Continental ExtremeContact DWS06
非常に面白いタイヤです。
コンチネンタルの日本版カタログ上はスポーツタイヤとして紹介れていますが、実際は米国向けに開発されたオールシーズンタイヤ。
日本ではほとんど認知されていない思われますが、海外ではUHPAS(超高性能オールシーズンタイヤ)というカテゴリーが存在し、その中でも評価が高く米国ではSEMAでなんども受賞しているタイヤの様です。
(コルベットやマスタング、M3やM5などのハイパワーモデル
に装着することを想定されたタイヤ。)
あのコンチネンタルの割に妙に安いのですが、アメリカ本国ではカテゴリートップの売れ行きであり、戦略的な価格が理由なようです。
オールシーズンタイヤのイメージをぶち壊す様なタイヤです。
カタログではスポーツタイヤと紹介されているだけあって、
ドライグリップはエコタイヤより確実にあります。コンフォート系のプレミアムタイヤよりも上かも。
乗り心地は驚くほど良いです。
とにかくサイドウォールがしなやかなのが感じ取れます。
でも、グニュグニョではなく荷重をかけるとしっかりした剛性を感じられます。
しかも荷重がかかった状態でのグリップ感はスポーツタイヤのソレでありメーカーが謳う理由がわかります。
(流石にPOTENZA S001やPilot Sport系のスポーツタイヤにはグリップと剛性感には及びませんが、RE003やS.Drive並みのグリップはします。)
※上記の様にサイドウォールが柔らかいので、切り始めのフィーリングが純スポーツ系タイヤ(特にハイパワーセダンやスポーツかーの純正装着タイヤ)
から履き替えの場合は、若干のタイムラグを感じるかも。。。。
ただ、荷重がかかると驚くほど踏ん張ります。(サーキットユースは無謀でしょうが。。。)
あと、路面を綺麗にいなすので直進性がとても良いです。その結果、ステアリングの切り始めに余計に違和感を感じ安いのかもしれません。
BMWよりはメルセデスのFR系の車には最適な特性な様な気もします。
特筆すべきなのはウェットグリップ。(もともとコンチネンタルの排水性は世界トップですが)
先日の大雨や台風の中も運転しましたが、ドライと変わらないほどのグリップを感じ取れます。
とにかくウェット時のステアリングフィーリングが変わらないのが驚異。
逆に、なんか路面に吸い付いてい様な錯覚も感じます。
雪道性能は未体験のためわかりませんが、シャーベット状の雪は走行可能。
ある程度の積雪も問題ないとは聞いています。
※ただしアイスバーンには無力なので注意喚起文が添付されていました。
都内在中ですが、ごく稀に積もる雪程度では充分に走行可能と思われます。
こんなタイヤが存在していたことに驚きました。
確かに、一昔前のオールシーズンは中途半端なタイヤでロクな物がなかったので、
日本ではオールシーズンはほとんど見向きもされませんが、
技術が進化した、このタイヤであれば充分に受け入れられると思います。
ちなみにトレッドウェア(寿命指数)は驚異の500オーバー。
POTENZA 050などは、120程度しかありません。
減りにくいと言われているミシュランのPilot プライマシー系でも240前後。
スペック状は、無敵の耐摩耗性です。
距離的には計算上は8万キロ程度まで溝が持つはずです。
ただ、あまりにも凄すぎて、日本ではコンパウンドの劣化がある3~5年後のゴムの寿命まで使いきれないかもしれません。
距離を走る人にはうってつけ。
欠点は燃費性能はあまりよくなさそうな感じです。。
値段はタイヤのみの値段(正規品)
サイズによる実勢価格の差が大きく
若干ニッチな275/35R19よりアメ車に多い275/35R20の方が
一本あたり4〜5000円やすかったりします。
あと、並行品と正規品の値段の差が大きいかも。
でも、基本輸入品なので平行と正規の品質差はないかも。。。
追記
2018年1月の都内積雪下での感想。
なに、これ、普通に(スタッドレス)のように走れるよーーー。
これだけドライグリップがあるのに、なぜだ!
