より3さん
2021/04/11
神社シリーズその69謎の神社「大石見神社」~大国主伝説を巡る旅~
今回の大国主伝説を巡る旅、最後の神社は「大石見神社」です。
R183を日南町から新見市に向かう伯備線の上岩見駅の前にあります。
R183を日南町から新見市に向かう伯備線の上岩見駅の前にあります。
途中の「巨根峠」! 「きょこん」ではありません!「おおね」です!
思わず口走って引かれないように。
この道、車がいなければ最高のワインディングロードなのですが・・・
まあこんな感じなんです。
前の車、センターライン割らないでください!
危ないですよ!
で、到着です。ここもナビが無ければ道に迷うところでした。
参道脇の廃屋の駐車場に止めさせてもらいます。
ずいぶん寂れたように見える神社デスネ。
由緒書きですが、かすれて何も読めません。
この神社の場所は、先ほどの「赤猪岩神社」で復活したオオナムチが再び命を狙われここまで逃げてきたところ、またまた八十神の罠に落ちます。木を二つに割ってくさびを打ち、その間にオオナムチをおびき寄せ、くさびを抜いて木で挟み殺してしまったのです。それを知った母神のサシワカヒメはオオナムチを探し出し、今度は自分の力で復活させます。復活したオオナムチを今度命を狙われたら二度と生き返らないと心配した母神は木国(紀ノ國)のオオヤビコノカミのもとに逃がします。
そんな伝説が残る神社なのです。
寂れた神社かと思ったらこの通り、しめ縄はきちんと新しくされています。
立派な随身門もあります。
さて妄想タイムです。
先ほどの木の股に挟まれたオオナムチとは、「赤猪岩神社」の戦いの後、この地まで追い込まれ、おそらく「挟み撃ち」にあったということではないでしょうか?
しかし、奇跡的に生き延びることができ、そのまま、新見を越え吉備国(岡山)か、播磨国から海路で紀ノ國まで逃げたのでは?播磨国とは製鉄つながりで親交があったと思います。(以前訪問した金屋子神社の神様は播磨国から来たとあります)
立派な拝殿です!
まずは風化具合の良い狛犬さんがお出迎え。
このイチョウの大木が有名らしく、秋には一面黄色いじゅうたんになるそうです。
拝殿の両側に石像があり・・・
むむっ?!
キツネ?
キツネですね・・・ 稲荷神社? となると御祭神はウカノミタマになりますが、ここはオオナムチの伝説の残る神社であるはずで、お稲荷さんとは何の関係もないはずですが?
とりあえずお参りをすまして(商売繁盛もお願いしたほうがいいのかしら?)
本殿を拝みにまいります。
拝殿のすぐ前に手水鉢らしきものがあります。なんか違和感がありますね。
こちらも微妙な作り。拝殿から伸びrる階段の屋根が水平になっています。
彫刻とかされているので時代は新しそうです。
さらに真後ろに回ると、とんでもない代物が!!!
何でしょうか?これは!
二つの灯篭の先に、床下に開く二つの穴・・・
しかもわざわざ本殿の裏に隠すように設けられています!!
どうやらキツネに関係があるようですが、まったくわけがわかりません!
拝殿の前のキツネの石像があるのなら堂々とお稲荷さんを祀ればいいのに、こんな怪しげな祭壇を裏に設けているとは・・・
何か物凄い秘密がありそうです。
前向きに考えると、この本殿の床下にキツネが巣を作っていたところから、神の使いとされて祀られたと思えばほほえましいのですが、もし意図的に作られ、本殿は表向きの姿で実は何か怪しい神様を祀っているのでは?と思ってしまったら、なんか怖いですね。
それ以外はいたって普通の神社なんですが。
謎を残しつつ帰路につきます。
R183の生山バイパスに乗らず、下道を走って「道の駅 にちなん日野川の郷」で昼ごはん。
と言っても途中のコンビニで買ったお弁当ですが。
併設されているカフェを覗くとおいしそうなソフトクリームを売っていたので思わず買い!
なんと、トマト味! 初めて食べた味でした。なんか美味しい。トマトが苦手な人には厳しいかもね。
こうして一泊二日の大国主伝説を巡る旅、第一弾(!)は終了です。
第二弾こうご期待?
ちなみにこの神社の謎の祭壇ですが、帰ってネットで調べると・・・
稲荷神社にはよくあるそうで、眷属であるキツネの出入りするための穴だそうでした。
しかしそうするとまた新たな謎が・・・ なぜ稲荷神社にオオナムチの伝説が?
稲荷信仰はずいぶん後の信仰だと思うのできっかけとなった何かがあると思うのですが・・・
では!
Posted at 2021/04/21 21:27:47
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