フロトキャリパー オーバーホール

FキャリパのOH。　Girlingな2POT。
一部のケータやロータスなんかも皆これじゃないですかね？

おそらく98年から一度もOHされていないと思われるので、距離はまだ2万マイルもいってないが、ばらしながらいろいろ見てみたい。


外すのはホースを外して、キャリパをとめてるボルトを2本外すだけで、この状態になります。

これがOHキット。　SP2697

開けてみてびっくり、割ってOHしようと思っていたのに、真ん中のパッキン類は無い。
真ん中のリングパッキンだけは再利用したくないので、今度別の機会にやるようにしよう。

ばらし方

○パッド固定シャフトのロックピンを2本抜いて、シャフトを2本抜くと、パッドは外れる。

○ブーツはラジオペンチで引っ張れば、さっくり外れる。

○ピストンはエアで押し出せばすぐに出てくる。
エアが無い場合は、左右どちらかを上にして、両手で抱えて、下側になるピストンの溝にツメをひっかけて、左右合わせて8本の指で引っ張り上げるようにすれば、固着していなければ抜ける。

どのみち、片側を抜いたらエアでは出てこないので、手で外すことになる。

シリンダーはキレイなもん。
フルードは黒ずんでるけど、錆びや傷は全くなし。

ピストンもシリコングリスが経年劣化で別の物質に変わっていたくらい。
サンドペーパーで落として終わり。

当然、傷もピストン裏側のコーティングの変質もなし。

片側で1時間作業したものの、そのうち30分はキャリパ本体の掃除。
ガソリンに漬けて、ブラシでゴシゴシ。

その差は歴然でしょう。

左： 経年変化で伸びたブーツ
右： 新品

このリングを入れるのに苦労するとかよく聞くので、私のやった苦労しないやり方を書いてみる。


○リングで締めたときにブーツのシワが出来ないように、タイヤのビードクリームを全面に塗って滑りやすくする。
ゴムプラ保護ワックスでも、ゴムを攻撃しない蒸発して無くなるものなら何でもいいでしょう。

○100円ライターでも割り箸でも何でも良いので、事前にちょいと開いて写真のように持っていき、奥側の溝から当てていき、手前の合わせ目で下に押し込んであげると、１つはめるのに 30秒 くらいでいけます。

戻して、エア抜きして完了。