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soundproの愛車 [ホンダ フリード+]

整備手帳

作業日:2021年12月4日

フリードをFOCALスピーカーでサウンドアップ♪

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目的 チューニング・カスタム
作業 ショップ作業
難易度

初級

作業時間 12時間以内
1
ホンダ・フリードハイブリッドの事例ご紹介です。

フリードも名実ともにロングランモデルの仲間入りですね。発売が2008年ですので、一回り(12年)を迎えました。
5年前の2016年に初めてのフルモデルチェンジが行われ、2019年になってマイナーチェンジで顔が変わりました。

今回お迎えするのはピカピカの新車ですので、オデコがツルンとした現行顔です。

最近の新型車のトレンドは、「なんとかクロス」が花盛りで、数年来のSUV色がさらに強まりを見せていますね。また、ボディタイプの関係なく、居住性の追求の名の下、すべての車のキャビンが広くなって、ボディサイズも大きくなっています。
あまりにデカくなると取り回しが難しくなって困ってしまう方もでてきそうなので、適当なところでとどまったほうがいいような気もしますが、オーディオ的にはキャビンの拡大はかなりウエルカムです。これは現行の普通車の5割増しくらいまでデカくなってもらっても一向に構わないくらいありがたいことです♪

キャビンが広いと何故良いか。なんとなくおわかりいただけると思いますが、(1)各スピーカーからの距離の差が幾分少なくなるのと、(2)大きな空間の中で波動が程よくミックスされてまとまりやすい。点が挙げられます。
そしてさらに、この(2)のメリットが強まるのが、天井の高いミニバンということになるんです。単に室内容量がおおきいだけでもありがたいのですが、◯ウォークスルーで足元の波動の流れも良好になる上、◯頭上の空間が広いため、頭部(耳)の周りの波動の流れの歪みが少なくなり、聞こえ方がより自然になるからです。

そういった観点で考察すると、「広々キャビン勢」の中でも、ミニバンが最強といえます。で、ここから不必要なまでに選考をすすめると、ハナ差でリードしているのが「低床プラットフォーム」という価値を広めたホンダ勢です。
寸法を測ったことはありませんが、フロアが低い分、頭上の余裕がより大きく確保されていて、前述のメリットがより大きく感じられるからです。

施工の様子をどうぞ御覧ください〜♪
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ということで、ミニバン市場の中でも、激戦区の5ナンバー枠で善戦しているフリード君のご登場となります(^o^)♪
今回はDSPによる音場調整のデバイスには踏み込まず、サウンドアッププログラムによるスピーカー交換を行いました。

上述のごとく、素性の良い「リスニングルーム」をもつミニバンですから、お金をかけた調整を行わなくても、スピーカーボックスであるドアの条件を防振施工で改善して、社外スピーカーで性能を上げてやるだけで満足度の高い音を得やすく、なかなか有利です。

◯ヘッドユニット
ホンダのオプションナビ、GathersのVXM-217VFNiです。
これは9インチモニタのナビで、ホンダのオプションとしては最大のようです。
音声出力は一般的な4chで、フロント/リヤの4スピーカーを鳴らすようになっています。

◯スピーカー
フレンチブランドFOCALの ISS170(税込44,000円)です。
型番から読み取れるように、直径170ミリ(17センチ)のウーファーを持つ2wayモデルで、ラインナップの中ではエントリーグレードに位置づけられる製品です。

2wayセットモデルの場合、片側1chの入力を2wayに分けるためのネットワークが付属しますが、この製品のネットワークは一般的な箱型ではなく、スピーカー配線と一緒になっている「インライン式」を採用しているので、箱の置き場所を気にすることなくインストールできます。

ウーファーの取り付けにあたっては、ドアをマイルドな制振力をもつ「ドアチューニング」グレードで防振加工し、MDF製バッフルでしっかりスピーカーを取り付けます。
サウンドアッププログラムの標準メニューとしては、スピーカーケーブルの交換も行いますが、今回は純正ケーブルを活かすことでコストを下げました。

高音域を司るツイーターについては、純正ツイーターとの差し替え。が定番ですが、フリード君はツイーターレスなので取り付ける場所がありません。
よって、FOCALのキットに含まれているオシャレなツイーターマウントをつかって、Aピラーの中ほどに取り付けました。


以上をもって、フリード君のサウンドアッププログラムによるスピーカー交換を行いました。

室内が狭くなるほどに・・・室内の起伏が大きくなるほどに・・・リスニング条件は悪くなるわけですが、この対極にあるオーディオ天国のミニバンを舞台に、非常〜に高いコスパでリスニング環境を整えることが出来ました。
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ドアの外観です。

スッキリ・元気・伸びやか(^o^)
なにかと技巧的で異様に完成度が高いトヨタとは一線を画す、夏草のようにホンダらしさが香るデザインのドアトリムです。
ファミリー層が主要ターゲットとなるミニバンらしく、収納が充実してますねー。

上述のとおり、この車のスピーカーレイアウトは、各ドアに1個の4スピーカー体制で、標準ではセパレート式のツイーターはありません。
どうしてもほしいな。という方はオプションのハイグレードスピーカー(JVCケンウッドOEM)のうち、セパレートツイーターが含まれるプランを選択することになります。
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ドアトリムを取り外したところです。

