SVX仲間さんから、ドアのスピーカパネルやダッシュボードの一部、ドアの木目調スイッチパネルなどの再取付の方法について問い合わせ頂きましたので、僕なりのやり方を載せておきます。
(作業後の写真がなくて申し訳ないです)
使うのは100均でも売っている、手芸品のマルカンとハトメ。
それから電工ペンチです。
スピーカーには関係ないですが、布部分にはハトメに加えてハトメ打ちという、ステープル(ホッチキス)の親玉みたいのも使います。
※電工ペンチは先端が細いラジオペンチ、ハトメ打ちは丸釘(タッピングビスのように先がネジになっていないもの)、でも代用できます。
さて、SVXのスピーカパネルの裏側をご覧になった方はお分かりと思いますが、あれはプラスチックの爪楊枝みたいな棒がピヨーンと立っているだけで、受け側ステーがありません。
元々はプラスチックの受け側を熱で溶かして爪楊枝部分に圧着して固定しているものなので、一度外すと元に戻せません。
金属なら強度があるのでナットで締め付ける事も可能ですが、あれはABS樹脂。
なので、再取付の際には、僕は手芸店で売っている「マルカン(丸環)」や「ハトメ」を使って再取付します。
この凸凹ワンセットになっているのがハトメです。
ハトメ本体が凸なので、これをツメ代わりの爪楊枝部分に挿して、電工ペンチで締め付けます。
あらかじめハトメに小さな切れ込みを入れておくと、締め付けた時に綺麗にハマります。
気をつけなければならないのは、電工ペンチで締め過ぎると爪楊枝部分もモゲ(切れ)てしまうこと。
ハトメ打ちをどう使うかというと、爪楊枝部分が折れてしまった場合に、真裏からドリルなどで穴を開け、M2〜3くらいの細いボルトを使って後付けステーを埋め込む穴をあけ、そこを金属製のハトメで補強します。
これはハトメ打ちの先端が細くないと穴を大きくしなければならなくなるので、あまり使いません。
が、補強しておくとプラスチック製のステーや部材、受け側の布・合皮の部品がスレて穴が大きくなったりするのを防げます。
キャンバス(帆布)製の幌や、ジープのドアのような合皮相手の時にはハトメはよく使います。
マルカン(丸環)は、視力検査のアレみたいに、一ヶ所切れ目があります。
なので面倒ですが先を少しズラしておいて爪楊枝部分にカマせ、ラジオペンチでキュッと締め付ける。と抜けなくなる、という単純な留め方です。
爪楊枝部分の長さに余裕があれば、マルカンの下にプラスチックワッシャをカマせ、マルカン・ワッシャごとグルーガンで止めます。
グルーガンとは、冷えると透明なプラスチック?になるゲルで、100均にも本体・グルー共に売っています。
ただし100均のものはお値段なり。すぐに取れるので、ドアのように頻繁に開閉する部分の付属品に使うと、しょっちゅう付け直しするハメになります。
こんな風に、ろうそくみたいなグルースティックをガンの中で熱で溶かして部品をくっつける(冷えたら固まる)もの。
ワッシャをカマすのは、グルーが付く場所を増やすため。爪楊枝の先っちょだけをグルーで留めても抜けやすいです。
やらないよりマシなので、グルーガンがお家にあれば、補強として使ってください。
という感じで、長くなりましたが参考まで。
Posted at 2020/12/02 17:24:04 | |
トラックバック(0) | クルマ