目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
ある日330のエンジンを掛けようとキースイッチをひねると、メーターの警告灯などが点かず、うんともすんとも言いません。バッテリー上がりか?と思っていると、ルームランプは点いており、ブロアファンも動いていて、???となってしまいました。
適当にガチャガチャやっていると、そのうち何故かエンジンが始動。そのまましばらく運転してみましたが、特に不調になる気配はありません。
2
症状からは、何となくIGNリレーやキースイッチあたりかなと、エンジンがかかっている間に原因究明すべく、ハーネスを揺すったりして接触不良がないか探ってみます。
足元のリレーユニットにつながる配線に触れた瞬間エンスト、原因はこのあたりのようです。
3
原因は、リレーユニットとインストハーネスをつなぐYPC型端子の、IGNリレー配線系統の接触不良でした。見たところ特に悪い感じはないのですが…微妙な加減で電流が途切れるようで、付近のハーネスをちょっと触るとETCが再起動したりします。そういえば走行中に謎のETC再起動が起こっていたりしたので、大事に至る前に分かってよかったです。ほんのり温かいので、接触抵抗はそれなりにあるようです。
接点復活剤を塗布し、精密ペンチで端子形状を修正すると、ちょっと触った程度では切れなくなりました。
4
接点復活剤だけでは将来に不安が残りますので、よくある250型カプラに作り直しました。もとはYPC型12極端子でしたが、簡単に取り寄せできる250型は10極タイプまで。もともと使っていたのは8極だけなので、似たような端子配列に作り替えができました。
ACC系が太いハーネスだったので加工に少々苦労しましたが、念のため導線接続部にハンダを流しておきました。
5
切断したカプラをよく見てみましたが、接触不良を起こしている感じには見えません。ただロック部分は壊れていますので、ちょっとした緩みから接触不良につながっていったのでしょうか。
このYPC型端子は330には多用されていますが、端子の形状から、あまり大電流を流すのには適していないような感じがします。ロック部も簡単に壊れますし。
ちなみに、IGN系統の不具合でエンジンが始動しなかったのはインヒビターリレーが作動しなかったため、アイドリング時にエンストしたのはスローカットソレノイドがOFFしたためと思われます。なので走行中にちょっと接触が悪くなっても、ETCの電源が切れるぐらいしか分からなかったようです。
6
ブロアファン系統も消費電流が大きい部位ですが、ブロアレジスタもYPC型端子。カプラが若干黄色く変色(画像上の2極)していることから、過去にかなり発熱したことがあったものと思われます。実際、走行後にカプラに触れてみるとちょっと熱くなっています。
ブロアモーターは、前期型はYPC型ですが後期型は対策されたのか250型2極カプラに変更されています。
7
ブロアレジスタを取り外し、配線とカプラを作り直します。
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ブロアレジスタ、ブロアモーターの両方を250型カプラに付け替えました。これで、付近のハーネスからの発熱はなくなりました。
ブロア系統では、コントロールスイッチ部もYPC端子なのですが、ここはまだそれほど劣化していないのか発熱はなかったので、今回はそのままにしておきます。
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