TRD PERFORMANCE AIR INTAKE  

北米トヨタの、カローラハッチバック (2019-2021)、カローラ (2020-2021)に設定されている、M20A-FKS用のエアクリーナーパーツキット (PTR03-12190)です。

下記の3品番で構成されています。
・TRD Air Box Top (PTR03-12190-AA)
・TRD Air Intake Tube (PTR03-12190-AB)
・TRD Performance Air Filter (PTR03-1C161)
エアフィルターは湿式で、出荷時点でプレオイルドとなっていてそのまま装着できます。
TRDの湿式フィルターは黄色のオイルを使っている商品イメージが掲載されていましたが、実際に届いたものはOEM元と同じ赤系統のオイルになっていました。

このキットを使用することで、下記を置き換えることになります。
・エアクリーナーキャップSUB-ASSY (17705-24340)
・エアクリーナーホースNO.1 (17881-24050)
・インテークエアレゾネーター (17893-24020)
・クランプ2つ (96111-10800と96111-10850)
・エアクリーナー フィルタ エレメントSUB-ASSY (17801-77050)
純正で同じキャップとホースを使用するUX200、90系ノア/ヴォクシーガソリン車、カローラスポーツ後期ガソリン車あたりにも使用可能かもしれませんが未検証です。


本キットの特徴としては、
・フィルター後段のボックス部分拡大
・ゴム製サクションパイプ部分の短縮
・レゾネーター撤去
・湿式エアフィルター
の4点となります。

エアフィルターの形状は純正と変わらないので、フィルターのみを導入することも可能です（実際2022年以降の北米ではフィルターのみオプションの設定となりました）。
逆に、フィルターは純正、もしくは国内入手可能な社外の純正形状を使用して、箱とホースのみ使うことも可能です。
赤いサクションホースと大きなTRDロゴ入りエアクリーナーキャップが目を引きます。
エンジンルーム内でのインパクトは強いですが、金属製サクションパイプに変更するわけではないので、脈動抑制効果はほぼなく、ドレスアップ要素が強いですね。
性能向上の点だけ見れば、エアクリーナー前段のインテークパイプから見直したり、マフラー含む排気を見直したりといった、より影響が大きい部分に目を向けた方が良いです。

湿式フィルターはオイルも使ってフィルタリングするので、乾式フィルターよりも効率が良いとは言われています。
また、洗浄と専用オイル塗布によって再使用可能となり、乾式フィルターよりも長寿命と謳われています。
ただ、細かい粉塵除去の観点では明らかに純正よりも劣るという調査結果があり、エンジン保護力の劣化が僅かな性能向上に見合うのか？は賛否あります。
（社外製乾式フィルターにも、スカスカすぎで粉塵除去効果ないのでは？といわれている製品もありますが）

パーツ写真を参照していただくとわかるのですが、エアクリーナーキャップの内側には申し訳程度の吸音材が貼付けられています。
壁面摩擦が大きい気がするので、除去加工をDIYで行っても良いかもしれません。
下手にやると壁面が粗くなって悪影響がありますので自己責任でどうぞ。
なお、北米仕様の初期型（2021年6月まで）に使われていた純正キャップ（17705-24330）も同様に吸音材付きになっていましたが、現在は日本と同じ吸音材なし仕様に統一されています。


ちなみに、キット定価はUSD527.47ですが、補修部品として、前述の3品番で購入すると定価でUSD324.66 (163.37+92.29+69.00)と200ドル程度安く購入できます。
パーツ写真の通り、チューブと一緒にクランプと結束バンドも含まれるので、追加購入部品はありません（エアフローセンサーは既存部品を再使用します）。
エアフローセンサーのハーネスの取り回しを変えて付属結束バンドで固定するよう手順書に記載がありますが、同ハーネスはECUにも固定されているので取り回し変更せずそのままでも大事ないでしょう。

実売価格では、キットより100ドル程度安く300ドル未満 (+送料+諸税)で購入できます。
問題となるのが国際送料ですが、そこまで大きい荷姿ではありません。
従って、ショップ次第では100ドル未満に抑えられると思います。
自動車パーツは基本的に関税対象外品目なので、商品価格の6割に消費税+地方消費税をかけた金額のみ追加で必要となります。
2023年から円安傾向にあるので微妙なところですが、5万円台くらいになるかと思います。
コストパフォーマンス悪いですね。