マツダスピードアテンザ GG3P ブラウンレザースタイル スワップ 前編

シコシコと水面下で行っていた作業があります。

赤い車って、ブラウンレザーに出来たら、もっと格好良くなるだろうなぁ…

たしか…後期アテンザにブラウンレザースタイルなるものがあった気がしたぞ？

よし、中古車探そう！

そして、手に入れたのが、サブのアテンザセダンです。

ブラウンレザースタイルの中古車を見つけるまで、パーツリストを穴が開くほど見比べました。

とはいえ、パーツリストは絵ですから、実際手にしてバラしていくと、異なる箇所が度々あり苦労する場面は多くありました。

そんな苦労をして、無駄金になったんじゃないのか？とか苦悩しながら完成にこぎつけたブラウンレザースタイル化を、お伝えしていこうかと思います。

大きく分けて、やることは以下となります。

・ドアパネル4枚のスワップ
・センターコンソールのスワップ
・フロントシート2脚のスワップ
・リアシートのスワップ
・その他化粧パネルのスワップ

まず、ドアパネル4枚ですが、全く同じ形なので外して付けるだけです。

GGアテンザのドアパネルクリップは、破損しやすいので今回の作業で全部新しいものに交換しました。

クリップ→GJ6A-68-AB1
パッキン→GJ6R-68-AB2

センターコンソールは、以下の違いがありましたので、それぞれマツスピに合わせてセダンのセンターコンソールを加工しています。

1.フロント金具(赤枠)
マツスピはMT車なので、シフトリンケージを避けるために金具が高く、それに合わせてセンターコンソールの受け口が切られています。
対してセダンはATなので、金具が低くコンソールの受け口は加工されていません。
まずは、セダンの受け口を、マツスピの金具に適合するように加工します。

2.コンソールリア（青枠）
マツスピは、4WDなので、センタートンネルがセダンより高いです。
そのため、ただ乗せるだけだと、コンソールリアがやたらと高くなり、なおかつ固定用のビスが届きません。
コンソールリアを、マツスピのコンソールリアを参考に加工します。
灰皿パーツも、マツスピは低くなっていますので、入れ替えます。

MTシフトブーツのパーツと、ATシフトゲートのパーツは、サイズが同じで止め方が違うだけですので、簡単に交換できます。

ちなみに、なぜセンターコンソールまるっと入れ替える必要があったのかは、後述します。

フロントシート2脚は、ドアパネル同様にポン付けとなります。

ブラウンレザースタイルはパワーシートですが、マツスピのハーフレザーもパワーシートのため、車体のハーネス・コネクタはピンアサイン含め同じものを使用しています。

ファブリックシートだとしても、パワーシートの配線はシートコネクタまで来ておりますので、そのままパワーシートが使用できます。

ブラウンレザーとハーフレザー・ファブリックで大きく異なる点は、次でお伝えします。

ブラウンレザースタイルは、アテンザで初めてシートヒーターを採用した車両です。

そのため、シートヒーターのスイッチが、センターコンソールに取り付けてあります。

このスイッチをそのまま使いたかったので、今回センターコンソールを入れ替えることにしたのです。
スイッチの穴を2箇所あける労力よりも、前述の作業の労力のほうが、だいぶ楽です。

また、シートヒーターの電源はブラウンレザースタイルで新たに追加されたコネクタピンから供給されています。
こちらは、ブラウンレザースタイルのコネクタよりピンを抜き取り、配線を切断し自作電源線に接続しました。

化粧パネルは、ダッシュボードの3本です。
同じ形なので、入れ替えは容易です。

問題となったのは、リアシート。
左がマツスピ、右がセダンです。

まず背面のヒンジ金具の形状が異なっていました。
マツスピは4WDなので、プロペラシャフトなどを避けるためにタンクが上方向に持ち上がっており、シャシー形状がそもそもセダンと違っています。

しかし、背面をバラしてみると、内部のフレームは同じ形状であることが分かりました。(写真無くてすみません)
ウレタンからフレームを丸ごと外して、入れ替えることにより、背面に関しては意外にも容易く解決しました。

絶望したのは、リアシート座面。

前述の通り、シャシー形状が異なるので、座面の形は全く違っていました。
ここが、パーツリストだけを見ていた自分の大きな失敗です。
シャシー側の留め具の位置・シートの厚み・座面デザイン・内部フレーム、全てが異なっており、バラしてみたものの自分では手に負えないことが分かりました。

ここまできて…諦めなければならないのか…？
諦めたくない、ここまで来たら！

そうだ、困ったときは、業者を探せ、必ず何においてもプロはいる、そう習ってきました（誰にだよ

ということで、リアシート座面に関しては、業者様に依頼することにしました。（続く