kumayuさん
2023/05/01
【2023年春 遠征記その4】若桜鉄道と若桜散歩
その3 からの続きです。
翌朝、鳥取市内の宿で気持ちよく目が覚めます。
今日はいい天気。宿の朝食を食堂オープンとともにいただき、朝7時にチェックアウト。駅へと向かいます。

朝の鳥取駅前。清々しい青空と、新鮮な空気がたまりません。
外はほぼマスク無しで、新鮮な空気を思いきり味わうことができるようになったのはうれしいことです。
この日、まず乗り込むのは因美線、智頭行き。

ホームへ。
目指す列車はまだ入線していませんが、乗客の列はできていました。すべて、制服姿の高校生です。
今日は平日、普通に学校の授業がある日でこの時間ですから、通学客が多くなるのはうなずけます。
そうこうするうちに列車が入線。4両編成のディーゼルカーは、徐々に高校生でうまります。私も端っこにちょこん、と座らせてもらうのですが、後から後から、どんどんと高校生が乗り込んできてやがて座席はいっぱいに。
しかし、私の座る隣だけ誰も座ろうとしません。いつも見かけないおじさんが1人だけいるところには座りずらいのでしょう・・・何となく視線も感じられて、かなり肩身が狭いのですが、そのうちに勇気ある(?)男子高校生が、仲間と顔を見合わせながら、そっと私の隣に座りました。
ちょっとだけ安心。
「オッス!」「オッス!」(おはようございます)・・・部活の先輩に元気よく挨拶する声もあちこちで響きます。
こんな感じで、ほぼ99%が学生の列車は定刻に発車。
鳥取市街の住宅地を抜けると高架から地上に降りて、田園と住宅が混在する中を走り抜けます。
津ノ井、東郡家と停車し、15分ほどで郡家駅に到着。
この駅で高校生たちの波が大きく3つに分かれます。
まず3分の2ほどの高校生がホームに降ります。車内に残った3分の1ほどの高校生はそのまま智頭方面へと向かいます。おそらく通う学校が違うのでしょう。
そして、下車した高校生のうち約半分はそのまま改札を通って駅の外へ。そして残った高校生は、ここから分岐する若桜鉄道の若桜行きに乗り換えていきます。
私はというと、若桜行きへ乗り換えるのですが、その前に手持ちの乗車券だと区間外になるので郡家で若桜までの乗車券を買おうと改札の外に出ます。
しかし、若桜鉄道の乗車券は車内で購入するようで、そのまま改札を出る高校生と逆流するようにホームに引き返し、若桜行きの2両編成の列車に乗り込むことに。

発車を待つ若桜行き。車内はすでに高校生で満員で、立つスペースを見つけるにも苦労するくらいでした。
郡家駅を発車し、次の八頭高校前駅で高校生たちは全員下車していきます。
残ったのは私と乗務員さん、ほかに1人か2人くらいいたでしょうか。
普段はワンマン運転ですが、朝のあのラッシュでは確かに運転士さんだけではさばききれないでしょうから、車掌さんが乗務しています。
車内が空いたところで、その車掌さんから乗車券を買い求めます。
郡家~若桜の往復、と告げると、往復でしたら1日乗車券の方がお得です、とのことで1日乗車券を購入。これだと、後で記念にもなりますし、私としても非常にありがたいです。
私が乗り込んだ若桜鉄道は、旧JR若桜線が第三セクターとなって存続したもので、終点の若桜駅までを結びます。さきほどの因美線やこの若桜鉄道からしたら、このように利用してくれる高校生は大事なお客さんなのでしょう。
郡家駅から若桜駅まで8つの駅がありますが、簡易的な造りの八頭高校前駅以外はどの駅も趣があります。

八東駅。石積みホームの向こうに、貨物室と車掌室が合体した貨車が保存されています。
駅舎は撮れなかったのですが、石積みのホームとともに、国の登録文化財指定を受けているそうです。

丹比駅(帰路に撮影)。
こちらも文化財登録されているそう。

徳丸駅(同じく帰路に撮影)。若桜鉄道の中では比較的最近設立された駅ですが、木の壁や照明等、趣向を凝らしたものになっています。

安部駅(同じく帰路に撮影)。
映画「男はつらいよ」のロケ地にもなった駅舎。駅名標は、ほかの駅もそうですが往時の国鉄のままです。
このように、停まる駅停まる駅、下車したい駅がたくさんあって、乗っていても全く退屈はしません。駅と駅の間はのどかな田園風景。小さい川が流れ、春の花が咲いていて、まさに童謡「春の小川」の世界です。
体感時間は非常に早く、あっという間に終着駅の若桜駅に到着します。
もちろんこちらの駅舎も立派な駅舎です(トップ写真)。
若桜駅を訪れたのは、この駅舎を見ることと、市内の街歩き。まずは、観光案内所でマップをいただいて街歩き開始。
若桜駅のある若桜町は、戦国時代までは若桜鬼ヶ城の城下町として、江戸時代からは鳥取と姫路を結ぶ若桜宿の宿場町として栄えた街で、今でも旧街道沿いに伝統的建造物保存地区が広がっています。

