2009年03月18日
今回はトラブル系ではなく基礎知識的な話。車検で必要になる納税証明書の件。
以前は都道府県(以後、便宜的に県と略す)を越えた転出転入では、自動車税の還付や課税が発生したが、現在は違う。
年度途中で転出して自動車税の還付は発生せず、転入先でも課税されない。たとえば、現在の制度では9月にA県からB県にナンバーが変わってもその年度の自動車税はA県のみとなる。ここで、どんな問題が発生するかというと、
カツオ君(B県在住)がマグロ君(A県在住)から9月に車を買って、名義変更しB県ナンバーにしました。
12月に車検期がきたので、車検を受ける準備をしたところ、継続検査用の納税証明書がなかったのでB県の自動車税事務所に行き納税証明書がほしいと申請しました。しかし、B県では課税もしていないし、当然納税もないので納税証明書は出せません。B県に問い合わせてくれと言われました。そこでカツオ君はA県に問い合わせたところ、納税はされているので、納税証明書は発行できるが、郵送でやり取りすることになるといわれ、若干時間はかかりましたが、納税証明書を手に入れることができました。
上の例は、手間はかかったけれど問題はなかったですね。早めに車検の準備に取り掛かっていたのが幸いでした。で、逆にあたふたするのは車検代行業者さんの場合が多いので、あえて今回はブログに書いてます。業者さんは納税証明書なんてすぐ取れると思っているので、車検を受ける前日や当日に納税証明書を取りにきます。そこで、納税証明書が転入前の県でしか取れないとなったら・・・。自分の知識不足を棚に上げて、「何でそんな制度にしたんだ!」とぶーぶー噛み付きます。
まあ極論としては納税証明書が取れるまでの数日、色々なことがずれ込むだけですが、車検期ぎりぎりだったり、すでに陸運支局に車検の予約を入れていたりすると、かなり焦りますね。気持ちはわかります。でも、出せないものは出せないのですよ。課税していない自動車の納税証明書は出せませんてば。
最悪のケースだと、納税がされていないこともありうるので、車の売買をする際は、納税証明書をちゃんと確認しましょうという話でした。
裏技というわけではないのですが、実は転出先の県でも納税証明書がとれる場合もあります。これは都道府県の決めよう次第で、例えば某県では、「緊急を要する場合、当該年度の納税を課税機関に確認し、納税証明書を発行することができる」的な決まりがあります。これも昨日書いた「できる」規定なので、発行しなくても行政側としては全く問題ないのです。課税機関を調べて電話し、納税の確認をするのは面倒だからです。逆に、できるんだからやってあげようよ、という職員が一人いれば、納税証明書は発行されるんです。
Posted at 2009/03/18 22:06:12 | |
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その他 | 日記
2009年03月17日
自動車税に絡むトラブルで多いのが抹消登録や名義変更。まずは抹消登録の話。
話の前に言葉の定義が必要で、「廃車」という言葉は意味が広すぎるので使わないようにしたほうがいい。裏の山に車を放置しておくのもある意味廃車だ。ここでは、自動車の登録が重要な意味を持つので「抹消登録」という言葉に限定する。
で、抹消に関するトラブルのほとんどは、誰か(業者含む)に抹消を依頼したのに抹消手続きが行われなかったというもの。自動車税に仕事で関わっていると、驚くほどこのトラブルを耳にする。例は山ほどあるが、
・知人の車屋に抹消登録を頼んだら抹消されず、車も知人もドロン。
・ディーラーに依頼した、はずだったが実は請け負ったのはディーラーに勤務するいち個人で、抹消されず、車もその人もドロン。
・解体業者を名乗る男が現れて、抹消もしてあげるからと言われて車と書類を渡したが抹消されず。もともと何処の誰だか分からないので、連絡の取りようもない。
・下取りに出した車が抹消登録も名義変更もされない。
この手のトラブルは皆、他人に任せたことに原因がある。そして、履行を確認していないということ。さすがに車の処分まで伴う抹消登録の場合、普通の人が全ての手続きを行うのは困難だと思うので、せめて事前の確認として何月何日まで抹消登録を行うのか、事後確認として登録事項証明書による抹消登録確認はすべきと思う。
