kumayuさん
2025/04/30
【2025年春 遠征記その7】宇和島の小散策と、清流の鉄旅(前編)
その6 からの続きです。
4月30日朝、松山駅近くの宿で気持ちよく目が覚めます。
時刻は6時前。目覚ましをかけていたのですが、その前に自然に起きることができました。
外はすでに明るく、この日も良い天気!
支線は建設年度が比較的新しいこともあって、トンネルを通りながら直線的に結びます。路盤もいいので速度も速く、体感は新幹線に乗っているかのよう。
総延長6012mの犬寄トンネルを一気に走り抜けると、やがて内子駅。そこから10分足らずで内子線を走り、再び予讃本線に合流すると伊予大洲駅に停車します。

伊予大洲駅。大洲城、そして鵜飼も開催される肱川を中心に城下町が残る「伊予の小京都」です。私もさきほどの内子と合わせて、やはり14年前に街歩きに訪れています。
この伊予大洲、そして次の八幡浜で多くの乗客が下車します。
そして、なんと車掌さんの乗務もこの八幡浜駅まで。ここから終点宇和島駅まで、「ワンマン運転の特急列車」となります。
運転席の様子を見ていると、この先の停車駅である卯之町駅、伊予吉田駅では、ローカル列車のごとく、運転士さんがホームに出ての切符の回収やドア扱いを行っていました。

伊予吉田駅付近、静かな入り江を見渡すことができます。
住宅地が現れ、列車も徐行、アンパンマンの車内放送も流れて終点の宇和島駅が近いことがわかります。
定刻、宇和島駅に到着。
4両編成の列車は自由席もそこそこの乗車率らしく、多くの乗客が降り立っていきます。
ここでは1時間20分ほどの乗り換え時間があるので、少しだけ市街地を散策。

駅前を走る「ワシントンヤシ通り」。そう、こちらの並木は、ヤシの木。
温暖な気候であることをうかがわせてくれます。

「きさいやロード」。道幅が広く、松山の大街道の繁華街と同じくらいの幅がある感じです。時刻は8時台、ということでまだほとんどのお店が営業前でした。
「きさいや」の意味が気になって調べたところ、どうやら「来ませんか?」の方言のようです。

牛鬼のお面。
「牛鬼」とは頭が鬼、首が長く胴体は牛、という想像上の獣で、人や家畜を襲っていたという伝説が伝わっているそうです。市内では毎年「牛鬼まつり」が開催されています。

静かなアーケード街から横に折れると、目の前の小高い丘の上に宇和島城が見えました。
宇和島城は、ちょうど10年前のこの時に訪れています。
石段を300mほど登ると天守に到達できますが、9時開城ということですので、城内まで見学している時間がありません。
でもせっかくですので、少しだけ登ってみることにします。


この辺りまで登ったところで引き返します。決して、石段を登るのがきつかったわけではなく、あくまで時間の都合です(笑)

宇和島といえば、闘牛も有名。定期の大会は年に4回の開催で、次の開催日は5月3日。
機会があれば、一度は見てみたいと思います。

駅への戻りは「牛鬼ストリート」を通ります。
前回(10年前)は、夕刻近い時間で宇和島城の見学だけで精いっぱい、そして今回は列車の待ち時間の間のわずかな時間で、宇和島の街のほんの一端しか見ることができなったのは残念でした。いつか、本場の鯛めしを味わい、闘牛を見物したいものです。

宇和島駅に戻ります。
ここから乗る路線は…そう、清流四万十川沿いに、宇和島と高知県の窪川を結ぶ予土線です。
四国に渡った目的の一つが、この予土線に乗ること。実はこれまでにも数回、予土線走破の計画を立てていて、一度はトロッコ列車の切符まで準備するも、諸事情で実現に至らず、ようやく今回、その機会を得ました。
4月30日朝、松山駅近くの宿で気持ちよく目が覚めます。
時刻は6時前。目覚ましをかけていたのですが、その前に自然に起きることができました。
外はすでに明るく、この日も良い天気!
早速に準備をしてチェックアウト、駅へと向かいます。

