櫻井郁也さんの『夜』

先月29~30日の二日間、行ってきた。

ｵｲﾘｭﾄﾐｰっていうのは、私には未知の領域で、呼吸法を言うのか、そんなんじゃないのか、全く分からないけど、私の知ってる言葉で言うと、櫻井さんの舞いは…とっても素敵だった。

素敵って言葉はcheapすぎるけど、他に上手く表現できない。




29日。お昼くらいから、だんだん空が重くなってきた。

移動のこと考えると、一服するのに地下鉄の駅近くだと雨が降ってきても駆け込めば…なんて考えながら過ごし、夕方宿に着いて、仮眠。まだ雨は降ってなかった。

6時くらいに出ようとしたら、嫌な予感。既に雨は本降りで、傘はあるけど足元はｻﾝﾀﾞﾙなので、水浸しになりながら駅に向かった。

地下鉄乗り継いで、とりあえず中野富士見町に向かわないとだけど、電車の中が異様に混んでた。花火の日だったからかも。

駅降りて、ずぶ濡れ状態で夕ご飯食べに行き、そして会場入りした。

ついに。どんな舞いなんだろうか。




私には、ｷﾞｴﾑ引退公演以来のｿﾛ。




開演時刻になって、真っ暗な舞台の後方から、微かに床の軋む音とともに、櫻井郁也さんが現れた。

立ち姿・指先の動き・足の運び…人を超えた…何か別な生き物というか存在に思えた。

『夜』。表すこと・伝えることは『夜』。

そんな…抽象的すぎる…『夜』だなんて。。。




多分、たった一人の世界なんだ。

何かに追われてるとか怖いとか…そういうのと違うと思った。

言葉や音で表せない。身体で表現することでしか、それを表すことができない。

そして、大柄な身体じゃないのに、圧倒的な存在感。

間・静・呼吸・魂・熱・震・奮・闇・光…と共に、私は居た。。。