ビニールシートをブチルゴムで留めた、昨今では少数派になりつつあるオーセンティックなスタイルです。
純正スピーカーは16センチ相当。下部のカギ爪2本をひっかけて、上部を1本のネジで留める、ホンダ独自の高生産性追求型!です。
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アウターパネル側の作業が終わったところです。

ビニールシートを取り外して、清掃&脱脂を済ませた後、アウターパネルに防振材を配置します。
今回は内蔵アンプレベルの出力に適した「ドアチューニング」グレードで施工しますので、アウターパネルにはオーディオテクニカのAT7560Rを使います。

ご覧のように円形の材料で、標準的には5枚使います。
5センチ程度の幅のたんざく状にカットした材料を5センチおきに並べる「デッドニング」グレードの防振に比べて、ほんのちょっぴりしか貼ってないので、これで効果あるのか??と疑問に思われるかもしれませんが、このような小さい材料でも、適度に間隔を調整しながら貼ることで、均等に効力がおよぶ状態に持ち込むことが出来ます。

お家のオーディオシステムでは、アンプの出力に応じてスピーカーボックスの硬さを調整する。というようなことはしないので、カーオーディオに限って強弱をつけるというのはおかしな話です。
本筋で言えば、ガチガチにデッドニングして、パワーのあるアンプで駆動するのが、もっともパフォーマンスを出せるスタイルです。しかしながら、それにくらべて駆動力が劣る内蔵アンプの場合、スピーカーの振動板のトルクも弱くなり、生まれる波動が抑制されて伸びがなくなる現象が起きてしまいます。
そこで、防振の程度をマイルドにして、抑制が効きすぎない状態にしてやろうというのが、このドアチューニングです。

この方法は、スピーカーボックスの堅牢度を緩めて、ある程度「付和雷同」させるやり方なので、ピュアオーディオの王道からは、少しズレたやり方ではあります。しかしながら、局部的な共振が生じないように配慮しながら、「程よくゆるい」状態にすることで、内蔵アンプレベルの出力でも快適に聞けるような広がりを演出できるので、比較的低コストで一定の音質を得る目的にかなった方法だと言えます。

今回はコスト抑えめでプランしていますので、ドアスピーカーに向かうスピーカーケーブルは純正ケーブルを使い、スピーカーバッフルはMDFでカスタム製作したものではなく、市販の樹脂製の製品を使っています。
また、バッフルの内側にはみ出す鉄板のカットも省略しています。
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インナー側が終わったところです。

FOCALのウーファーを取り付けて、インナーパネルの防振を行います。
アウター側は円形の材料を適当な間隔では配置することで、制振力を得ますが、インナーパネルに関しては、ハコの密閉性を得るために、サービスホールを完全に塞ぐ必要があります。それに加えて、(アウター側での考え方と同様に)、共振しやすそうなポイントに飛び石のように配置しています。

強度を持たせるためにリブを設けてあるところや、他のパーツとの位置関係の調整のために凹凸が付けてあるところは振動しにくいため、相対的に平らなところが攻略ポイントになります。
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最後にセパレートツイーターの設置状況です。

冒頭で触れましたように、フリードには純正ツイーターグリルがありませんので、マウントを使ってピラーやダッシュボード上に設置するか、相応の手間を掛けてピラーに埋め込むかのいずれかの方法を取ることになります。

今回使ったFOCALのISS170には、海外製品には珍しくオシャレなマウントが付属していますので、これをつかってAピラーに取り付けました。

位置決めに際しては、両面テープで仮止めして、自然に聞こえる位置を探って決めました。
といっても、すごく変わった向きを探り当てたわけではありません。左右対称で、ルームミラーあるいは、その少し下あたりで出会うような角度に向ける感じです。

天井が高くて、ダッシュボードの奥行きも深い、リスニングルームとして優等生のミニバンが舞台ですので、この程度の配慮で設定するだけで、かなり上質なステージングが得られます。
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今回はフリードのスピーカー交換事例を御覧いただきました。

今回はコストを抑えるために、(1)バッフルをMDF製のカスタム製作品から、安価な樹脂製市販品に置き換えた点と、(2)ドアのスピーカーケーブルを純正ケーブル流用で済ませた点の2点が、標準のサウンドアッププログラムの標準メニューから異なっていますが、既述のようにオーディオ的には素性の良いミニバンですので、大変心地よい音が出せるレベルに引き上げることが出来ました。


クルマのオーディオのグレードアップには、川上のデッキ、プロセッサ、アンプから、川下のドア防振、スピーカーと手をつけるところは複数ありますが、最も体感(聴感)上の変化が得られやすいのは音の出口である、川下のデッドニングとスピーカー交換の部分です。

当店の人気メニューのサウンドアッププログラム(の標準メニュー)では、デッキ裏からドアに渡るスピーカーケーブルの交換、ドアの防振、インナーバッフル製作、スピーカー交換と、ドア周りのグレードアップをワンストップで完成させるメニューを、原則一日の納期でご提供しています。

フルに施工した場合の価格は80,630円(税込)+お好みのスピーカー代とコストパフォーマンスも抜群です。


ドラレコ・レーダー・ETC取り付けなどの軽作業から、スピーカー取り付け、旧型車のオーディオリフレッシュ、果てはフルオーディオまで。
ご希望とご予算に応じて柔軟にプランさせていただきます。
どうぞお気軽にご相談ください♪

メールフォームはコチラです。
https://www.soundpro.jp/contact/index.php
電話もお気軽に♪03-5913-8450です!

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