2026/04/06
バッテリーは、プラス端子から外すのが正解?
これまたネット(ようつべ)上に、「バッテリー交換の際は、プラス端子から外すのが正しいやり方だ」と言う人がいた。
理由は、「先にアースを外してしまうとコンデンサなどに電荷が残り、放電されるまで時間が掛かる。するとその間に残留電圧によりメモリー等が誤作動し、ECUが故障することがある」からだそうです。
【どれだけの残留電荷があるのか?】
どれだけ残留電荷があるかは、次の式に依ります。
・Q=CV(Q:残留電荷、C:静電容量)
ここでVは言うまでもなく電圧ですが、車の場合は12Vなうえ、バッテリー交換時はキーを抜いた常時電源だけの状態なので、通電している機器はECUなどごく僅かです(それ以外は回路がオープンになっている)
そのECUにしても、作動電圧は5V程度なので、どの程度の静電容量があるかにも依りますが、そもそも残留電荷(電圧)ガーと騒ぐほどではありません。
また、当たり前ですが基盤設計においては残留電荷を考慮しているため、容量の大きなコンデンサを搭載した装置には抵抗を使った放電回路が組み込まれており、電源遮断後は速やかに電荷を逃がすようになっているので、過度の心配は無用です。
※そうでなくても、通常は繋がっている負荷に流れて(メモリ等の駆動に使われて)電荷はすぐに無くなるので、残留電荷(電圧)が残って悪さをすることはない。
なお、PCの場合はアースを繋いだ方がいいかもしれませんが、自分はPC歴30年ですが、今までにアースをしたことは一度もありません。
※ここでも「電源を落とした直後に入れ直すと、残留電荷の影響でメモリー等が壊れる」と言う人がいますが、実際には再起動も選べるし、気にし過ぎでは?
【アースとGNDが区別できていない?】
また、車の場合は一般にアースと言われていますが、正しくはシャーシ接続(GND)なので、そもそもどちら側から外そうが結果は一緒です。
※意味が解らない人は、電池にコンデンサと抵抗を並列で繋げた回路を想像してください(回路の+-どちら側にスイッチを入れても同じ)
そもそも投稿者自身が「アース云々」と言ってる時点で、両者を区別できていないようですが、アースはその名の通り、本来は接地(大地へ接続)させるという意味です。
なお、アルミテープの話で「タイヤ(導電スリット)がアースになっているので、そもそも車は帯電していない」と書きましたが、導電スリットの抵抗は実測で60~70MΩなので、静電気は逃しますが、残留電荷(電圧)に対してはアースの役目を果たしません。
※絶縁体か否かは絶対的なものではなく、あくまで相対的なもの。
【結局は再生回数狙い?】
中途半端に頭の良い人ほど自分に自信を持っていて、蘊蓄を垂れたがる傾向にありますが、つべの場合は似たような整備動画が溢れているので、他人と違った動画にして目立ちたいだけのような気がします(オカルトパーツ業者と同じく確信犯?)
※「蘊蓄垂れはお前だよ」というツッコミはなしでお願いします(笑)
いずれにせよ、バッテリー交換時の残留電荷を気にするぐらいなら、むしろ接点スパークの方を気にすべきだと思うし、逆にプラス端子から外して、
うっかりショートさせる方が、よほど危険です。
※機器側もEMIだけでなくEMS、つまりEMC(電磁両立性)対策をしているので、前にも書いたが接点スパークも気にする必要はない。
【結論】
ネット(つべ等)を参考に、車いじりをするのはやめましょう。
Posted at 2026/04/06 11:26:45
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