
最近、ちょっと事情があって仕事が暇なんです。あまりにも暇すぎるので、色々調べ物ばかりしています。つまり、リサーチ。GDP(国民総生産)を掘り下げてみました。
対象は、自動車メーカーがある国。>日本、アメリカ、ドイツ、イタリア、韓国、中国です。
まずは人口。
中国の人口が多すぎて人口比較ができません。
そこで、中国だけ除いてみました。
こうしてみると、アメリカ以外の国は人口の増減はない。
2010年は、中国13.4億人、アメリカ3.1億人、日本1.2億人、ドイツ0.6億人、イタリア0.6億人、韓国0.48億人です。
ここからが本題。国民総生産、いわゆるGDP(一年間にその国が生み出した付加価値の総額)を表します。
アメリカは世界で一番付加価値を生み出している国、ということになります。80年代からしばらく日本のGDPは、アメリカに次いで世界2位をキープしていたのですが、ここへきて、09年から中国にその座を譲っています。決して日本のGDPが下がったわけではなく、中国の生産力が2000年くらいから急上昇しているからです。中国の人たちは猛烈に働いています。ただ、これが国の豊かさを象徴しているかというとそうではなく、実は一人あたりのGDPをみると、
中国は人口が多い分、低い数値になります。中国人の貧富の差の大きいことが理解できます。
経済指標には「購買力平価」という比較法があります。購買力平価は「為替レートは自国通貨と外国通貨の購買力の比率によって決まる」という購買力平価説を元に算出された交換比率。各国の物価の違いを修正して比較できるため、より実質的な評価・比較ができると言われます。 といわれても、完全理系人間の私には何を言っているんだか理解できず。。。まあ、購買力=金持ち度合いを世界平均でみてみますか、と言うことでしょう。合ってんのかな。
これで見ても、中国人の購買力は低く、全体的には中国は貧しい国、という扱いになります。アメリカはダントツで購買力が高く、豊かな国という扱いに十分足りています。ここで注目したいのは、日本、ドイツ、イタリア、韓国にはそれほど差がない、ということ。しかも、韓国は近年、急激に豊かな国へなりつつあります。人口が少ない韓国は、国民の豊かさに大きな隔たりなく、国が豊かになりつつあることが分かります。
こういう統計には、「国民性」というアナログな事実は表面化しません。私がドイツに出張で行ったのは2003年でしたが、現地で2回日曜日を過ごしました。欧州では、日曜日はどこの店も開いていません。日曜日にショッピングする、なんて事実上無理です。へたすりゃ、食事もできない。なんて、怠け者の国なんだって、その時は思いました。ピニンファリーナでエンツォフェラーリのデザインを手がけた奥山清行さんの本で知ったのですが、イタリアは休んでばかりの国だとか。病院や役所などで、公共サービスなどは日本じゃありえない仕事っプリだそうです。まあ、日本でも役所は役所って感じですけど、イタリアはそれ以上。デブの王国、アメリカは消費の国です。例えば、外出の際、暖房を切ることはありません。だって、外出先から帰ってきてから寒い思いをしてしまうじゃないか!というのが理由らしい。デブの王国の店:コストコに行くと、大量消費大国というのがよく分かります。あれじゃ、デブになるのもわかります。
一人あたりのGDP比較をもう一度見てみます。
2006年~2009年の間、日本の一人あたりのGDPは、ドイツ・イタリアに負けています。2006年はライブドアの問題に始まり、原油高によるガソリンの高騰が起きました。2008年にはリーマンショックが日本の経済を震撼させた結果かもしれませんが、1990年からドイツ・イタリアが取ってきた「付加価値を売る」という経済体制が、数字に表れているのだと推測します。
中国は自由主義経済に圧倒され、共産党一党体制や共産党による人民統制が中国全土に及ばなくなってきており、海側の豊かな生活を知った大多数の内陸の貧しい人たちの、豊かな生活を望む声は強まり、携帯電話やインターネットといった情報ツールが普及した今、これまで以上のスピードで中国は成長していくと思います。
日本の隣国では、日本が長い年月をかけて培ってきた技術を習得し、猛烈なスピードで日本に追い付こうとしています。いや、実際のところ、日本は隣国に追い越されている分野も多数存在しています。例えば造船の分野では、今年、世界シェアで日本は韓国、中国に超されました。
日本がこれまでとってきた薄利多売という商売手法は、隣国が主導権を握り始めました。韓国の自動車メーカー:ヒュンダイは、これまで「安価なクルマ」を売りにしてきましたが、ドイツ・カルフォルニアなどにデザインセンターを設置し、現地の声をデザインに生かしてきた結果、2010年の米国での販売台数は、前年比で20%も伸ばしてきています。ヒュンダイの会長は、販売戦略を安価路線から品質路線に変更し、高級車市場への参入も企てています。日本にいるとヒュンダイなどほとんどみませんが、アメリカ、欧州では、日本車以上に見かけます。しかも、スタイリッシュでかっこいいし、最近のヒュンダイは質感もあり、品質的には日本車と大差ありません。
まあ、あくまでも素人が勝手にリサーチした統計ですし、統計がすべてを語ることはないので、これを見てどう思うかは個人の自由です。
さて、明日からZ3で北海道に行ってきます。今日はFOGランプのHID化を行いました。高速深夜料金のためAM3:00に出発です。
旅ブログできるよう、努めます。
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BMW Z3 | 日記
Posted at
2011/08/07 17:16:54