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イイね!
2013年01月30日

上と下その思いの丈とは

ちょっと前のブログで「死守」という事について書いた。 一般兵士目線からの死守への意味を問うた内容だったが今回はその上の意味を考えたい。

国の中心というより作戦を行なう軍の方について、下級兵士を一番下とみて頂点はそのくの実権を握る党や独裁だったりして純粋に作戦を提案実行に移す実働的な「作戦部隊」はその中間というとこだろうか。

軍は敵を排除し戦略的に重要な地域を制圧し敵の戦力と戦意を削ぎ最終的に「降伏」へもっていく事が「目標」だと思うが、過程の「戦力と戦意を削ぎ」が時代と共に移り変わり特に第一次世界大戦を始めとした「国家総力戦」に至っては今までのような局地的又は大局的にみて重要な「会戦」に勝利した方が完全な主導権を握り戦争終結へ向かうという一種の「道筋」が無くなった。

膨大な人員物資を国家の全てを無造作につぎ込み果てしない消耗を続けたその果てに残るのは勝者敗者関係ない大きな疲弊を残しその敗者への徹底的な賠償、そして残る怨恨・・・・・

更に技術の進歩による補給物資等の増大、戦争を遂行するにあたり「作戦部隊」には大きな重責と課題が加わり複雑さを増す。

技術の進歩と戦術と戦略の足並みが揃わなければ的確で迅速な作戦は行なえず。それにより多くの物資や人命の消耗が大きな違いをみせるという事が更に明確にもなった。

その中で起こる戦争、開かれた戦禍に対して「作戦部隊」はその全身全霊を賭けて国家の目的遂行と国民の生命財産の保護という重責を担ぎ事に当たりそれを打破し解決への道を開かなければならない。

それに当り彼等は上層部からの戦略的又は政治的要求を元に作戦を立案し練り上げそれを実行に移しながらもその中で生じる犠牲は最小限という難解な問題を突破せねば上からもそして下からも不満と不信を受けないといけない立場となる。

その中でどのようなやりとりがなされて最終的な死守命令が 決定 伝達 実行 に移されるのか前にも書いたが本当にそれが必要だったのかとう真意、実行に移されるまでのやりとりの「内容」それが「作戦部隊」による「戦略 戦術的な要素」なのか、支配層の「政治 経済的な要素」なのか、それとも「両者どちらか又は両者とも共有の譲れない一線又は面子になどの要素」・・・・・・ それを今の歴史家がどう捉えどう評価するのか?? 

いや今の判断だけでは無く当時の状況と常識と照らし合わせ更なる探求もせねば本当の意味での「真価」を見極められないのではないだろうか??

しかしその「真価」に幾ら近づいても本当の意味での「死守」を命ぜられた人達を理解する事は出来ないだろう。

面子にせよ戦術 戦略にせよ「作戦部隊」は死守に必要な部隊や物資を 手配 調達 配備 を行いその場を死守せねばならない。 

だが多くの場合は必要な部隊や物資は不足し敵の優勢下の中劣勢不利な状況下での死守防衛戦を展開せねばならない。 増援補給無く 降伏すら許されず ただその地で死ぬまで戦わなければならない。 其処に従事する一般兵士から部隊指揮官まで軍隊という極端な縦社会の集団が最後の独りまで戦い抜くという状況。

現場で戦う者も又それに命を下した者も立場状況は違えどのように捉えどのように瞳に脳裏に刻まれたのだろうか・・・・・・

1943年独ソ戦線下のハリコフ、スターリングラードで独逸第6軍を壊滅させたソ連軍は怒濤の如く反撃にでてハリコフは包囲の危機に陥った。 この地を守る老将パウル・ハウサー率いる「SS装甲軍団」はヒトラーより死守命令を受け完全包囲されれば全滅か降伏しか無かった。いや武装親衛隊に降伏は死を意味し結局のところは「死」の一択しかなかったといえる。

しかしハウサーはこう言った。

「全師団に撤退命令を出したまえ」と・・・・・

驚く部下に対してさらにこう言ったという。

「わたしのような老人にはそれでかまわん。だが、表にいる若者達にそれを強いることはできぬのだ。直ちにわたしの命令を軍団に通達したまえ」と・・・・・・

こうして多くの人命が救われ逆にこの後SS装甲軍団はマンシュタイン元帥指揮の下補給の伸び切ったソ連軍を攻撃し撃破に成功しハリコフを奪還している。

誰しも命じる事は出来る限り避けたいであろう事は疑い様は無い。 それでも下されたその命令が持つ「真意」はそして「答え」は何処にだるのだろうか・・・・・・

歴史家がそれを評価しその答えこそが「真価」だと高らかに講評する・・・・・・ それが如何にして「真価」でありなんの意味を持つのか、それを自分は一つの標本として独自に又解釈をし自分也の「真価」を探る。

結局は自分が納得する答えではないと意味は無い。 数学の様に決まった答えがあるわけではない。

実際にその場に居合わせて実情を経験した者で無い以上はその証言や資料を手にして探求する以外道はない。戦史とは歴史とは、そういう地味で地道な道しかなく、けして近道は無いと思う。

「近道は遠回り」という言葉がある様に近道を探すばかりに横道にそれてしまう事も良くある事、この文章だって相当横道にそれている(汗)

結局「死守」という命令の出所によって大きく意味と意義は違うしそれは上に行く程躊躇だということ、それをその立場の者がどう捉えたのか・・・・・・ 

上と下の思いの丈の違いは今も昔も同じで此れからも同じ様に移行していくんだろう・・・・・・・時代は変わる人も変わる でも根本的なモノは変わらない 今もそしてこれからも・・・・・・








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Posted at 2013/01/30 21:43:30

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