AUTOart 1/18　ホンダ シビック タイプR（FK8）2021（ポリッシュドメタル・メタリック）  

AUTOart 1/18 ホンダ シビック タイプR FK8 2021後期（ポリッシュドメタル・メタリック）73221を購入しました。

実車のFK8後期のポリッシュドメタル・メタリックを買うきっかけとなったのは、AUTOartから発売されていた1/18 FK8 2017 前期のミニカーを買ったことがきっかけでした。当時は後期モデルの発表前で、欧州向けにしかラインナップされていなかったポリメタがいつか国内販売されることをずっと願っていました。それから紆余曲折あって、数年前にやっとの思いで実車を手に入れることができたのですが、それと同じくらい熱望していたポリメタのFK8後期モデルのミニカーを今回やっと手に入れることができました。

この製品は昨年末に発売されましたが、発売されてまだ間もないこともあって実勢価格は約¥30,000と、前期モデルを購入した2019~2020年頃の¥18,000~19,000前後の相場感に比べるとかなり値上がりしています。最近の円安や原材料費の高騰による物価高の影響とはいえ、感覚的には倍くらいの価格になっていますので、この価格高騰はなんとかして欲しいものです。

素体部分は既に発売済みの（現在は廃番）前期モデルと共通です。AUTOart製らしく、再現しにくいボディ色のポリメタの色調や、ライトや灯火類の透明感、ボディの各所の立体的な特徴などの実車の雰囲気をよく捉えています。特に驚くのがボディをぐるっと一周しているロアスカート部分で、表面のフェイクカーボンの模様を再現しており、私が知る限りミニカーでこれを再現しているのはAUTOartだけです。（Ignition Modelですらピアノブラックで塗装しているだけです）

また、この製品の特徴であるエンジンフード/前後ドア/リヤゲートのフル可動、エンジンルームの精緻な再現なども基本は前期モデルの構造を引き継いでいます。意外に知られていないのですが、このモデルは前輪がステアリングと連動して動くようになっており、タイヤを動かすとステアリングが回転するようになっています。またリヤゲートを支えるガスダンパーや、ハッチ裏に固定されている荷物を隠すためのシェードまで再現されています。この辺りの作り込みやギミックは初めて製品を手に取ると驚かれると思います。

気になる前期モデルと後期モデルの作り分けですが、再現度で言えば50点という所です。特徴的な前後バンパーガーニッシュ部のヒゲのようなカナードと、ティアドロップ型に変更されたシフトノブは再現されているのですが、フロントのディスクブレーキが前期と同じドリルドのままになっているのと、フロントガラスのホンダセンシング用カメラがある黒セラミック部分の形状やカメラが再現されていないなどのミスがあるのは残念です。ちなみにフロントのディスク形状は、昨年同時に発売されたイエローのボディカラーのリミテッドエディションでは正しく再現されているようなので、今後サイレントで修正されるかもしれません。

AOTOartらしからぬ再現度の足りない点や、決して安くない販売価格といった課題はありますが、マーケットではほとんど販売されていない稀少なFK8後期モデルのミニカーですので、実車のオーナーの方にはぜひおすすめしたい製品です。