A4/S4(B9) VCDSコーディング⑪ 格安SIMで"Audi Connect"に接続する
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
アウディには「Audi Connect」と呼ばれるコネクテッドサービスがあり、Google検索やNAVITIMEと連動した目的地検索や天気予報、駐車場情報、ニュースなどが提供されています。私は、音声コマンドで「オンライン検索」と言うと、キーワードを聞いてくれるので、目的地を発言すると高い精度で目的地を設定してくれるので重宝していました。※グーグル検索を使用しているので、曖昧な表現でも最新情報を検索してくれます。
「Audi Connect」サービスの接続は、新車購入時に契約するソフトバンクSIMで1回目の車検(3年間)まで利用できます。しかし、4年目以降はソフトバンクSIMの期限が切れるため、2年間で3万6千円くらいの更新料がかかります。これがまた少し高いですよね!妻と相談し、私は契約を保留しました。
これを回避する方法として、2つの方法があります。
【方法①】
コーディングで「Wi-Fiクライアント」を有効にし、スマホのテザリングやモバイルルータでインターネット接続する(別の整備手帳に記載しました:
https://minkara.carview.co.jp/userid/799438/car/2349150/6521840/note.aspx)
【方法②】
コーディングで「ソフトバンク以外のSIM」を有効にし、インターネット接続する
今回は、【方法②】の他社SIM(手持ちのDMM mobile SIM)を有効にして、Audi Connectに接続してみました。
▼格安SIM接続結果
手持ちの格安SIM(DMM mobile)を使用してAudi Connectに接続成功しました。すべての機能について使用できることを確認しました。特にWi-Fiクライアント化では動作しなかった「音声によるオンライン検索」が動作したことは非常に大きな成果でした。
▼MyAudiアプリとの関係性
MyAudiアプリとの連動機能(駐車位置、車両状態、ドアロック・アンロック等)は、Audi Connect(オンライン検索、天気予報、ニュース、駐車場情報、ガソリンスタンド情報など)とは別の通信回線(3G回線)でやり取りをしているはずですので、ソフトバンクSIMの有無に関係なく、機能するはずです。事実、わたしはソフトバンク回線契約はとっくに切れてしまいましたが、MyAudiアプリの機能はちゃんと動いております。
▼Softbank_SIM(LTE回線)
・オンライン検索
・天気予報、ニュース
・駐車場・スタンド情報
▼内臓SIM(3G回線)
・MyAudiアプリとの連携
・ドアロック・アンロック
・駐車位置、車両状態
◆コーディング環境
・VCDSアプリケーション ver.21.3.0
・VCDS互換ケーブル(HEX-V2, VCDS 21.3.0対応)
※コーディング情報を編集することは、完成車としてのメーカー保証範囲から逸脱する行為であり、個人の責任の範囲で行われるべき行為です。こちらに掲載するいかなる情報も参考情報として取り扱いください。
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VCDSのTOP画面で【Select】をクリックします。
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システム選択画面で【5F-Information Electr.】をクリックします。
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次に【Adaptation - 10】をクリックします。
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Channelのプルダウンから【IDE10668-Internal Sim Card :use】を選択します。チャンネルを選択すると、以下の情報が出てきますので、【automatic】を選択します。
・Stored value:現在の車両側に保存されている値「Never」
・New value:新しく書き込みたい値「automatic」
【Do it!】をクリックして、New valueを適用します。
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今回のコーディングは、MMIの設定を変更することになりますので、MMIの再起動が必要になります。以下の手順で再起動します(取り扱い説明書にも記載あります:P240)。
▼MMIの再起動方法
①2つのメニューボタンを上に押しつつ
②ロータリーボタンを短く押します
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再起動後の設定です。以下の手順で設定します。
▼MMI設定手順
①MMIの接続マネージャーを開く
②右メニューからオンライン設定を開く
③オンライン設定画面の一番下が「データモジュールオフ」になっていることを確認する(※Wi-Fiクライアントを有効にしている場合は、データモジュールオフになっているので、オンにしてください)
④データ接続設定を開く
⑤APNを設定する(※各社SIMの設定に従ってください。DMM mobileの場合は、APNに「dmm.com」と入力するだけです。)
⑥しばらくすると、画面左下に「LTE電波マーク」が表示されますので、接続状況を確認する
⑦ネットワークプロバイダ、ネットワーク状況が表示され、通信状況が良好であることを確認する(DMM mobileの場合は、ドコモ回線なのでNTT DOCOMOと出ています)
以上で設定&確認は完了です。
▼格安SIM接続結果
手持ちの格安SIM(DMM mobile)を使用してAudi Connectに接続成功しました。すべての機能について使用できることを確認しました。特にWi-Fiクライアント化では動作しなかった「音声によるオンライン検索」が動作したことは非常に大きな成果でした。これでしばらく様子をみたいと思います。
※Wi-Fiクライアントと格安SIMは排他機能になりますので、どちらかを選択する必要があります。「データモジュール」を使用するか否かになります。ご注意ください。
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