もうすぐこの世から無くなってしまう表示装置にニキシー管というものがあります。
70年代くらいまでは,電卓や計測器用に盛んに使われていましたが,その後青っぽい表示のVFD(蛍光表示管)やLEDに押されてすっかり駆逐されました。
現在流通しているものはソ連時代のデッドストックなどです。
今回はこのニキシー管を使って時計を作ってみました。
とは言っても,いちから設計するのではなくe-bayでお手頃価格のキットを入手です。
Gra&Afchというウクライナの会社の製品です。
それからしばらくしてウクライナから日本郵便を経由して小さな小包が届きました。
げげ~! 開けてびっくり。すべての部品が1~2mmの表面実装です。
この会社がアップしている表面実装用はんだ付けインストラクションビデオで勉強した後,どうにかこうにか組み上がりました。
早速,電源を入れて動かしてみます。12VDCアダプタで電源供給すれば内部で150VDCほどに昇圧されて,文字の書かれたネオンが光る仕組みです。スクリーンに数字が一つしか書かれていないので,文字の奥行きがそれぞれ異なっていますね。
特に問題なく動いています。これでしばらく様子を見ることにしました。
次の日,あれ?昨日より時間が進んでる。。次の日も。。。一日に約2分進むことがわかりました。これでは時計としてうまくありません。
ウクライナの会社にメールで問い合わせです。
「時間が進むんだけど・・」
「同じような症状を訴えるお客様がいます。調べたところ時計用のICに不良品を掴まされたようです。当該IC送るので,取り替えてください」
「ちょっとまった。IC取り替えるとかワシには無理!なんとかしてよ」
「わかりました。ボードを送ります」
ということで,完成品のボードが2ヶ月ほどかかって送られてきました。
ん~,最初のはんだ付けの苦労は何だったんだ。
なにはともあれ,今度は正確に時を刻んでいるのでOK。
続いてケースの製作です。MDFという繊維を固めた合成木材を使いました。
適当に型取りし,くり抜きます。
木工ボンドで固めた後,サンドペーパーではみ出たボンドを取ったり,ツライチを合わせたりしました。
仕上げに木目調のラッピングフィルムを貼って完成です。
シックな感じで棚に収まっていますね!
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Posted at
2020/07/06 17:48:41