ブレーキパッド 清掃(面取り含)とグリスアップ その②
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
今回使用したサンドペーパーは、いつも仕事で使用しているものです…
裏面に40と書いてある為、おそらく40番のサンドペーパーだと思います。
かなり目は粗いです。
グリスは、本来ディスクブレーキグリスとラバーグリスを使用しますが、手持ちがありません。
ですので、シリコングリスで代用しています(^_^;)
ただ対応温度が低い為、サーキットや峠等でブレーキを酷使する場合は対応温度が高いグリスを使用した方が良いですね。
2
パッドの裏側にはグリス溜めと言う穴が存在します。
ここにグリスを溜める事で、グリス切れを防ぐ事が出来ます。
純正パッドはグリス溜めがありますが、外品のスポーツ系は形はありますが深さがない為グリスを溜める事が出来ません。
その時は諦めてください(^^♪
3
アンチスキールシム表面のゴムのはがれや反りを点検します。
何も異常がなければ、パッド裏面との接触面にグリスを塗布します。
塗布する事で下記の効果が生まれます。
・グリスにより減衰力(ダンピング作用)を向上させる
・キャリパー×パッド間の当たり方を変える
ただ、グリスやシムは力をそこで減衰させる為、厳密に言うとピストンからの力は100%パッドに伝わっていません。
100%伝えるには、シムやグリスはない方が良いです。
しかし、そうするとブレーキ鳴きや熱によるシール劣化などの弊害が出てきますので、普通はあった方がよいかと…
パッドのトルク受け面(サポートプレートと接触する所)を少し研磨し、グリスを塗布します。
これにより下記の効果とパッドの動きが抑制される為、前進→バックした時の「カチン」音を止める事も出来ます。
・トルク受けでの摩擦の減少
・制動時のパッドの安定をはかる
アンチスキールシムも消耗品で、熱により変形します。
変形すると鳴きやジャダの原因になりますので、新品パッド交換時は同時交換をお勧めします(^^♪
4
パッド表面を削った事で、凸凹がなくなっています。
その状態で組むと、ローターとの接触面が均一ではなくなる為、鳴きやジャダが発生します。
本当は、ローター研磨が一番ですが…
そんなお金も道具もない為、サンドペーパーで簡易的に研磨しておきました。
意外とこれだけでも、鳴きがなくなるものです。
5
キャリパーのピストン部(シムと接触する所)と外側の爪内側には、基本的にグリスは塗布しません。
この場所に塗る事で、砂や埃などを付着させてしまうからです。
私も、昔は塗っていましたが、ある時メーカー側から通達がありそこから塗っていません。
キャリパーを戻す時は、シール部の破れやフルード漏れの確認もお忘れなく(^^♪
ローターやパッドを削る事で摩擦係数が変化します。
したがって、若干制動力も落ちています(少しだけです)
ですので、もう一度ローターとパッドの当たりを出してから、本格的なブレーキングを行ってください。
6
次はリアです。
やり方はフロントと同じです。
ただ、キャリパーの取り外し・取り付けがちょっとめんどくさいです。
7
リアのキャリパーは両方のボルトを取り外さないと、取れません(>_<)
12のオフセットと17のスパナを使用します。
ボルトを取り外したら、まっすぐ上に持ちあげて取り外します。
パーキング一体型なので、まっすぐじゃないと取れません。
パーキングブレーキも解除しておいてください。
取り付ける時も、ピストンの凹部とパッドの凸部を合わせ、まっすぐ入れる必要があります。
8
リアパッドはこんな感じでした。
ブレーキ鳴きにも色々な音や条件があります。
ですので、今回行ったやり方で全てのブレーキ鳴きが解消されるとは限りません。
あらかじめご了承お願い申し上げます。
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