お待たせしました。リッター27kmを超えるにあたり、車両にどのようなセッティング(改良)を施したか紹介します。
https://x.com/SDSW214/status/1771871446928613498?s=20
https://minkara.carview.co.jp/userid/3493024/car/3351082/10128035/fuel.aspx
過去の記事は下記のリンクからご覧ください。
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☆H82W型eKワゴンでリッター27km出した方法(運転編)
https://minkara.carview.co.jp/userid/3493024/blog/
☆【基本編】燃費を伸ばす運転について
https://minkara.carview.co.jp/userid/3493024/blog/46603505/
☆【高速道路編】燃費を伸ばす運転について
https://minkara.carview.co.jp/userid/3493024/blog/46604594/
以下本題へ入ります。
◆エンジン本体
スパークプラグを白金電極のNGKプレミアムRXに変更。それ以外はノーマルです。
エンジンオイルはPROFIXの5W-30、SP/RC/GF-6A 化学合成油 です。オイル交換した直後に燃費測定を実施しました。
◆吸排気系統
マフラーのリアピースのみNA車用の柿本改に変更。吸気系はノーマルです。
吸気抵抗、排気抵抗を減らすと低~中回転時のトルクが下がって高回転時の最大出力が増加します。よって燃費を伸ばす目的であれば減らすとデチューンになります。
周囲の車に気付いてもらい事故を防止する目的で、影響の少ないリアピースのみ低~中回転重視のものを選んで変更しています。本来であればノーマルが最適解にはなります。
◆ホイール
レイズ・ボルクレレーシングCE28N(14インチ・5.0J)に変更しました。新品で購入できるアルミホイールの中で、3.0kgと最も軽量なホイールになります。
軽ければ軽いほど走行抵抗が減って有利になります。さらに登り坂でのエンジン回転の落ち込みも低減でき長い距離を、最も効率良く走れる5速3000~4000回転で巡行できるようになるメリットもあります。
余談ですが、13インチであればスバル純正OPの鍛造ホイール(3.3kg)が最軽量になります。
◆タイヤサイズ
155/55R14を選択。
eKワゴン(H82W)で選べるサイズの選択肢は165/45R15、165/55R14、155/55R14、155/65R13の4種類になります。燃費を追求する場合は幅が狭いタイヤの方が空気抵抗と転がり抵抗が減って有利になります。
155/55R14と155/65R13の二択になるでしょう。
◆タイヤ銘柄
ヨコハマ・ブルーアースAE-01を選択。転がり抵抗が少ないタイヤを選ぶ事が重要です。
155/55R14、155/65R13のサイズで転がり抵抗係数がAAと最良(AAAは存在せず)なのがヨコハマ・ブルーアースAE-01、ダンロップ・エナセーブEC204になります。この二択になるでしょう。
◆タイヤ空気圧
前輪:280kpa 後輪:260kpa
HA36Vのアルトを参考にして、タイヤの地面と接している部分の潰れが少なくなるよう調整しました。エンジンの重みがある事を加味して前輪を高めにしています。
これ以上空気圧は上げないで下さい。タイヤの設置面積が極端に少なくなり、急ブレーキを踏んだ時に制動距離が長くなったりタイヤがロックしやすくなります。
◆フロント~サイド周りのエアロ類
フロントはeKワゴンのベースグレードのバンパーです。ノーマルのままです。
前衛投影面積(前から見たボディの面積)が小さければ小さいほど空気抵抗が減ります。フロントリップスポイラー等も燃費を伸ばすにあたってはデチューンになります。
マッドガード、サイドステップ等も空気抵抗になるので装備していません。
◆リア周りのエアロ類
リアバンパーに空けられる最大面積のダクトを装備。それ以外はノーマルです。
リアのタイヤハウス~リアバンパーに空気が溜まって抵抗になっていた(パラシュート効果)のでダクトを追加しています。リアバンパーの加工ベースは最も面積が小さいeKワゴン用を選んでいます。
リアスポイラーは装着していませんでしたが、純正形状の後方に伸びるスポイラーであれば空気抵抗を減らせます。GTウイング等は逆に抵抗が増えるので装備しないでください。
◆足周り
ショックはKYBローファースポーツ、サスペンションはタナベDF210です。ショックにH81W用を使用した為、3cm程度のローダウンに留まっています。
ボディの補強により直進安定性をある程度担保していますのでローダウン、バネレートと減衰力のUPは必要最小限に留めました。
疲れにくくする為に乗り心地を優先しています。
◆ホイールアライメント
キャンバーボルトなどの装着は無く、前後共にノーマルです。
サイドスリップはアウト1°〜±0°に調整。サスペンションが馴染んで沈み込んでくると前輪がインを向きますので、それを考慮して1°アウトにしておくと良いでしょう。
ダウンサスによって前輪が僅かにネガティヴキャンバーになっています。
◆その他
休憩する頻度を減らし走り続けられるようにする為、車内空間全てにデッドニングを施工しています。
以前制作した燃費特化の仕様は軽量化に振り切っていましたが、車内にロードノイズが大きく響きました。結果1時間に1度休憩を取らないと辛く、記録がリッター25km以上伸ばせませんでした。
体調が良ければ2時間以上の連続走行が可能になり、結果記録を更新する事につながりました。
純正OPのRECAROシートも身体の疲労軽減に大いに役立っています。
当ブログで紹介したパーツや改良に関して、パーツレビューや整備手帳で詳細を載せています。質問等あればどなたでもお気軽にコメント下さい。
☆NGKスパークプラグ プレミアムRX
https://minkara.carview.co.jp/userid/3493024/car/3351082/12721182/parts.aspx
☆RAYS VOLK RACING CE28N 8SPOKE 14インチ 5J
http://minkara.carview.co.jp/userid/3493024/car/3351082/12275392/parts.aspx
☆ヨコハマ・ブルーアースAE-01
https://minkara.carview.co.jp/smart/userid/3493024/car/3351082/12309699/parts.aspx
☆三菱自動車純正 RECAROシート
https://minkara.carview.co.jp/smart/userid/3493024/car/3351082/12134206/parts.aspx