少し前の新聞に

「自殺者の解剖率は4％」といった記事が載っていました。

その4％以外は解剖されていないという事で、そこに犯罪があったとしても見逃されている可能性があるということです。

4％以外の死者は「心不全」という形で処理されるのですが「何が原因で心不全を起こしたのか」という事はほったらかしなんです。
つまり本当の死因は不明であると言っているのと同じ。

実際、警察の捜査も最初の見込みを「自殺」もしくは「事故」と断定し、それが後に間違いであったという事も最近新聞やニュースで見かけたように思います。



「チーム・バチスタの栄光」から始まるシリーズ。

作者はそのシリーズの作品には必ずAi（オートプシー・イメージング）という事を紹介しています。

Aiとは死亡時画像診断（検査）と言うそうで、死者をCTもしくはMRI等で診断する事です。

この作品はそれがテーマになっていて、そういった事に興味がある人は読んでみても良いかも…。


新聞で実際に低い解剖率の記事を読むと、少なくともAiは行わなくては…と思います。

この作品を読んでAiの有効性も理解できます。



ただ、残念な事にこの作品中でそれを訴える人物には感情移入できませんでした。




自らを「イノセント・ゲリラ」と名乗ったけど、やり口はテロリストだ…。