MAC auto parts ハイブリッドモニター
【こんな方におすすめします】
・低燃費走行を極めたい
・車の状態を詳細に把握したい
・バッテリー容量を定期的に測定したい
【こんな方にはおすすめしません】
特になし(ちょっと高いけど元は取れます、後述)
【レビュー本文】
この商品、アウトランダーPHEV(を選ぶ違いの分かるオーナー)に相性が良いと思うのですが、中々にマニアックで認知度が今ひとつなので少し切り口を変えて宣伝します。
現時点でのEVの課題は沢山ありますが、その一つにバッテリー劣化があります。
PHEV、HVも例外ではありません。
ハードに使用すればエンジンと比較にならないスピードで劣化しますし、逆に使わなさすぎても劣化が早まるという気まぐれな部品です。
例えばトヨタはバッテリー素材と制御を工夫したり、三菱は手厚い保証等でカバーをしていますが、日頃からいたわりながら運用する事で末永く使用できるに越したことはありません。
劣化対策の第一歩として現状を定期的に把握する為、バッテリーの健康診断を行いたい訳です。
三菱のディーラーでは駆動用バッテリーの容量測定ができます。
三菱の充電カード「三菱自動車 電動車両サポート」のプレミアムプラン会員は年に1回無料で受けられますが、そうでない場合は有料で1万円程度です。
年一回の実施でも中々の出費ですし、かといってそれだけの為に1650円/月のプレミアムプランに入会するのもコスパが良いとは言えません。
しかも三菱ディーラーでの測定時は1泊2日程度車を預ける必要があります。
そこで今回おすすめするのがハイブリッドモニターと呼ばれるこの商品です。
各メーカーのHV、PHEVに合わせて製造されており、アウトランダーに関してはGN0W型専用品が販売されています。
2023年8月時点で8200円+送料400円で基本品が買えますが、オプションを追加することができます。
私の場合は小型化5000円、有機EL化3500円を追加しましたので合計17100円でした。
取り付けに関しても、電源ケーブルの配線にこだわらなければ誰でも簡単にDIYできます。
説明書の記載も親切です。
ハイブリッドモニターではバッテリーの残存容量(劣化状況)を確認できます。
私の場合はサムネのディスプレイ右上に表示されている通り96(%)でした@12ヶ月6300km走行。
これは20kwhの容量を持つGN0W型アウトランダーのバッテリーの内、現在その96%を使用可能という意味です。
バッテリーの劣化が進むとこの値が少しずつ減っていきますが、これは上述のディーラー測定と大体同じ値になるとされています。
つまり簡易的ですが、ディーラーに1万円払って1泊2日預けなくても常にバッテリーの状況を把握できます。※
基本品ならディーラー測定一回分より安く、オプションを盛っても2回分以下です。
よってディーラーのバッテリー測定を検討している方は、代わりにこの商品を購入すればすぐに元が取れるといえます。
※
ディーラーでの測定はバッテリーのリフレッシュもプログラムに含まれています。
これにより多少バッテリー容量が復活するとされています。
この商品ではそれは出来ないので、そういう意味ではディーラー測定も有意義だと思います。
この商品を導入するメリットを語った上で、やっとこの商品で出来ることを説明していきます。
つまりマニアックな話をします。
ハイブリッドモニターでは次の情報をリアルタイム(1秒更新)で表示できます。
・バッテリー充電量 ▲
・エンジン回転数 ▲
・バッテリー残容量測定値 ★
・バッテリー電流 ★
・エンジン水温 ★
・エンジントルクorバッテリー電圧 ★
・クラッチ状況インジケータ
・フロントモータートルク ★
・リアモータートルク ★
・エンジン軸駆動トルク ★
・駆動力分配比 ▲
・電池セル最高温度 ▲
・セル間温度バラツキ ★
など
▲: 純正メーターからなんとなくの情報は得られるが、正確な値がわからない項目
★:純正メーターでは原則わからない項目
全部を語ると長くなるので一部抜粋します。
適宜エンジンを使う条件で燃費走行を極めようとすると、エンジンに関する各情報が欲しくなります。
一般的にエンジンは熱効率の観点から、一定以上の回転数を維持した方が燃費が良いです。
高速道路の方が燃費が良い理由のひとつです。
アウトランダーに搭載されるエンジンは1800rpmを越えたあたりから熱効率がベストの領域があるようなのですが、エンジン回転数が分かると維持しやすくなります。
純正メーターからだと回転数はわからないですが、ハイブリッドモニターなら表示できます。
この商品を使って学んだのは、アウトランダーがSAVEモードでエンジン始動している時は思ったより回転数が低いシーンが多く、熱効率より静粛性を優先しているという事です。
つまり状況によってはCHRGモード、もしくはエンジンを使わない方がトータルで効率が良いケースが起こり得ます。
また、走行中エンジンを使わない時間が長いと水温が下がるので、暖機運転から再開することになりいざエンジンパワーが欲しい時に使えない事があります。
水温が下がりすぎないように(常にエンジンを使えるように)水温が確認できる恩恵は意外と大きいです。
あと電費を意識する際役立つのが「バッテリー電流」です。
走行中だけでなく、ハイブリッドシステムが起動している間、駆動用バッテリーに対しどれだけの電流の充放電が行われているかが一目で分かります。
ポイントになるのが、アウトランダーではエアコン等の電力消費が激しい電装品は、駆動用バッテリーの電力を使用しているという事です。
つまり、停車中であればエアコン等でどれだけ電力消費しているかがわかり、これは純正メーターでは確認できない値です。
これにより、走行に関わる部分だけでなくエアコン等も含めたトータルで燃費(電費)を意識した運用ができるようになります。
バッテリー電流がわかるようになって気づいたのは、瞬間電力だけで言えばエアコンなんて誤差の範疇で、その巨体を動かすモーターの方がよっぽど必要な電力(電流)が大きいという事、そしてそのモーターから得られる回生エネルギーは瞬間的ですが急速充電より大きな電流が発生しているという事です。
また、パラレル走行で巡航時の発電量(エンジンパワー余剰分)は案外大きく、シリーズ走行との効率の差を可視化する事ができました。
とはいえ、エアコン使用時でも特にコンプレッサーやヒートポンプがしっかり仕事をしている状況だと、徐行で走行できるくらいの電力を消費しています。
さらに信号待ちでもコンスタントに消費し続けており回生の概念もないので、エアコンは適切な設定温度で使用するのが重要なのだと改めて感じました。
今後、疑問に思っていたハイブリッドシステムの挙動に関して色々検証していきたいと思います。
もしコメントでリクエストいただければ積極的に検証に取り入れていこうと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
定価 | 17,100 円 |
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購入価格 | 17,100 円 |
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入手ルート | ネットオークション(Yahoo!オークション) |
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