ちなみに自動車税は基本的に登録されている限り課税されると思って間違いない。ただし、各都道府県によって、例えば「車検が切れたら課税を止めることができる」条例などを定めているところもあるが、これに頼ろうとしてはいけない。「課税を止めることができる」は「できる」のであって「しなければならない」ではないので、担当者が「登録されている以上は課税されます」と言えばそれまで。その他、例えば、「盗難にあった」とか、前述したような「抹消に関するトラブル」とか、困ったらまず自動車税事務所等に相談してみよう。とにかく放置するのだけは避けること。いったん課税されてしまえば、どんな原因があっても、納めないかぎり滞納扱いになる。滞納を放置すると、当然滞納処分となるわけで、たった数万円の自動車税で給料を差押えられたり、預金を差押えられたりする。差押えも話がそこで終わればいいけれど、たとえば、個人で事業している人が滞納処分で預金を差押えられたら?もうその銀行は融資してくれませんよね?
Posted at 2009/03/17 21:41:56 | |
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車 | 日記
2009年03月07日
仕事の関係で自動車税についてはちょっぴり知識があるので、皆さんの役に立ちそうなことをたまに書いてみようと思います。ただし、自動車税は都道府県で扱うものなので、住んでる場所によっては取り扱いが違うことがあるかも。
自動車税の納税義務者は4月1日0:00現在の所有者となっています(割賦販売などで所有権留保の場合は使用者が納税義務者)。ごくごく基本的なことですが、名義変更は3月31日までに行いましょう。税金の世界では納税義務者は相当重要な意味を持ちます。たった数日の遅れで納税義務者になってしまったがゆえのトラブルは山ほどあります。トラブルの話はまた後日。
Posted at 2009/03/07 15:04:35 | |
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その他 | 日記
2009年03月06日
今日、生まれて初めて確定申告に行ってきました。社会人になってからは、ずっと給料収入のみのサラリーマンなので、申告はしたことがありません。それは今も変わらないのですが、去年はカミさんが出産したりして医療費がずいぶんかかったので医療費控除の申告です。
まずは市役所の申告会場に行って受付。自分の前に20人ぐらい待ってる。こりゃずいぶん待つのかなと、市役所内の仕事で付き合いのある課に行って漫談。申告会場に戻って、それでも待ち時間は30分ぐらいだったかな。ざっと次の手順で申告。
1.収入額(給与)を源泉徴収票を提示しながら確認。
2.家族全員分の医療費を確認(領収書等提示)。
3.医療費から出産手当金額を控除。
4.確定申告書を印刷してもらう。
5.確定申告書に判子ついて完了!
で、肝心の医療費控除による所得税還付金額は、
800円
800円ですよ、800円。どうせ家計費に繰り入れられるのでなんぼでもいいけど、たった800円ってね~。
話変わって、定額給付金。あれって世帯主に家族分まとめて給付でしょ?果たして我が家ではパパに1人分給付されるのか?給付されたら何かパーツを買いたいな。余談ですが、給付金関係、税金を滞納していると市町村から差押さえられる可能性があるので気をつけましょう。総務省からは「給付金を差押さえちゃダメよ」的な通達は出ているようですが、給付金はダメでも、それが預金口座に振り込まれた段階ではただの預金です。差押さえてもいい形になっちゃうと。しかも世帯主が滞納してたら?振り込まれた家族全員分の給付金は滞納している世帯主の預金でしかなくなります。家族全員分アウトです。個人的には差押さえには賛成です。税金を払っていない人に、税金から給付金を出すのはおかしいもの。
Posted at 2009/03/06 22:21:08 | |
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その他 | 日記