ベルト&ウエートローラー交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
左下サイドカバーをはずすとこのようになります。エアクリーナーの蓋は付けたままでも大丈夫。但し、エアクリーナーの下側10㎜ボルト2ヶ所は緩めておく。
2
スペイシー100の場合はキックレバーをはずさないと分解出来ないので、まずはこれをはずします。
3
キックレバーがはずれたら黒いカバーを剥がします。これは六角ネジ3つでとめられています。カバーの後方に付いているブリーザーパイプもはずします。
4
アルミのケースは8㎜ボルト8本で固定されています。吸気ダクトの上側だけ長いボルトです。
5
クラッチアウターのロックナットのサイズは14㎜です。アウター自体を何らかの方法で固定してボルトをはずします。
6
ドライブプーリーは17㎜のナットで固定されています。クラッチと比較するとボルトサイズの違いから想像出来るとおり締めつけが強い感じです。これもプーリーを固定してロックナットを緩めますが、セルスターターにつながるピニオンギアと噛み合う歯だけが頼りです。画像は自作工具を使っていますが、開けるときはセンタースタンドのスプリングがはまっている軸に適当な鋼材(私の場合はプラグレンチ)を噛ませてプーリーの左回転に対抗させる方法でも可能です。忘れ勝ちですが、はずすときに部品の組み合わせを確認しておくといいです。
クラッチの方もですが、ロックナットをまわすのに必要な専用工具を持っていないので、手持ち材料で自作しました。
7
クラッチとプーリーとベルトそれにピニオンギアをはずすとこのようになります。
8
ウエートローラーは6つ入っています。純正品は直径16㎜、幅13㎜、重量11gです。
9
ドライブプーリーとボスです。
10
古くなって少しヒビ割れたベルトの内側です。ベルト幅もすり減って少し細くなっていました。ノギスで測ったら16.5㎜でした。
11
新品のベルトの内側です。
12
同じく外側です。回転方向が決まっているので、ベルトに印刷されている文字が読めるようにセットします。中華製ですが、そもそも新車が中華製なので、多分このベルトは純正品です。
13
ウエートローラーです。ウェイトローラーともいいます。どのローラーも微妙にフラットスポットが出ていました。画像はフラットスポットを前面にして並べたものです。ローラーを交換するにあたり、動作特性の違いを試したくて、純正品と同じ11gのもののほか13gのものと7.5gのものを購入しました。6つで全とっかえですが、7.5gのは3つしかないので、次回交換の際に11gか13gのやつと混ぜて使うつもりです。今回は少しだけ重いものにしようと思い13gを6つ使います。分解ついでにドライブシャフトのグリスアップをしました。
14
ウエートローラーを交換してから内側プーリーを装着しました。ウエートローラーをセットする際の注意として、プーリーの回転方向に対するウエートローラーの向きに気を付ける必要があります。どっち向きかは少し考えると分かります。YouTubeで間違った説明をしている動画もあったので気を付けましょう。ボスは奥側プーリーをドライブシャフトに通した後で挿入します。ベルトを装着するときはクラッチの溝にベルトを押し込むようにしてベルトをつまみプーリー側のボスに掛けます。思っていたより軽い力で掛けられると思います。
15
ドライブシャフトのグリスですが、念のため熱に強いと言われる有機モリブデングリスを使用しました。
16
はずしたときの逆の手順で外側プーリーを固定します。
17
ナット締めははずすときの逆手順になります。プーリー側もですが、トルクレンチを使って適度に締めました。
結果:
ベルト交換の効果がはっきりと分かりました。ウエートローラーが各2g×6コ=12g重くなった影響は微妙な感じでしたが、最高速が伸びるようになった気がします。少し緩慢な動力特性に変化した反面、燃費が良くなったと思います。
その後、しばらく乗ってみての感想なんですが、ウエートローラーの重みから来るコロコロとした振動を感じるようになりました。ただ、その振動が悪い感じじゃなくて、むしろ力強さを感じる太めの振動で、加速時にトルク感が伝わって来るような心地よいものでした。その反面スタート時の加速が鈍っているだろうとは思いますが、それと引き換えても遜色ないほど気持ちいい感触です。
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
タグ
関連整備ピックアップ
関連リンク