と、不思議としか思えないタイヤ。(もちろん飛ばすのは厳禁ですが)
ですが、
やっぱり、アイスバーンは苦手(メーカーの言う通りだった)
主要道路から外れた、住宅街やビルの谷間の日陰で残雪が多いところで、夏タイヤに磨かれてアイスバーン状態の道路。
当たり前ですが、グリップしない。。特に縦グリップがしない。
テキトーなブレーキの踏みかたをすると、容赦なくABS介入。止まらない。
でも、なぜか横グリップはそれなりにする(車重に関係か?)
発進時はDTCのランプがチカチカ付きっぱなし。ただし、横ぶれはしないので、スタックはしない。
なので、夏タイヤよりははるかに安全ではある。
それと、トレッドのパターンのせいか、雪解け後の汚れた道路で、とにかく石を拾う&噛む。
まあ、スタッドレスも同じか。。
総評としては、
なんともまあ。あらためて不思議なタイヤだと感じました。
都内住まいでこそ真価を発揮するタイヤのように思う。
追記2
2018年4月
暖かくなってきました。
空気圧に比較的敏感に反応する雰囲気があります、高めにすると如実に跳ねるようなフィーリングになるかな。
なので、純正空気圧を守るのが良いかと思います。
ここら辺は、欧州タイヤだってことを実感させられるかも。
後、首都高でタイトコーナーをぬふわkm 超えのみたいな走り方すると
割と早めに鳴き始める気がします。
個人的にはいきなりスパッと限界超えるよりちゃんと鳴いて知らせる方が安全だと思っていますので、これはありだと思いますが。
Pilotでは泣かない速度で鳴き始める「傾向」はあります。
2018年8月
今年は猛暑でした。
路面温度も驚異的な温度であったでしょう。
それなりにぶっ飛ばしたこともありました。
比較的速めのペースで天城越えなんかもしてみました。
この車、回すと油温が130度強付近に張り付く傾向があるのですが
そんな走り方の領域でもタイヤは熱ダレする気配なし。
普通のタイヤに比べれば1つのブッロク小さく、かつ溝が深いので熱が入ると厳しいはずなのですが
ブロックとびはしませんでした。
むしろ、驚異的に減らないタイヤです。
ゴムそのものはかなり柔らかいのに。。
さすが、トレッドウェア500超え。
改めて、不思議なタイヤだ。
装着後1万キロ程度走りましたが
やはり鳴き出す速度が早めな傾向はあります。
破綻するような走り方はしないので
限界性能はわかりませんが。。
霞ジャンプぬふわkm/h超えで突っ込んで
着地からの左コーナーでも余裕で踏める性能はあります。
2018年12追記
霞ジャンプが対策されて、ウンともつんとも言わない普通の路面になってました。。
舗装したての路面では高周波なタイヤ音が大きめに出たり、路面が荒れているところでは素直に
ステアリングに伝わったりする傾向が。
ステアリングの解像度が高い感じで好きなタイプですが
コンフォート狙いに人は、避けた方が良いかも。
2019年2月追記
なんだか、この時期になると急にこの記事のPVが上がります。。。
みなさん、オールシーズンタイヤの性能が気になるのでしょうか。
先日、草津のスキー場まで行ってきました。
ASタイヤで突撃するのは賛否があるかと思いますが
天気予報や積雪の状況を見て、大丈夫なことは確認していたので行ってきました。
(道中、ほぼ々ドライ路面でした)
ラストワンマイル。いわゆるスキー場手前の道は積雪がありましたが全く問題なく走行できました。
群馬程度の雪道なら問題なく走行可能です。多少のアイスバーンも問題なし。
スタッドレスに比べトラクションはかかりにくいですが横グリップは不思議とするタイヤですので
明後日の方向にすっ飛ぶことはありませんでした。
もちろん、関越トンネルを超え、さらに新潟のような地域は危険なので行きませんが。
※ちなみに、念の為チェーン(オートソックス)を携帯しています。
2019年2月9日
都内は雪でした。
所用で首都高のレインボーブリッジを走行しましたが、
この程度の積雪なら屁のカッパ。
結局、この日はすぐに溶けましたが。。
精神的にも安心感を持って運転出来ます。
これで、ドライもウェットもオールシーズンにありがちな曖昧なフィーリングもなく運転出来るのは凄い。
2020年1月
今年は雪は降らず宝の持ち腐れ。
しかし、なんだ。このタイヤ本当に減らない。
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