2012年秋・入間航空祭(航空機編①)
投稿日 : 2012年11月06日
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対戦車ヘリコプター・ベル/富士重工業(エンジンは川崎重工業)AH-1Sコブラ。
後ろを通過するのは、入場編で編隊飛行を披露していた多用途支援機・ガルフストリームU-4と中型輸送機・川崎重工業C-1。滑走路南側「17」から着陸し、誘導路を折り返す途上。
画像ではAH-1Sに隠れてしまったが、U-4に続くC-1の一番機は、コクピット窓から青い隊旗を掲げている。
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一番機に続くC-1各機のコクピットではパイロットが手を振ってくれていた。
私に肩車された次男も気付き、手を振り返す。
デモンストレーションを無事に終え、安堵と誇りを吐露するパイロットと、妙技を見せてもらい感謝する観客の想いが広い滑走路上で交差する。
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多用途支援機・ガルフストリームU-4。見た目まんまビジネスジェット機。
航空自衛隊には5機が配備され、主に国内での要人輸送に供される。
通常は近距離であっても外国訪問には政府専用機ボーイング747-400が用いられるが、一度だけ北京オリンピック開会式に参列する首相の訪中に際し、中国・北京へのフライトをしたことがある。
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現時点で唯一の純国産旅客機、日本航空機製造YS-11。
民間旅客機として活躍していたYS-11の運用が終わってしまった今、現役の機体を間近に見るのはこのような機会しかない。
この機はFC(FrightChecker=航空試験機)として現役運用されているもの。他のスペースには別のFC2機も駐機していて、全3機が揃っていた。
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左手での敬礼になってしまっているが、次男も老兵に敬意を示す。
YS-11のエンジンは、英国ロールス・ロイス製。現在でも航空機エンジン生産を手掛ける大手メーカーだが、超高級車のロールス・ロイスを生産する「ロールス・ロイス・モーターカーズ」とは別会社。
ただし元々は同じ会社で、YS-11開発当時は超高級車メーカーの1部門だった。1971年に経営破綻し国有化。再建の過程で自動車部門と切り離され、1973年に「ロールス・ロイスplc」として分離発足している。
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対潜哨戒機・ロッキード/川崎重工業P-3Cオライオン(ギリシャ神話の狩人オリオン)。日本沿岸に潜む潜水艦の動きを暴き、動向に目を光らす海上自衛隊所属機。
ターボプロップエンジン4発を装備し、元々は旅客機L-188エレクトラの機体を転用したもの。ターボプロップエンジンの限界から飛行速度が遅く、ジェット機の普及に喰われて旅客機としては成功しなかった。
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しかし、その速度が対潜哨戒作戦には好適で、機体も旅客機ベースのため機器搭載スペースや搭乗員の居住性は十分。その優秀さからベースとなったL-188エレクトラの4倍以上、757機(後述のノックダウン・ライセンス生産分を含む)が生産され、西側各国で哨戒任務に就いている。
最初の3機を除き、川崎重工業でノックダウン生産。後期型はライセンス生産に移行し、101機も調達された。
現在でも78機が運用されている。
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輸送機・ロッキードC-130Hハーキュリーズ(=ギリシャ神話の英雄神ヘラクレス)。
こちらもターボプロップ機だが、汎用性の高さとタフさ故に世界各国で運用される名機。派生形も数多く、日本では基本の輸送機型の他に空中給油機能を付加したKC-130Hが配備されている。
全16機(C:15・KC:1)は航空自衛隊小牧基地(愛知県)所属。地上からの攻撃を避けるため水色に塗られ、イラクへ派遣された経験もある。
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