まずは駅前通りから「かりや通り」を散策。

「かりや」とは、1階の庇部分を伸ばして雨や雪を避けて通行できるようにした造りのことです。
そんな、「かりや」のある家屋が、一般の民家やお店として並んでいます。

水路が通っていて、街を歩いているとずっと水の流れる音が聞こえてくるのも、若桜の街の特徴でしょう。

若桜橋までやってきました。
国の登録有形文化財で、昭和9年に作られた鉄筋コンクリート製のアーチ橋です。
ここから引き返して駅方面に戻ります。帰りは「かりや通り」に平行する「蔵通り」を歩きます。


さきほどはクルマの通りも頻繁にあったのですが、こちらはうって変わって静かそのもの。
蔵が連なって並ぶさまは壮観です。

休憩交流処「かりや」。「かりや」のある代表的な造りです。

駅前通りに戻ります。

折り返しの列車の出発までの間は、駅舎を見ながら過ごすことに。


駅舎内の待合室、そして改札口。

カフェも併設されています。

静かな駅前に佇んでいると、時が止まったかのよう・・・そのうちに、遠くからディーゼル音が近づいてきました。折り返し列車の到着です。

折り返しの鳥取行きに乗車します。先ほどはラッシュ時対応で2両だったのですが、今は1両のみとなっていました。
車内は他に乗客が数人。
再び趣のある途中駅に見入っているうちに、郡家駅に到着。ここで乗り換えます。
ここからはまた一区間だけ特急に乗車するので、まずは駅で特急券を購入してホームに戻ります。

郡家駅ホームにて、左側が今乗ってきた列車、右が若桜行き。
こちらの若桜行き、車体に大きく「隼」の字体がデザインされています。
若桜鉄道の途中駅で「隼」駅があり、そこにちなんでいますが、よく見ると、

車体には、スズキの1300㏄バイク「隼」が・・・!
スズキと協賛しての車体デザインなのですね。
まもなく、その若桜行き「隼」が発車していきます。
そして、発車した後のホームに、次に乗る岡山行き特急「スーパーはくと」が到着しました。
その5 に続きます。
翌朝、鳥取市内の宿で気持ちよく目が覚めます。
今日はいい天気。宿の朝食を食堂オープンとともにいただき、朝7時にチェックアウト。駅へと向かいます。

朝の鳥取駅前。清々しい青空と、新鮮な空気がたまりません。
外はほぼマスク無しで、新鮮な空気を思いきり味わうことができるようになったのはうれしいことです。
この日、まず乗り込むのは因美線、智頭行き。

ホームへ。
目指す列車はまだ入線していませんが、乗客の列はできていました。すべて、制服姿の高校生です。
今日は平日、普通に学校の授業がある日でこの時間ですから、通学客が多くなるのはうなずけます。
そうこうするうちに列車が入線。4両編成のディーゼルカーは、徐々に高校生でうまります。私も端っこにちょこん、と座らせてもらうのですが、後から後から、どんどんと高校生が乗り込んできてやがて座席はいっぱいに。
しかし、私の座る隣だけ誰も座ろうとしません。いつも見かけないおじさんが1人だけいるところには座りずらいのでしょう・・・何となく視線も感じられて、かなり肩身が狭いのですが、そのうちに勇気ある(?)男子高校生が、仲間と顔を見合わせながら、そっと私の隣に座りました。
ちょっとだけ安心。
「オッス!」「オッス!」(おはようございます)・・・部活の先輩に元気よく挨拶する声もあちこちで響きます。
こんな感じで、ほぼ99%が学生の列車は定刻に発車。
鳥取市街の住宅地を抜けると高架から地上に降りて、田園と住宅が混在する中を走り抜けます。
津ノ井、東郡家と停車し、15分ほどで郡家駅に到着。
この駅で高校生たちの波が大きく3つに分かれます。
まず3分の2ほどの高校生がホームに降ります。車内に残った3分の1ほどの高校生はそのまま智頭方面へと向かいます。おそらく通う学校が違うのでしょう。
そして、下車した高校生のうち約半分はそのまま改札を通って駅の外へ。そして残った高校生は、ここから分岐する若桜鉄道の若桜行きに乗り換えていきます。
私はというと、若桜行きへ乗り換えるのですが、その前に手持ちの乗車券だと区間外になるので郡家で若桜までの乗車券を買おうと改札の外に出ます。
しかし、若桜鉄道の乗車券は車内で購入するようで、そのまま改札を出る高校生と逆流するようにホームに引き返し、若桜行きの2両編成の列車に乗り込むことに。

