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オダジーさん
イイね!
2013/05/31

シャーマン道 その3

今日は星型エンジンの説明っす。

そもそも、星型エンジンってのは戦車用には向いていない形式なんだよね。
それをあえて使うってところがアメリカっぽい。

で、どう向いてないか?ってことだけど、構造を見ると判る(気がする)
エンジン外観はこんな感じ


ようわからんでしょ?

エンジン出力は最後に一本の軸の回転力(トルクね)として出力するんだけど、
パワーを上げようと思うと、排気量を上げるのが近道だ。
でも、むやみに大きくするとピストンが巨大になるから、いくつかに分けたくなる。
よってたかって一本の軸を回すってワケだ。

クランク軸と同じ方向に並べると、いやゆる直列エンジンってやつだね。
自動車用じゃおなじみだ。

一方、軸にグルッと配置する方法もあって、これが星型になるんだよね。


直列だと1-5-3-6-2-4とか点火の順番があるけど、星型だと次々と爆発する方法しかない。
クランクピンが共通だからw
1番ピンに9個コンロッドがついてる感じだわな。

一方、シリンダとピストン、ヘッドを見ると割りと普通な感じだが、ピストン下部に溝があるw


星型になると、ピストンとヘッドが逆さまになるところが必然的にあるわけで、
オイル上がり(実際は下に落ちるんだがw)するから、ピストンとシリンダー間にオイルをあんまり入れたくないってことでリングがついてるんだよね。

星型エンジンを正面から見ると丸になるので、車体の高さを高くしたくないから、
V型とかを選ぶのが普通らしい。
実は星型は飛行機用として最適な形なんですな。

クランクエンドにプロペラつけると無駄がない感じ。


でも、当時のアメリカには強力なエンジンが飛行機用くらいしかなかったのかもしれん。そうなるとコレを使いたい気持ちはわかるけど。
こんなエンジンでも400馬力級なんだ。

ピストンリングとか気を使って頑張ってても、リングとシリンダーが磨耗するのでエンジン寿命は短かったんだとか。。
たった1000マイル(1600キロ)で寿命ってな話だから運用するのも大変だっただろうな。

オイル上がりすると、停車中に下の方のシリンダの燃焼室がオイルびたしになってしまって、ハイドロリックロック(車だと洪水のあとのウォーターハンマだね)してしまってダメになるらしい。
*******************

ちなみにエキパイは丸いw


見慣れない部品はおもしろいな。
Posted at 2013/05/31 18:35:20
イイね!
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