目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
今回のお題はMMIのディスプレイ。クルマ買った時はすごくスタイリッシュに感じたのに、最近のクルマは12インチとかもザラで、さすがに旧世代感が。
上手くリニューアルできないかな…と、そこはかとなく。
2
そんなある日、久しぶりのAliパトで興味深いものが。
MC後の純正ディスプレイとブラケット類、そして謎の箱とハーネス。
どうやらMC前の純正ディスプレイをMC後の10.1インチに換装するキットらしい。
中華Androidディスプレイオーディオへのコンバージョンキットはよく見るけど、純正→純正は初めて見た。
ポン付けは無理なんだろうと思ってたので、これは朗報。
とは言え、このキットは中国圏の左ハン用。部番の違う右ハンに装着できるかは未知数。とりあえずデコーダー単体を人柱覚悟でポチっとな。
3
とりま、D様にお願いしてMC後の右ハン仕様の部品番号を拾ってもらった。年式的に本来適合外なので「合うかどうかは保証できないです」って念を押される。D様に迷惑は掛けないとお約束してリストを貰いました。
4
全部新品で集めると大変な金額になるので、基本はeBayで中古を収集。
中央の小箱とハーネスが今回のキーアイテムのデコーダー。単品売りで2万8千円ほど。中華パーツにしては高いので、逆に信憑性を感じるww
グシャった箱で2週間後に届いた現物は、カタログ写真と微妙に形が違うが、たぶんマイチェンでもしたんでしょう。
都合、パーツ代だけでざっと12万ほど。
もう後に退けん笑
5
パーツが揃ったら作業開始。
久しぶりにインパネのデコラティブパネルを撤去。トルクスT20ネジ3本。
6
ここから未知の世界。デコラティブパネルの奥に8ミリボルトが計6本あるので取り外して、エアコン吹き出し口部分をごっそり撤去。
この時、メーターパネル下の細いパネルを巻き込むので、これも一緒に外します。薄いパネルで嵌め込みが固いですが、手前にこじると外れます。
7
あとはMMIディスプレイブラケットを固定している8mmボルト3本(左右プラス下奥に1本)を外すとディスプレイ部が取れます。
8
新旧比較。さすがに対角で2インチ弱違うので画面の大きさの差は一目瞭然。
ブラケットの高さを揃えて比べてみると、MC後の方はだいぶ下にオフセットしているのが分かります。結果、上端の高さはMC前とほとんど同じ。視界の影響はなさそう。
9
上から。MC前後で厚さはほとんど同じだけどMC後の方が画面がデカい分薄く見える。改めて、国産車とかに比べるとずっと薄くてスタイリッシュ。MC後の方が少し前方にオフセットしているのと、ブラケットへの固定が4点→2点留めになってるのも差異ポイント。
なぜこうなっているかは後で判明。
ちなみにMC前後ともALPINE(アルプスアルパイン)製。
10
ところで今回のキモになるデコーダー。取説は付いてなくて、Aliのサイトに簡単な説明があるだけの不親切設計w
要は、MC前MMIのコネクターを一旦デコーダーに入れ、デコーダーからの出力(写真の青い端子)をMC後の10インチMMIに入れると、制御信号の違いを変換して画が出るようにしてくれるという仕組み。
変換のバリエーションによって側面のDIPスイッチを設定する模様。
11
Googleレンズで中国語表記を翻訳。
調達したMC後のディスプレイ部番の記載がないけど…ALPINE製なので上から4番目の設定(HHLHH)なのかな?一抹の不安が…
12
とりま、車両側の(「黒い」と説明されている)コネクターをデコーダーに…と思ったら入らない。
良く見るとコネクター青いし!(笑)
形は良く似てるんだが入んない。
形状を受け側と見比べると、→部分に余計なツメが出ていることが判明。デザインナイフでツメを撤去したら差し込み出来ました。
どうなるか分からんが、12マソも掛けて簡単に諦めるわけにはいかないのです。
13
MC後モニターに出力を繋いで火入れ!
弱電なので爆発したりはないだろうけど、コネクタ加工とかやってるのでちょっとドキドキ。
…おっ、画面映った!
けど…なんか変?
14
あらら…なんか画面が縦に伸びて、文字とかもガキガキした感じ。画は描けてるけど液晶の同期が取れてないのか?
どっちにしてもこれでは見るに堪えないので要対策。
デコーダーの購入者レビューの写真だとキレイに映ってたので、同じようになってくんないと…
15
とりあえずAliの出品者に連絡。中国人とおぼしき出品者の素っ気ない回答にイライラするが、今は彼(彼女?)だけが頼りなのでグッと我慢。
どうやらデコーダーの裏側に記載の設定以外にも組合せがあるらしい。
1回目の問合せでは、Panasonic製向けの設定を試すよう案内されるもうまく行かず、再度連絡。
16
2回目に至っては返信が写真1枚のみww
文字打つのすら面倒なのか…
ブッチされないだけマシだと思おう。
これはこれでこっちも分かりやすいし。
この設定(LHHHL)は本体に記載のない、まさに裏モード。
あ、こっちの英語がおかしいのは大目に見てください笑
17
その裏モード設定、祈る気持ちでイグニッションON。
…おお、ちゃんと映ったよ!
思わず「おっし!」と声が。
18
新しい10インチモニターを組付けていきます。
やって分かったのが、8インチとは組み付け順が違うということ。
ディスプレイが下にオフセットしてる関係で、先にブラケット+モニターを組み付けてしまうと、エアコンダクトのパネルが取り付けられなくなってます。
①ブラケットのみを組み付け
②エアコンダクトのパネルを組み付け
③モニター左右のエスカッションを取り付け
④モニターを取り付け、固定
が正しい手順の模様。
19
モニターの固定は背面側で上からM5ネジ2箇所。
MC前と前後オフセットやネジ留め箇所が違う理由はコレでした。
20
最後に目隠しのパネルをパチンと嵌めて作業完了!
21
改めて火入れ。
やっぱデカイっすねー、良き良き。
MC前のコマンダーと同居しているのがなんとも。画面を変換してるだけなんで、インターフェースも当然ながらMC前のまま。タッチパネルも効きません。そもそも指紋が付くから嫌いなんすよね、タッチパネル。
22
テレビもデカイ。よう見んけどw
23
一番恩恵がありそうだったのがAndroid AutoでのGoogleマップの表示。
車両ごとに最適化されてる訳じゃないので、地名の文字がちっちゃくて今までは殆ど読めなかったのが、読める大きさになって実用性アップ。純正ナビがほぼ役立たずなので嬉しいところ。
24
画面の拡大。
デジタルで変換されてるっぽく、滲みとか色が変とかは一切なく画質は良好。
明るさとか色調の調整も従来どおりやれました。
25
思い立ってから足掛け1カ月、大きな失敗もなく大満足。投資がムダにならなくて良かった~
【作業まとめ】
・Aliのデコーダーはちゃんと使える
(インターフェースはMC前のまま、タッチパネル操作は不可)
・モニター回りは右ハン用の部品を揃える
・コネクターのツメは加工する
・デコーダーのDIP設定はLHHHL
・モニターの組立順に注意する
関連パーツレビュー
[PR]Yahoo!ショッピング
[PR]Yahoo!オークション
タグ
関連整備ピックアップ
関連リンク