ブリヂストン ６０４Ｖ（RD-604 STEEL）  

友人(筆者)からのリクエストにより、掲載します！
装着車は、貨物系1BOX四輪駆動車です。

石橋さんの６０４Vというタイヤ。
見た目は期待したほどゴツくもないが、
まぁそこそこマットな印象を与えてくれる。
やはり溝はしっかり深く、ゴムも若干柔らかいので、
ノイズや乗り心地、コーナリングやブレーキングが
ノーマルタイヤ(標準装着タイヤ)に比べて悪くなるであろうと予測された。

が、走り出すとこれが意外。
まずタイヤのノイズがノーマルと同等程度に感じられる。
心配した乗り心地もすこぶる良好だ。
っていうかノーマルより・・・いい？
ともかくテストだ！とコーナリングをタイトに攻めてみる。
何故かノーマルよりロール感が少ない気がする。
安心してコーナーに突っ込めるのだ。
交差点での右左折などでアクセルを煽ると
ノーマルではどちらかが逃げてしまい
加速に支障があったのが、キチンとグリップしてくれる。

機嫌を良くし林道アタックするも
以前なら早々に四駆に切り替えないと登れなかった道が、FRのままでもずいずい登って行く。
やがて四駆に切り替え泥濘地に突入する。
タイヤが5センチ以上埋まる泥濘をものともせずに走っていたら、
おもむろに腹をこすったのはご愛嬌である。
それでも止まることなく、
逆に敢えて止まっても難なく発進。
悪路走破性にかけての能力の高さに感服した次第である。

やがて雨が降り出し、帰還することとなったが
高速道路でもかなり安心感が増し、
ウエット性能も高いことが感じられた。

買う前に少しばかり調べてみたが
このタイヤに関するユーザーの情報が
やはり無い。
っていうか、そんなこと気にして貨物車用タイヤを選ぶユーザーも、
相当稀であるには違いあるまいが、
正直概念的に心配していた方面の懸案は 、見事に杞憂と言えるだろう。

さらに残っている懸案としては
消耗の早さだ。
購入後二日間で約400キロの各種走行テストを行ったが、
今のところ新品にあるイボは健在である。
溝自体は深いがその能力を発揮するであろう有効磨耗高さは、約１センチといったところか。
雪路にもかなりの威力を発揮するだろうが、
氷には無力だと思われるのでスタッドレスはやはり必要であろう。
時期的にこれは最早テスト困難なので、次の冬を待たねばなるまいが、
それより先に溝が無くならない事を祈るばかりである。

まとめとしては
ノーマルがハズレだったのか６０４Vがアタリだったのか、
総合得点で意外なほどバランスよく、
ノーマルタイヤより随分走りやすく出来ていることも分かった。
コスト的に良しと出るか悪しと出るかは
これからの経過を見なければならないが、
貨物車で操縦性能を上げたい方は
一度試されると違いが分かるので
お勧めしたい一品である。


関連情報URL：www.bridgestone.co.jp/tire/604v/index.html