リヤブレーキキャリパー塗装2
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) ![](/images/icon_difficult_on.svg) 中級 |
作業時間 |
12時間以内 |
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リヤブレーキキャリパー塗装1の続きです。
下地処理が終わったので、いよいよ塗装に入ります。
<塗装準備1>
と、その前にブレーキキャリパー本体の塗装する必要のない部分をマスキングテープで養生します。
○パーキングブレーキの内部
○ブレーキピストン部
○スライドピン部
をマスキングテープで塞ぎました。
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<塗装準備2>
ブレーキフルードが入る部分にも、ブリーダープラグとフレアナットを使って塞ぎました。
(塗装後に写真を撮ったので、マスキングテープに塗料が付いています。)
3
ブレーキキャリパーはブレーキを掛けた時に高温になるため、使う塗料を考える必要があるようです。
インターネットの記事をみて、以下のイメージを持ちました。
1. 通常のストリート走行(ワインディングを含む)…普通の塗料
2. サーキット走行(スポーツ走行)…耐熱塗料
3. サーキット走行(レース前提)…アルマイト処理(塗装ではないですが)
私の用途では、普通の塗料で十分でしたが、小型の焼付乾燥器があるので、耐熱塗料を使うことにします。
耐熱塗料はオキツモのワンタッチスプレー メタリックゴールド・メタリックシルバーを選びました。
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<ブレーキキャリパー塗装>
ダンボールを使った簡易ブースの中に、ブレーキキャリパー本体を吊るして、塗料を噴き付けます。
ブレーキキャリパーを回して4面に塗料を噴き付け、時間をおいて合計3回噴き付けました。
スプレー缶の説明書きには、「やや薄めに塗装した方が効果がある」とありましたが、下地が銀色だったので、塗料のノリが良く分からず、かなり厚塗りに。
塗装は芸術、本当にセンスが出ると思います。
にわかでは、なかなか上達しないな…
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<ボルト類塗装1>
ボルト類も見えるところだけ、塗装しました。
ブレーキキャリパーを固定するボルトは、ゴールドに塗りました。
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<ボルト類塗装2>
5項の裏側の写真となります。
ブレーキキャリパーを固定するボルトの先端をシルバーに塗りました。(赤枠)
この部分はブレーキキャリパー本体から顔を出す部分なので、ブレーキキャリパー本体の色に合わせました。
こういうどうでも良いところ(?)にこだわれるのが、自分で作業する利点でしょうか。
でも、車両へ取り付けると見えないんですけどね(笑)
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塗装後、12時間以上放置しました。
スプレー缶の説明書きには、「常温で24時間以上放置後稼働する」とありましたが、車を動かす予定があったので、端折りました。
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以下、3枚は塗装後の状態となります。
残念ながらブレーキキャリパーの写真を撮り忘れました。
<ブレーキキャリパー本体(左)>
パーキングブレーキ側
ウェットブラスト後より、若干艶が出た気がします。
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<ブレーキキャリパー本体(左)>
ブレーキピストン側
スライドピンの部分にマスキングの雑さが出てしまいました。
ブーツを付ければ見えないところなので、良いかなと。(笑)
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<ブレーキキャリパー本体(左)>
後方より
ウェットブラストで見落としてしまった黒い点は隠れました。
上出来です。
それにしても厚塗りだな…
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それでは、焼き付けします。
<焼付準備1>
乾燥器の中に部品を置いていきます。
塗装した部分がなるべく、触れないように置いていきます。
ブレーキキャリパー本体はこう見えて、塗装した部分はどこにも触れていません。
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<焼付準備2>
スプレー缶の説明書きには「180℃程度の熱が20~30分以上かからないと完全硬化しない」とあったので、
温度:約200℃
時間:約40分
に、設定しました。
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<焼付中>
あとは、こんな感じで待つだけです。
焼き付け時間は40分ですが、冷めるまで待つ必要があるので、1時間程放置しました。
この後、ブレーキキャリパーとブレーキキャリパーを固定するボルトも同じように作業しました。
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ある程度順調に進んだかに見えた塗装ですが、残念ながらいくつか失敗したことに気が付きました。
<ブレーキキャリパー本体のスライドピン周り>
黄色く変色した汚れが残ってしまいました。
マスキングテープの粘着剤が残っていたのかもしれません。
15年近く経った古いテープを使ったので、致し方ないですね。
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次に部品の状態を説明します。
<部品の状態>
左から、
1.接着剤溶け出し
2.下地の塗料染み出し
3.塗料の垂れ
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1.接着剤溶け出し
レバーとシャフトの間から、恐らく接着剤と思われる液体が流れ出しました。
レバーとシャフトは圧入だったようです。
削り出しでないことは形から分かりましたが、一体成型だと思っていました。
ブラスト後の色の違いから気が付くべきだった…
レバーの部分が落ちない(外れない)ことを祈るだけです。
2.下地の塗料染み出し
製造時に塗ったと思われる黄色マークが、塗装の下から染み出してきました。
ウェットブラストをもう少し強く掛け、黄色マークをはがしておくべきでした。
3.塗料の垂れ
焼き付ける前から分かってはいたのですが、垂れた跡がはっきりと出てしまいました。
焼付塗装は焼き付けると表面が締まるので、塗装のムラをごまかせると思っていたのですが(そもそも、この考えが良くない)、流石に垂れた部分までは平らになりませんでした。
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そして、クライマックスがこれ。
<ブレーキキャリパー本体のガイドブッシュ>
レバーと同じようにガイドブッシュの圧入部分から接着剤が流れ出してきました。
ブレーキを踏んだ時にOリングが受ける圧力でブッシュが動いたら、シャレになりませんよね。
圧入力が主で、接着力は補助であることを信じ、そのまま使います。(使わざろう得ない)
最悪抜け出てきても皿ばねに当たり、脱落することはないのですが、今後注意して見ていく必要があります。
なので、レバーとブレーキキャリパー本体については、焼付塗装はお勧めしません。
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以下、5枚は焼付塗装後の状態となります。
<ブレーキキャリパー本体(左)>
パーキングブレーキ側
ガイドブッシュのことに目をつぶれば、満足のいく出来栄え。
艶も落ち着き、良い色合いです。
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<ブレーキキャリパー本体(左)>
ブレーキピストン側
マスキングの跡が痛いですが、それもまた味ということで。
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<ブレーキキャリパー本体(左)>
後方より
真ん中辺りの塗装が垂れたように見えますが、これは、鋳肌の表面の模様です。
そんなところにも気づく位、しっかりと仕上げられたということで。
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<ブレーキキャリパー>
外側
メタリックゴールド、落ち着きのある上品な色ですね。
ブレンボのゴールドとは違う、魅力があります。
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<ブレーキキャリパー>
内側
あれ、もしかして、みん友さんの車体色に似ている?(笑)
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今回の費用:
布テープ ダイソー / D-198 110円
ウェットブラストレンタル 790円 (年会費含まず)
ワンタッチスプレー オキツモ メタリックゴールド・メタリックシルバー / 4,029円
(他の材料・工具は持っているものを使用)
合計4,929円
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