早朝の松山駅は人も少なめ。すでに開いていた売店で朝食のおにぎりを買い込んでからホームへ。

この日最初に乗り込む、宇和島行き特急「宇和海3号」はすでに入線していました。アンパンマン仕様の特急列車で、静かな駅にディーゼル音を響かせて待機しています。
車内でおにぎりをいただきます。車両は、窓側座席がすでに9割近く埋まっていました。
発車すると、車内にアンパンマンのテーマメロディと車内アナウンスが流れ
る中、鋭い加速であっという間に結構な速度で疾走しています。
松山市の郊外を抜け、隣町の伊予市駅に到着するまで僅か8分。次の向井原駅を通過すると線路が2手に分かれて左手の線路へ。こちらは本線より距離が短い予讃線の支線~内子線経由で内陸部をショートカットしていきます。海辺を走る本線は右手の線路に分かれてその先に消えていきます。海がすぐそばにあることで有名な下灘駅は、本線の方なので今回は通りません。

早朝の松山駅は人も少なめ。すでに開いていた売店で朝食のおにぎりを買い込んでからホームへ。

この日最初に乗り込む、宇和島行き特急「宇和海3号」はすでに入線していました。アンパンマン仕様の特急列車で、静かな駅にディーゼル音を響かせて待機しています。
車内でおにぎりをいただきます。車両は、窓側座席がすでに9割近く埋まっていました。
発車すると、車内にアンパンマンのテーマメロディと車内アナウンスが流れ
る中、鋭い加速であっという間に結構な速度で疾走しています。
松山市の郊外を抜け、隣町の伊予市駅に到着するまで僅か8分。次の向井原駅を通過すると線路が2手に分かれて左手の線路へ。こちらは本線より距離が短い予讃線の支線~内子線経由で内陸部をショートカットしていきます。海辺を走る本線は右手の線路に分かれてその先に消えていきます。海がすぐそばにあることで有名な下灘駅は、本線の方なので今回は通りません。
運転席近くの座席に座っていたので、分岐していく前面の様子がよくわかります。
支線は建設年度が比較的新しいこともあって、トンネルを通りながら直線的に結びます。路盤もいいので速度も速く、体感は新幹線に乗っているかのよう。
総延長6012mの犬寄トンネルを一気に走り抜けると、やがて内子駅。そこから10分足らずで内子線を走り、再び予讃本線に合流すると伊予大洲駅に停車します。

伊予大洲駅。大洲城、そして鵜飼も開催される肱川を中心に城下町が残る「伊予の小京都」です。私もさきほどの内子と合わせて、やはり14年前に街歩きに訪れています。
この伊予大洲、そして次の八幡浜で多くの乗客が下車します。
そして、なんと車掌さんの乗務もこの八幡浜駅まで。ここから終点宇和島駅まで、「ワンマン運転の特急列車」となります。
運転席の様子を見ていると、この先の停車駅である卯之町駅、伊予吉田駅では、ローカル列車のごとく、運転士さんがホームに出ての切符の回収やドア扱いを行っていました。

伊予吉田駅付近、静かな入り江を見渡すことができます。
住宅地が現れ、列車も徐行、アンパンマンの車内放送も流れて終点の宇和島駅が近いことがわかります。
定刻、宇和島駅に到着。
4両編成の列車は自由席もそこそこの乗車率らしく、多くの乗客が降り立っていきます。
ここでは1時間20分ほどの乗り換え時間があるので、少しだけ市街地を散策。

駅前を走る「ワシントンヤシ通り」。そう、こちらの並木は、ヤシの木。
温暖な気候であることをうかがわせてくれます。

「きさいやロード」。道幅が広く、松山の大街道の繁華街と同じくらいの幅がある感じです。時刻は8時台、ということでまだほとんどのお店が営業前でした。
「きさいや」の意味が気になって調べたところ、どうやら「来ませんか?」の方言のようです。

牛鬼のお面。
「牛鬼」とは頭が鬼、首が長く胴体は牛、という想像上の獣で、人や家畜を襲っていたという伝説が伝わっているそうです。市内では毎年「牛鬼まつり」が開催されています。

静かなアーケード街から横に折れると、目の前の小高い丘の上に宇和島城が見えました。
宇和島城は、ちょうど10年前のこの時に訪れています。
石段を300mほど登ると天守に到達できますが、9時開城ということですので、城内まで見学している時間がありません。
でもせっかくですので、少しだけ登ってみることにします。


