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2018/05/16

POINT OF ENTRY 「黄金のスペクトル」('81)

POINT OF ENTRY 「黄金のスペクトル」('81)
勇気ある大英断ムリにはすすめません。のんは好きだけど


ここでもまた、彼らのサウンドは大きな変化をみせます。Judasの魅力の1つがこの「変化」という部分にあることは間違いないのですが、前作BRITISH STEEL で彼らが提示した方向性=シンプル&ソリッドなストイックなまでにメタル然としたサウンドとは別れを告げ、このアルバムに対してよく言われる「アメリカのマーケットを意識したサウンド」という言葉も致し方なし、という感じになっています。

メンバーはこの言葉を否定していますが、少なからずアメリカを意識していたのは間違いないと思われますね。ただし、のんはこの変化を好意的に受け止めています。アルバム発売当時を実体験として体験していないというのもあるのかもしれませんし、次作SCREAMING FOR VENGEANCE を既に知っている状況というのも影響しているのかもしれません、でも何より前作があまり好きではなかった(はじめから今の曲順だったらそうでもなかったかもしれませんが)というのが大きいように思います。

もしBRITISH~の路線でこの後ずっと進んでいたら・・・きっと、SCREAMING~以降の作品はあれほど素晴らしいものにはなってなかったのではないかと思います。
そういう意味でも本作での「変化」は実に意義があり、このアルバムは後の作品への布石となるターニングポイントとして非常に重要な位置にあると思います。

ただし、(のんはこのアルバムもけっこう好きなのですが)この後に続くアルバム達が容赦なく「素晴らし過ぎる」ので、まだそちらを聴いたことのない人は、本作は後回しにして、この後のアルバム達を先に聴かれるのが賢明かと。

あと、リマスター盤のボートラTHUNDER ROAD かなりイイですよ。
Posted at 2018/05/16 06:02:13
イイね!
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