締めると乗り心地が良くなる。
ただ減衰を締めすぎるとツインスプリングの効果が薄れ、トラクションの確保が難しくなってしまう。
その為、プリロードと減衰力の調整が重要になってくるのだ。
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ここまで何となくで理解出来ればツインスプリングで走るのは可能だろう。
ただし、ツインスプリングには
『バネ合成レート』という物が存在し、
メインスプリングとサブスプリングの両者が伸びている時に発生するレートがあるのだ。
だが、ツインスプリング初心者は
バネ合成レートに関してはあまり考え無い方が良い。
どんなバネレートでも基本的に上記のやり方で走れるので、それを踏まえて不満な点をヘルパースプリングやアシスタントスプリングで車と向き合いながら試していけば良い。
ツインスプリングのセッティングは奥が深く、
バネ合成レートだけの話ではないという理解が大切なのだ。
いろいろと大変だが、
足回りと本気で向き合う良い機会なので、
車を知ると言う面でもツインスプリングオススメします。
いい所まで来ると本当にいい足ができます!
街乗りは高レートなのにフラットで快適ながら、カーブでは4輪に接地感があり、車高も落とすことが出来る!
長々とよく分からない事を書きましたが、
かく言う私も、果てしないセッティングの旅の途中なので、間違ってる点や質問などがあれば気軽にください٩( 'ω' )و
以上、猫又レーシングでした(*^◯^*)
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