発車を待つ若桜行き。車内はすでに高校生で満員で、立つスペースを見つけるにも苦労するくらいでした。
郡家駅を発車し、次の八頭高校前駅で高校生たちは全員下車していきます。
残ったのは私と乗務員さん、ほかに1人か2人くらいいたでしょうか。
普段はワンマン運転ですが、朝のあのラッシュでは確かに運転士さんだけではさばききれないでしょうから、車掌さんが乗務しています。
車内が空いたところで、その車掌さんから乗車券を買い求めます。
郡家~若桜の往復、と告げると、往復でしたら1日乗車券の方がお得です、とのことで1日乗車券を購入。これだと、後で記念にもなりますし、私としても非常にありがたいです。
私が乗り込んだ若桜鉄道は、旧JR若桜線が第三セクターとなって存続したもので、終点の若桜駅までを結びます。さきほどの因美線やこの若桜鉄道からしたら、このように利用してくれる高校生は大事なお客さんなのでしょう。
郡家駅から若桜駅まで8つの駅がありますが、簡易的な造りの八頭高校前駅以外はどの駅も趣があります。

八東駅。石積みホームの向こうに、貨物室と車掌室が合体した貨車が保存されています。
駅舎は撮れなかったのですが、石積みのホームとともに、国の登録文化財指定を受けているそうです。

丹比駅(帰路に撮影)。
こちらも文化財登録されているそう。

徳丸駅(同じく帰路に撮影)。若桜鉄道の中では比較的最近設立された駅ですが、木の壁や照明等、趣向を凝らしたものになっています。

安部駅(同じく帰路に撮影)。
映画「男はつらいよ」のロケ地にもなった駅舎。駅名標は、ほかの駅もそうですが往時の国鉄のままです。
このように、停まる駅停まる駅、下車したい駅がたくさんあって、乗っていても全く退屈はしません。駅と駅の間はのどかな田園風景。小さい川が流れ、春の花が咲いていて、まさに童謡「春の小川」の世界です。
体感時間は非常に早く、あっという間に終着駅の若桜駅に到着します。
もちろんこちらの駅舎も立派な駅舎です(トップ写真)。
若桜駅を訪れたのは、この駅舎を見ることと、市内の街歩き。まずは、観光案内所でマップをいただいて街歩き開始。
若桜駅のある若桜町は、戦国時代までは若桜鬼ヶ城の城下町として、江戸時代からは鳥取と姫路を結ぶ若桜宿の宿場町として栄えた街で、今でも旧街道沿いに伝統的建造物保存地区が広がっています。

まずは駅前通りから「かりや通り」を散策。

「かりや」とは、1階の庇部分を伸ばして雨や雪を避けて通行できるようにした造りのことです。
そんな、「かりや」のある家屋が、一般の民家やお店として並んでいます。

水路が通っていて、街を歩いているとずっと水の流れる音が聞こえてくるのも、若桜の街の特徴でしょう。

若桜橋までやってきました。
国の登録有形文化財で、昭和9年に作られた鉄筋コンクリート製のアーチ橋です。
ここから引き返して駅方面に戻ります。帰りは「かりや通り」に平行する「蔵通り」を歩きます。


さきほどはクルマの通りも頻繁にあったのですが、こちらはうって変わって静かそのもの。
蔵が連なって並ぶさまは壮観です。

休憩交流処「かりや」。「かりや」のある代表的な造りです。

駅前通りに戻ります。

折り返しの列車の出発までの間は、駅舎を見ながら過ごすことに。


駅舎内の待合室、そして改札口。

カフェも併設されています。

静かな駅前に佇んでいると、時が止まったかのよう・・・そのうちに、遠くからディーゼル音が近づいてきました。折り返し列車の到着です。

折り返しの鳥取行きに乗車します。先ほどはラッシュ時対応で2両だったのですが、今は1両のみとなっていました。
車内は他に乗客が数人。
再び趣のある途中駅に見入っているうちに、郡家駅に到着。ここで乗り換えます。
ここからはまた一区間だけ特急に乗車するので、まずは駅で特急券を購入してホームに戻ります。

郡家駅ホームにて、左側が今乗ってきた列車、右が若桜行き。
こちらの若桜行き、車体に大きく「隼」の字体がデザインされています。
若桜鉄道の途中駅で「隼」駅があり、そこにちなんでいますが、よく見ると、

車体には、スズキの1300㏄バイク「隼」が・・・!
スズキと協賛しての車体デザインなのですね。
まもなく、その若桜行き「隼」が発車していきます。
そして、発車した後のホームに、次に乗る岡山行き特急「スーパーはくと」が到着しました。
その5 に続きます。
Posted at 2023/05/07 20:07:22
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