この辺りまで登ったところで引き返します。決して、石段を登るのがきつかったわけではなく、あくまで時間の都合です(笑)

宇和島といえば、闘牛も有名。定期の大会は年に4回の開催で、次の開催日は5月3日。
機会があれば、一度は見てみたいと思います。

駅への戻りは「牛鬼ストリート」を通ります。
前回(10年前)は、夕刻近い時間で宇和島城の見学だけで精いっぱい、そして今回は列車の待ち時間の間のわずかな時間で、宇和島の街のほんの一端しか見ることができなったのは残念でした。いつか、本場の鯛めしを味わい、闘牛を見物したいものです。

宇和島駅に戻ります。
ここから乗る路線は…そう、清流四万十川沿いに、宇和島と高知県の窪川を結ぶ予土線です。
四国に渡った目的の一つが、この予土線に乗ること。実はこれまでにも数回、予土線走破の計画を立てていて、一度はトロッコ列車の切符まで準備するも、諸事情で実現に至らず、ようやく今回、その機会を得ました。
ただ、予土線全線を通しで走る列車は、窪川方面、宇和島方面とも1日4本(うち1本は途中の江川崎で乗り換え)、しかも明るいうちに走る列車ですと3本しかなく、その前後の区間の行程も考えると、微妙に接続が良くありません。
ということで今回は、この予土線に乗ることを中心に、前後の行程を立てました。

ホームでは、その明るいうちに走る3本のうちのひとつ、窪川行きの予土線普通列車がポツンと停まっていました。
ちなみにこの列車、同じダイヤで土休日は「しまんトロッコ」というイベント列車となり、後ろにトロッコ車両を牽引するのですが、この日は平日。牽引するトロッコの無い、気動車1両のみの運行です。

車内は全席ロングシート。他に乗り合わせた乗客は数人です。
車窓を楽しむに、ロングシートはやや不向きですが仕方ありません。またトイレもついていないので、乗り込む前に駅で済ませておきます。
「車両にはトイレが無いこと」「5分以上の停車駅は1時間50分後の土佐大正駅まで無いこと」などが案内放送でもちゃんと流れていました。
発車数分前、松山発の特急「宇和海5号」が到着します。私が乗ってきた列車の1本後となる特急で、こちらでも間に合うのはわかっていましたが、乗り継ぎ時間が3分と慌ただしく、また宇和島で少しゆっくりしたかったので当初から早い時間にしています。
ただ、この車両にトイレがない、ということは知らなかったので、この列車でやってきて、慌ただしく乗り換えていたら「どうしよう」とちょっと焦ったかもしれません。
こちらの特急からは10人ほどの乗客が乗り込んできました。全員乗り込んだのを待つかのように、窪川行きは発車します。
ということで、長くなりますので…
その8 に続きます。
ということで今回は、この予土線に乗ることを中心に、前後の行程を立てました。

ホームでは、その明るいうちに走る3本のうちのひとつ、窪川行きの予土線普通列車がポツンと停まっていました。
ちなみにこの列車、同じダイヤで土休日は「しまんトロッコ」というイベント列車となり、後ろにトロッコ車両を牽引するのですが、この日は平日。牽引するトロッコの無い、気動車1両のみの運行です。

車内は全席ロングシート。他に乗り合わせた乗客は数人です。
車窓を楽しむに、ロングシートはやや不向きですが仕方ありません。またトイレもついていないので、乗り込む前に駅で済ませておきます。
「車両にはトイレが無いこと」「5分以上の停車駅は1時間50分後の土佐大正駅まで無いこと」などが案内放送でもちゃんと流れていました。
発車数分前、松山発の特急「宇和海5号」が到着します。私が乗ってきた列車の1本後となる特急で、こちらでも間に合うのはわかっていましたが、乗り継ぎ時間が3分と慌ただしく、また宇和島で少しゆっくりしたかったので当初から早い時間にしています。
ただ、この車両にトイレがない、ということは知らなかったので、この列車でやってきて、慌ただしく乗り換えていたら「どうしよう」とちょっと焦ったかもしれません。
こちらの特急からは10人ほどの乗客が乗り込んできました。全員乗り込んだのを待つかのように、窪川行きは発車します。
ということで、長くなりますので…
その8 に続きます。
Posted at 2025/05/05 19:20:37
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