オデッセイ(RA4)ブレーキキャリパー&マスターシリンダーのオーバーホール
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
前回、ブレーキ警告灯が点灯するトラブルで検査した結果、キャリパーのダストブーツなどゴム類が劣化しておりオーバーホールを依頼されました。
キャリパーのシールキットはネットで取り寄せれたんですが、マスターシリンダーのシールキットはHONDA Carsさんで発注。あんまり金にならない客でも親切丁寧な対応で、さすが売れてるメーカーは違うなと関心。ただ丁重な対応なので、いささか入店しづらくもあります。某ディーラーの様にフレンドリーのメカニックが対応だと入りやすいですが…。
部品受け取った帰り際、カレンダーも貰いました。なんだかサービスがイイと車買ってあげたくなります。
2
前回キャリパー点検してるので、サビなどに因る固着はないのでピストンなどをバラしダストブーツやシール類のゴム類を交換。キャリパー内もサビなど無く順調に作業を進めて行きます。
そうそう注意して貰いたいのは、ドレンボルトの締め付けトルクです。締め付け過ぎると折れて仕舞うのでほどほどに。過去に締め付け過ぎて折ってしまいASSY交換した苦い記憶があります。くれぐれも御用心。
3
キャリパーのOHが済んだのでマスターシリンダーのOHに取り掛かります。
ここでも注意事項ですが、軍手やタオルなどを使って作業すると糸くずがシリンダー内部に入ったりするとブレーキを踏んでも機能しなくなるので、紙のタオルやゴム手袋を使用します。今回は使い捨てでまとめ売りのニトリル系ゴム手袋を使いました。薄手で素手感覚でオイルに強いですが安物だと破れやすいのが難点。
4
マスターシリンダー本体を外す前にパイプラインをフレアナットレンチで外します。マスターシリンダーからだとパイプラインにストレスが掛かり曲がって仕舞う場合があり最悪潰れたり折れたりするのを防ぐ為です。それとナットが真っ直ぐに抜けずに曲がって抜けてナメさせない為もあります。
5
一応、マスターシリンダー内のピストンの深さを計測。深さが違えばブースター側で調整するかも知れません。
計測し終えたら、スナップリングプライヤーでスナップリングを外します。
6
シリンダー内部に二つのピストンが入っています。一つ目は振動を与えて取るかエアブローなどで難なく取り出せますが、奥に入ってるNo.2のピストンが出てきません。
カップの取り付け口にピンが収まってます。振動を与えてピンを引き抜けばNo.2は外せます。
7
インナーパーツを全て外しました。シリンダー内部の変摩耗や虫食いなど無いか確認。問題が無ければOHキットのインナーパーツを組み付けて逆の手順で作業すればOKでしょうか。インナーパーツのゴムの部分にはラバーグリースを付けるのも忘れずに。組み付け後、ピストンの深さを確認しましたが同じでした。自動調整なのかな⁉︎
8
さて最後に重要なエア抜きです。最近はワンマンブリーダーがあり1人作業で出来ますね。しかしABSアクチュエーター内のエア抜きはABSを作動させないと出来ません。本来ならコンピュータを使ってABSを強制作動させると想いますが、今回は2人作業でブレーキを踏んで貰いアクチュエーターのブレーキラインをタイミング良く外して締めてエア抜きしました。後はキャリパーに繋がるパイプラインのエア抜きをして終了。正規のやり方じゃないと思いますが…。
キャリパーやマスターシリンダー周辺、アクチュエーター周辺のブレーキフルードをブレーキクリーナーなどで洗浄。ブレーキフルードは塗装を侵します。
車を動かしブレーキの効きを確認。問題が無い様ですのでOHはこれにて終了です。
オーナーがついでにと言われた事が低速走行中にシュルシュル音が出る言っていたので、キャリパーとホイールを検査。ホイールの裏側にウエイトシールの外れた残骸がキャリパーにこすれて音が鳴ってると思いますので取り除きました。
実走行テストではブレーキも問題無く、シュルシュル音も消えました。これで無事に終了ですが、ブレーキは重要保安部品ですので整備に不安な人は整備士に任した方が得策です。事故を起こしてからでは遅いので。
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
関連コンテンツ
関連整備ピックアップ
関連リンク