はい、トップ画はたった17話で打ち切りとなった幻のリアルレーシングカーアニメ
「
激走ルーベンカイザー 」であります!
で、話の内容は
キャラクター原案をモータースポーツマニアで知られるすがやみつるが担当、本田技研工業や鈴鹿サーキットの協力を仰ぐなど本格的なレース物を目指したが、本放送時裏番組が『ルパン三世 (TV第2シリーズ)』だったこともあり視聴率が取れず、あえなく全17話で打ち切りとなった。
いわゆるスーパーカーブームを受けて、この1977年秋(10月初頭前後)にはカーレースアニメだけで『とびだせ!マシーン飛竜』『超スーパーカー ガッタイガー』『アローエンブレム グランプリの鷹』そして本作と4本も同時に放映され、文字通りの競争状態となったが、半年以上続いたのは『グランプリの鷹』だけで、残り3作は半年で放映終了した。
本作は田中真弓がアニメ声優にデビューした作品である。(ウィキペディアより引用)
すがやみつる・・・
そう!あの伝説のゲーセンマンガ
ゲームセンターあらし」の作者じゃないですか!
おつぎは「超スーパーカー ガッタイガー」
もうね・・・荒唐無稽すぎて・・・ケレン味だらけのこの作品
詳しくはウィキってください
キャラデザもバリバリタツノコアニメですが、永和?とかいう制作会社。メカデザインはオフィスメカマンとなってますが、まんま大河原邦夫。どうみてもガワラさんですよ
カッコイイっちゃカッコイイんだけど・・・
マッハGOGOGOを更に凶暴にしたようなストーリーはちょっとね・・・
全25話で打ち切りなのも納得できます
それから「とびだせ!マシーン飛竜」
まあこっちはタツノコ王道ですわな
まったく記憶にねえや
この敵キャラの「イカリーヌ&ツンツン」といい、タイムボカンシリーズでいいんじゃねえのこれ?
そして、大本命!僕の大好きな作品!
『アローエンブレム グランプリの鷹』
なんせ
このフェラーリのドライバー、ニキラウダをモデルとした「ニック・ラムダ」をはじめ、マリオアンドレッティ他実在のF1レーサーやラリーストが続々でてきます。
この他、ライバルとなるF1マシンでフェラーリ・312T2、ロータス・78などが、またスーパーカーでは前述の512BBやカウンタックの他、ランチア・ストラトスなどが登場。当時のアニメ作品では珍しく実在の車両が数多く登場し、当時の画力、技術をもってリアルに描かれていた。(ウィキペディアより引用)
とあるように、とにかくリアル志向。
主人公轟鷹哉がカトリモータースの新型テスト車両、カトリスーパーロマンで事故を起こし、
その弁済金返済のために築地市場で働くとか、他のアニメと違いいきなり優勝とかもなく、
むしろ
リタイヤのほうが多かったあたり、なんてリアルなんでしょう。
とにかく大好きで、それでもたかだか8歳かそこらの僕には理解しがたい部分も多く、
同じく車好きの父のほうが夢中で見ていたような覚えがあります。
特に印象深かったのが、第一部の完結編ともいえるサファリラリー完走シーンです。
広大なアフリカの平原に沈む夕日に向かって疾走するカウンタックのようなカトリのラリーマシン・・・
第二部ではF1デビューを果たし、スペインでは現地の美女イザベラと大人のロマンスを堪能し、
そのイザベラの父に見初められ、婿としてペレ家をついで実業家になれと言われたり、
まあ波乱万丈な人生を送るわけですよ
そしてFISCOでの日本GPで見事初優勝を飾るカトリレーシングチームと轟鷹也。
現代目線で見ると、第三部にあたるF1の上を行くアメリカBIG3のゴリ押しによって新設されたカテゴリー”F0”編が面白いかも。
なんせ自分達が勝つために手段を選ばないアメ公のジャイアンっぷりが当時から解る人はわかってたみたいだし、
「アメリカは広い。大きい。それに比べて日本は狭い。だから小細工が上手い。」
「アメリカは、アメリカの得意な畑で勝負する必要がある。」
「大きなエンジン、大きな馬力での戦いに持ち込もう。」
「でも、国際自動車連盟でF1は排気量3000cc以下と決められております!」
「だったらその決まりをブチ壊すんだ!」
↓
排気量3000cc(当時)というF1に見切りをつけて、
アメリカの権力でオレ様シリーズを立ち上げ。F1を超えるということで、F0(エフゼロ)。無制限レース。
ソ連まで参戦してきてまるで冷戦時代の代理戦争みたいな様相になってくるし
オイルマネーで中近東も参戦してくるし
鷹哉はイギリス人女性レーサーと浮名を流すし
でもちゃっかりチームメイトの鈴子とデキてるし
まあでもどこまでも金の話がついてまわります。このアニメ。
F0参戦にしてもアメリカやソ連が国をバックボーンに強大な資金を背景に力づくなチームとマシンを用意してきたのに対し、
カトリは資金難を理由に撤退まで考えます。
国の支援をとりつけようと、運輸省に足を運ぶカトリレーシングチーム、
しかし、「問題は、金だ」キートン山田のナレーションが寂しく響く。
なんてリアルなんでしょう。
香取モータースの首脳会議。
幹部
「ビジネスには潮時がある」
「社長、これ以上カーレースにこだわれば、香取の命取りになる! だから、誰も金を出さんのですよ、F0に」
轟鷹也
「勝ってる時は予算をもっと増やそうと言ってたのに、ちょっと旗色が悪いからって、中止しろはないでしょう!」
幹部
「キミはレーサーだ、ビジネスの世界はただ車を走らせていればいいという甘いものではないんだ」
「メーカーの争いというのはどちらかが潰れるまで続くんだ。続ける力がないのなら、一日も早く下りるべきだ!」
アワワワワ まるっきり今の自動車メーカーまんまやん
こりゃ大人が夢中で見るわけだわ。
1977年、同時に4本のカーレースアニメが放映されるなか、唯一まる1年放映されたのがこの作品だけだったことも頷けます。
グランプリの鷹はDVDボックスも出てます、興味のある方は一度ご照覧あれ。
Posted at 2014/02/13 23:04:49 | |
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